NEWドライバー2機種はどちらも「B-Limited

ブリヂストンが発表したNEWドライバー2機種はどちらも「B-Limited」シリーズ。「B-Limited」は直営店と試打会のみで受注している、カスタム専用モデルとなっている。

その昔は、プロモデルと一般ゴルファー向けモデルが存在していた。その後その区分はなくなっていたのだが、ここ数年「Limited」や「プロト」「★」と言った名称で、いわゆるプロモデルが復活している。

この背景には、クラブヘッドの進化の流れと計測器の急速な普及がある。高反発規制以降は、ルールの範囲内での反発エリアの拡大と、打ち出しとスピン量の最適化を目指してクラブ開発ガ行われた。

この機能を達成し、さらに性能の向上を図る局面では、性能が優先され、ヘッド形状や打感などは優先順位が下げられていた。感性面よりも性能優先だった。

その後の進化によって、高い性能は持ちつつ、ヘッド形状や打感も設計する余裕が生まれたことで、プロの好みを取り入れたヘッドを開発できるようになった。

これと同時に、計測器の普及によって、今では多くのプロが自分のデータを見ながら、あと1度打ち出しを上げたいとか、あと200回転スピンを増やしたいと言った、要望も生まれて来た。

市販品のチューニングでは対応できない要望を持つプロが複数人いれば、メーカーはプロ向けのモデルも開発するようになったのがここ数年のトレンドになりつつある。今回ブリヂストンが発表した「B-Limited」もこうして生まれたものだ。

B-Limited BX★★ TOUR はドローが持ち球のアスリートに合う

まずは、「B-Limited BX★★ TOUR」を見てみよう。

ヘッドサイズは460㎤、洋ナシ型の形状で、フェース向きはストレート、ソールとクラウンはカーボン。フェース寄りにウェイトが装着されていることから浅重心になっていることがわかる。
フェース面上部のヒール側を塗装しているところが特徴的。実際のフェース向きよりも少しフックに見えるので、見た目よりも球のつかまりが控えめになる。ディープフェース&ディープバック形状。

「B-Limited BX★★ TOUR」は、ヘッドの形状からも強い弾道で球のつかまりは控えめ、弾道の操作性もありそうだと推察することができる。

高橋プロの試打評価は、

「洋ナシ形状&ストレートなフェース向きで構えやすく感じます。球の打ち出しはやや低めでやや低スピンの強い球が出ます。スイートエリアはやや広めで、プロレベルの打点のブレはすべてカバーしてくれます。

弾道の操作性も適度に持ち合わせています。大きくは曲げられませんが、自分の持ち球で安定して飛ばせる感じです。つぶれ感のあるソフトな打感です。

ヘッドスピードの速いドローヒッターのゴルファーが、しっかり振ってもつかまり過ぎを恐れずに飛ばせるドライバーです。木下稜介プロが即実践投入したというのも頷けます。清水大成プロも使いそうですね」

B-Limited BX TOUR MAXはストレートボールでキャリーで飛ばせるプロモデル

次は、「B-Limited BX TOUR MAX」

ヘッドサイズは460㎤、丸型&大型のヘッドで、フェース向きはストレート、ソールとクラウンはカーボン。ヘッドの後端にウェイトが装着されていることから慣性モーメントの拡大を狙っていることがわかる。
MAXモデルでもフェースの高さは高く、ディープフェースの部類。クラウン頂点の盛り上がりを抑えた形状と、シャローバック気味の形状で低重心化も狙っていることが覗える。

高橋プロの試打評価は、

「ズバリ、プロが使える「MAX」モデルという印象です。これまでのブリヂストンのドライバーラインナップの中で「MAX」というネーミングを持っていたのは「B3 MAX」と「B3 MAX D」です。どちらもスイートエリアが広く、球のつかまりも良く、上がりやすくてスピンもかかる、やさしいモデルですが、プロにとっては、つかまり過ぎるとか、上がり過ぎる傾向がありました。

「B3 MAX」をベースに、少しスピン量を減らして、球のつかまりも少し抑えた感じです。「B3 MAX」は古江彩佳プロが使用しているモデルなので、彼女の意見を元に、開発したのではと思います。

スイートエリアが広く、適度な球の上がりやすさと球のつかまりを持ち、ストレートボールを打ちやすく、ボール初速と適正スピンで、キャリーで飛ばせるMAXらしい特性のドライバーです」

「B-Limited BX★★ TOUR」はロフト9度のみ、「B-Limited BX TOUR MAX」はロフト9.5度と10.5度。価格はどちらも9万9000円~

「B-Limited BX★★ TOUR」と「B-Limited BX TOUR MAX」の特性をチャートにまとめると次の通りです。

ブリヂストンのNEWドライバーを試打したのは、DSPEゴルフスタジオヘッドコーチの高橋良明プロ。20年以上クラブの試打を行って来たベテランテスターでもある。