大人気のアイアンがモデルチェンジし打感も抜けもさらにレベルアップ! スリクソンZXiシリーズ

「スリクソンZXiシリーズアイアン」のNEWモデルが発表された。予約販売の時点で既に、アイアン新製品部門で販売ランキングトップとなっている。人気シリーズの最新作はどう進化したのか? 早速試打テストを実施した。

8月5日に発表されたNEWモデルは、スリクソン「ZXi7」「Zxi5」「ZXiR」。「ZXi7」と「Zxi5」は前作と同一の名称、「ZXiR」は「ZXi4」の後継モデルとなっている。

まずは、素材や製法などの変更点を見てみよう。素材に関しては「ZXiR」の本体に使用している素材がソフトステンレスから、新に開発された合金「i‐ALLOY」に変更されている。「ZXi7」と「ZXi5」に変更はない。

製法面では、「ZXi7」に用いられていた「コンデンス鍛造」の使用範囲をフェースの溝にも拡大。S15Cの軟らかい打感を生かしながら、溝の耐久性とスピン性能の向上を図っている。「ZXi5」と「ZXiR」はフェース裏側の偏肉パターンを変更し、フェースの軽量化と反発エリアの拡大に成功した。

「ZXi7」と「ZXi5」はロフトの変更はない。「ZXiR」は5番で1度、6番で0.5度ストロングロフト化されている。3モデル共にスリクソンアイアンの特徴である「TOUR V.T.SOLE」を継続して搭載。外観は、3モデル共に打点裏側の肉厚部分の形状が変更されている。

試打を行った高橋プロの評価の概要は次の通りだ。

「『ZXi7』と『ZXi5』は、前作から特徴的だった球のつぶれ感の強いソフトな打感が一層ソフトになっています。ヘッドの抜けもさらに良くなっているので、ヘッドの操作性とスピンコントロール性が向上しています」

「『ZXiR』はヘッドサイズが少し小さくなったので操作性が上がり、打感も前作よりかなり軟らかくなっています。3モデルそれぞれに進化しているので、新旧どちらかを選べと言われたら、NEWモデルを選びます」

前作で既に高い評価を得ていただけに大きな変化はないけれど、確実に深化を果たしているとの評価だ。

抜群の操作性が得られるソフトな打感と抜けの良さ | ZXi7


前作もソフトな打感でしたが、より一層ソフトになったように感じます。多少打点がブレても非常にソフトな打感です。球のつぶれ感が強く球とフェースの接触時間が長いので、上下左右に打ち出しをコントロールしやすく、スピンもかけやすいので思い通りの弾道が打てます。やや狭めのソール幅とやや高めの重心で入射角が急な人に合うモデルです。

SPEC ●ヘッド素材(製法)軟鉄S15C(鍛造) ※#3~7は+タングステン ●シャフト/ダイナミックゴールド(S200)、N.S.PRO MODUS3 TOUR 115(S)、N.S.PRO MODUS3 TOUR 105(S) ●価格/17万1600円(6本セット:#5-9、PW)、2万8600円(1本:#3、#4、AW、SW)

やさしさは変わらずに操作性と打感が向上 | ZXi5


前作よりわずかにヘッドサイズが小さく、ソール幅もわずかに狭くなっています。そのぶんヘッドの操作性と抜けの良さが向上しています。しかも、やさしさは前作と変わっていません。フェースにクロムバナジウム鋼を使用していますが、弾き感は無く、球のつぶれ感がある打感は、前作よりさらにソフトになっています。入射角を問わず使えるモデルです。

SPEC ●ヘッド素材(製法)フェース:クロムバナジウム鋼(#4~7/CNC)本体:軟鉄S20C(鍛造)※#4~7は+タングステン ●シャフト/N.S.PRO MODUS3 TOUR 105(S)、N.S.PRO 950GH neo(S)、VENTUS TR ZXi-Ⅱ for IRON(S) ●価格/17万1600円~(6本セット:#5-9、PW)、2万8600円~(1本:#4、AW、SW)

やさしく飛ばせて操作性も併せ持つ|ZXiR


前作の「ZXi4」が大きかったのに対してヘッドサイズが小さくなり、平均的なサイズになりました。そのぶん、構えやすさとヘッドの抜けが格段に向上しました。弾き感はありますが打感もソフトになり、球の乗り感も増しています。サイズダウンと抜け、球の乗りの相乗効果で、ヘッドの操作性が増しました。プロでも使える飛び系アイアンです。

SPEC ●ヘッド素材(製法)フェース:HT1770M(#5~7/鍛造)本体:i-ALLOY(鋳造)●シャフト/N.S.PRO 950GH neo(S)、Diamana ZXi-Ⅱ for IRON(S) ●価格/14万8500円~(5本セット:#6-9、PW)、2万8600円~(1本:#5、AW、SW)

ZXi シリーズアイアン Technologies

リーディングエッジ側とトレーリングエッジ側の二面で構成したV字型のソールでバウンスの効きを最適化。トゥとヒール部にも段差を付け、あらゆるライで抜けの良さを発揮。
フェースの溝と溝の間にレーザーで微細な凹凸を作り、スピン性能を向上させている。さらに「ZXiR」は、番手別に溝の幅を最適化し、飛距離とスピン性能を最適化している。
フェースに高強度素材を使用し、反発力を高めている。さらに、フェースの肉厚を部分的に変えることで、反発エリアの拡大と同時にフェース部分の軽量化と低重心化を図っている。
S15Cの軟らかさを生かしながら、部分的に強度を高める鍛造法。最新作は、ネックに加えてフェースの溝の強度を高め、スピン性能と溝の耐久性を向上させている。

高橋良明

(たかはし・よしあき)
1983年生まれ、東京都出身。2013年プロ入会。ツアーにチャレンジする傍ら、多くのゴルフメディアでクラブの試打を行って来たベテランテスター。DSPEゴルフスタジオ、ヘッドコーチ。