カップの向こう縁に当てるイメージでストロークすればカップイン率がアップ!
パットのうまいプレーヤーたちは短いパットを打つときもインパクト音が大きい
ショートパットが入る確率がどのくらいかというと、ボクが耳にした情報では世界最高峰のPGAツアーのトッププレーヤーたちの平均値は以下のようになるそうです。
2フィート(約60㎝)・・・99%
3フィート(約90㎝)・・・96%
4フィート(約120㎝)・・・88%
5フィート(約150㎝)・・・77%
6フィート(約180㎝)・・・66%
8フィート(約240㎝)・・・50%
1メートルを切るパットではかなり高い確率でカップインさせていますが、約2.4メートルの距離になるとPGAツアープロたちですら入る確率は50パーセントまで下がるのです。ラウンド回数がそれほど多くないアマチュアゴルファーたちのカップイン率がもっと低下するのは当然のことでしょう。
だからこそ「ショートパットが一番難しい」とプロたちは口を揃えますし、カップインの確率を最大限に高めるための努力を惜しみません。青木瀬令奈プロはショートパットに絶対の自信を持っていますが、これは「決め打ち」をしているからです。
青木プロや鈴木愛プロたちパットの名手に共通していることは、インパクト音が大きいことです。強めに当てるというよりは、スクエアフェースでボールをとらえ、しかもフェースの芯でヒットしているのです。1メートルくらいのパットも「コツン!」という小気味いい音を響かせています。

1メートルのパットをどう入れるかというと、カップの手前から入れるジャストタッチと30センチくらいオーバーさせるくらいの強めのタッチの2つがありますが、手前から入れようとするとカップ周りの傾斜に影響されて外したり、タッチが弱すぎてカップに届かなかったりするケースがよくあります。
その点、強めのタッチならカップ周りの傾斜の影響を受けにくく、カップインしやすいといえます。ボクの感覚でいえば、カップの向こう縁に当てて入れるというイメージです。それが、青木プロたちがつねに実践している決め打ちであり、「外したくないな」といったメンタル面の不安要素をシャットアウトできます。



スタート前に1メートルのストレートラインを入れる練習をしておこう
1メートルのパットをどれだけカップインできたかがスコアの大きな分かれ道となることは、これまでのラウンド経験を通じてよく理解していることでしょう。それだけに1メートルのパット練習を日課にしていただきたいと思います。自宅でパターマットを利用するのもいいですし、絨毯の上で1メートル先に立てておいたジュースの缶などに当てる練習も効果的です。
こうした日々の練習を積んでおくと1メートルのパットを入れる技術が身につくだけでなく、長いパットを打つときにボールをどの方向に打ち出すかのイメージ力アップにもつながります。長いパットほど距離感を優先させますが、打ち出す方向のズレを減らすだけでも距離感が合いやすくなるのです。
そしてラウンド当日は、スタート前に練習グリーンで1メートルの上りのストレートラインを3球続けて入れる練習を必ずしておきましょう。これもカップの向こう縁に当てて入れる決め打ちの感覚を養うのが一番の目的です。ショートパットはカップに対してフェースを真っすぐ出すイメージですが、決め打ちによって方向安定性が向上します。
とにかく強めに打てばいいということではなく、上りでも必ずカップまで届かせる自分なりのタッチを感じておくことが重要なのです。スタート前にこの準備練習をやっておけばタッチが弱すぎてカップの手前で止まったり、ちょっとした傾斜で方向が変わったりすることがなくなります。


大西翔太
おおにし・しょうた
1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会公認A級の資格を取得。現在はジュニアゴルファーの育成に尽力する一方、青木瀬令奈のコーチ兼キャディをつとめる。メンタルやフィジカルの知識も豊富で、安田祐香のメンタルコーチとしても24年の初優勝、25年の2勝目に貢献。


















