さすがの強さを発揮したメジャー覇者たち 樋口久子さんは日米メジャーで連勝

日本のメジャー優勝第1号は、1977年「全米女子プロ」を制した樋口久子さんです。凱旋試合となったのは、快挙から約1か月後の7月22~24日に開催された「日本女子プロ」でした。

この大会での樋口さんは1968年の第1回から7連覇など、9回出場して優勝を逃したのは一度だけ。

1977年大会は初日を74のイーブンでスタートすると73、71と伸ばし続け、最終的には2位の岡本綾子さんに1打差で優勝しました。

桑木と同じく「全英女子」を制した渋野日向子、山下美夢有は

「AIG全英女子オープン」を制した日本勢は桑木の他に2019年の渋野日向子と昨年の山下美夢有がいます。

2人はともにメジャー制覇翌週の「北海道meijiカップ」に出場しており、渋野は13位。

昨年の山下は4位でした。

「エビアン」で優勝の古江彩佳は「日本女子オープン」で4位

2024年の「エビアン選手権」で勝った古江彩佳は約2か月半後の「日本女子オープン」がメジャー制覇後最初の日本での試合で、ここでは4位になっています。

このように、メジャー制覇からそれほど期間を空けずに日本に凱旋した選手たちは、さすがという成績を収めています。

今週の桑木のように、軽井沢に“凱旋”した福嶋晃子と宮里藍

メジャーでの優勝ではありませんが、アメリカLPGAツアー初優勝を達成して今週の桑木同様に軽井沢に“凱旋”したのが、2009年の宮里藍さんでした。

優勝した「エビアン・マスターズ」は当時まだメジャーではありませんでしたが、コースはメジャーとなった現在と同じです。

賞金総額325万ドルは「全米女子オープン」と並び、他のメジャー3大会をしのぐシーズン最高額でした。

当時はメジャーで勝つどころか、アメリカに参戦することを夢見ていた時代。

その状況で藍さんが2006年からLPGAツアーに参戦し、勝利したことの重みは今のメジャー制覇にも引けを取らない価値あるものだったのではないでしょうか。

「NEC軽井沢」での成績は23位でした。

福嶋晃子はホステス大会で健闘 団体対抗戦でも孤軍奮闘

やはり「軽井沢」がLPGAツアー初優勝後初の日本での試合となったのが1999年の福嶋晃子です。

5月の「フィリップス招待」でLPGAツアー初優勝すると、8月の「NEC軽井沢」では10位。当時の所属契約先でホステスプロとして健闘しました。

また10月の「アフラック選手権」でシーズン2勝目を挙げると2週後には千葉で開催されたLPGAツアーの日米団体対抗戦「ニチレイ・インターナショナル」に出場。初日は日本チームで唯一の勝利を挙げる孤軍奮闘ぶりを見せています。

昨年秋の山下は2週連続Vのチャンスも…

昨年11月には山下がマレーシアでの「メイバンク選手権」でシーズン2勝目。

翌週に滋賀県で開催されたLPGAツアーの「TOTOジャパンクラシック」も3日目を終えて1打差の3位と凱旋試合で2週連続優勝をする快挙のチャンスでした。

ところが一度はスタートした最終ラウンドは、その後の悪天候でキャンセルに。

第3ラウンドを終えて首位に並んでいた畑岡奈紗と荒木優奈のプレーオフのみが行われることになり、山下の逆転優勝はなりませんでした。

それでも優勝争いに絡んでいたのは立派です。

メジャー制覇などの快挙を達成した選手は持っている実力に加えて、その後に日本に凱旋できることでより力を発揮できるのでしょうか。

今週の桑木の活躍にも期待です。

(文/森伊知郎)