今回僕が使ってみたパターはオデッセイの「TRTL S」パターです。これはショートスラントネックのモデルで、先日LPGAツアー初優勝を遂げた西村優菜プロが使っているモデルです。「TRTL」シリーズの中では一番操作性が高いモデルとなると思います。この「TRTL」パターの特徴としては、まずそのデザイン。名前で分かるように「カメ」がモチーフとなっています。深緑系のカメの甲羅のような本体の四隅に手足のような黒いパーツが付いています。この本体部分には軽量素材が採用されており、四隅の下部にはウェイトが取り付けられ、慣性モーメントが高められているんです。

このソールに配された4つのウェイトの重さを変えたり、位置を変えたりすることで、ミスを抑制したり操作性やボールの転がりも変えることができるんです。このチューニング力も「TRTL」パターの特徴の一つですね。
そしてフェースには「Ai-STAR・インサート」を採用。表面に樹脂、裏側にアルミニウムを組み合わせることで、ソフトなフィーリングでありながらしっかりとした打感と高めの打音、そして抜群のボール初速効率を実現しているんです。

コースに持ち込んで、まずは標準のウェイト位置のままでラウンドしてみました。この「TRTL S」は標準でフェース側に5g×2個、ヘッド後方部に15g×2個が装着されています。このウェイトの重さはモデルごとに違う重量のものが装着されているそうです。
ストロークしてみると、とても安定感があります。ショートスラントネックなので、多少の操作感はありますが、ヘッドの挙動がゆっくりで安定しているので安心感がありますね。
打感は少し高めの音で手応えもしっかりとあります。ボールの転がりはとても良くて、直進性も高いですね。最後にひと伸びがある転がりです。
寛容性もとても高く、わざとフェース面のトウ側やネック側で打ってみましたが、転がりや方向性にはあまり影響がありませんでした。やはり慣性モーメントはかなり高そうです。
やはり人気のあるパターだけあって、かなり性能が高くて使いやすいです。ミスにも寛容だし、転がりもいいので距離感は合いやすい。そしてやはり短めの距離での安定感がかなり高く、安心して打てました。
最初の9ホールは標準ウェイト位置のままでラウンドしましたが、後半の9ホールはウェイトの前後を入れ替えて使ってみました。フェース側に15g×2個、ヘッド後方に5g×2個ということです。これにより重心が少し浅くなりますね。

ストロークしてみると、少しヘッドがスッと前に出る感覚があります。ヘッドを操作しやすい感じが少しだけアップするので、オートマチックではなく、少しですが自分の思ったようにヘッド軌道を操りやすくなる感じ。と言っても、ほんの少しですが。
打音はあまり変わった感じはしませんでしたが、打感はほんの少し厚いというか、しっかり感が増したように感じます。手応えが少しだけガツっとした感じがしました。これも比べてみれば分かるくらいの違いですが。

ボール初速は少しだけ上がり、転がりはさらに良くなった感じがします。ヘッドがスッと出る感覚があるからか、ボールの伸びがこちらの方がある感じがしました。直進性も少し高く感じます。最初は少しオーバー気味のパットが多かったですが、慣れてくると小さいストロークで打てるのでブレも少なくなるような気がします。
寛容性に関してはあまり変わるように感じませんでしたが、おそらくほんの少しだけこちらの方がミスヒットした時にブレ幅は大きくなるのかもしれません。しかし実際に打っていて、そんな感じはほぼありませんでしたが。

今回「TRTL S」パターのウェイト位置を変えて打ち比べしてみましたが、振り感と打感が少し変わり、ボールの転がりも少し変わるな~という感じでした。元々の慣性モーメントが高いので、ウェイトの入れ替えをしても寛容性の高さはかなりのものでした。個人的には当たりのしっかり感とヘッドがスッと出る感じが気に入ったので、後半に使ったフェース側が重いバージョンの方が好きですね。
プロの中にはつかまりをよくするためにヒール側に重いウェイトを2つ並べたりしている人もいるそうです。別売りで2.5g、5g、10g、15g、20gというウェイトが販売されているので、それらを使えばより細かい調整ができるところもいいですね。
パットに悩んでいる人は一度フィッティングを受けて、自分にピッタリのウェイト配置や重量などをチェックしてもらうといいんじゃないでしょうか。劇的にパッティングが良くなる可能性もあると思いますよ。
ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。




















