そもそも、バウンスとは何なのか?

まず、ウェッジのヘッドを横から見てみましょう。フェースの一番下にある刃先が「リーディングエッジ」、ソールの後方側が「トレーリングエッジ」です。ウェッジの底、つまりソールには、リーディングエッジから下に張り出した部分があります。これがバウンスの基本的な構造です。

バウンス角とは、この張り出しを角度で表したもので、そもそもは角度のお話なんです!
そして、この角度が8度以下だとローバウンスとか12度くらいからハイバウンスなどと呼ばれています。

ですが、簡単に言えば、このトレーリングエッジの出っ張りそのものを、「バウンス」と呼ぶことが多く、その方が、わかりやすいと考えています。

なので、まずは図で、リーディングエッジとトレーリングエッジの位置関係を覚えてみましょう!

そして、そのトレーリングエッジ≒バウンス という感じでイメージして下さい。

なぜ、わざわざ出っ張らせているのか?

では、このバウンスが意味するように、なぜ、ソールを出っ張らせているのか?ということですね?
出っ張っているから、邪魔では?と考える人が多いのが実情です。
ですが実は、この出っ張りがあるからこそ、きちんとボールを捉えられるということになります。

え? どういうこと? って頭の中がなると思うのですが、以下のようになります。

基本的に、ウェッジのショットというのはダウンブローに入ります。
ダウンブローというのは、ヘッドが上から下に動く動きですから、地面に接した際に抵抗してくれるものがないとどんどん潜ってしまいます。

つまり、このソールの出っ張り(バウンス)があることで、ダウンブローに入ってもヘッドが地面に潜り込まなくて済み、かつ、そのおかげで、ヘッドが進行方向に進み、ボールに届くということが起こっているわけです!

よく、バウンスってヘッドを滑らすためについているんでしょ? と言われる方がいらっしゃいますが、まさにそれです!

逆に言えば、この出っ張りがついていないと、ヘッドが潜ってしまいます。
例えば、ナイフのような構造だったとしたらどうでしょう?
ダウンブローに入ってきた瞬間に、地面に突き刺さってしまい、抜けなくなるということが想像できるのではないでしょうか?

つまり、ソールの出っ張り(バウンス)があることで、ようやくヘッドにボールが届くようになり、ナイスショットが打てるということになります。

もっと言えば、バウンスがあることで、初めてきちんとボールを捉えられると考えていただけると嬉しいです。

なので、バウンスはウェッジの「エンジン」と呼ばれることがあります。
実際に推進力をもっているわけではないのですが、前に進ませるように動くのでそうイメージできるのかもしれませんね。

バウンスを活用する方法

そして、次によく聞かれる質問があります。
それは、では、そのバウンスってどうやったら使えるんですか?キチンと使えたらよさそうですよね?というものです。

実は、バウンスというのは、使っていない人はいないんです!
そうなんです。何か特別なことをしなくても自然発生的にバウンス効果というのは発生しています。

以下の写真を見てください。

これはインパクト直前の写真になります。
一見すると、ボールに当たる前にヘッドが地面に触れていますから、ダフっている? と考えがちですが、実はこれはナイスショットの動画から取り出した画像となります。

つまり、インパクト時に、ボールがフェースに当たる瞬間に、ソールは必ず(ほぼ必ず)地面に触れます。

これは、実は、ドライバーのティショット以外、ほぼ、全ショットで起こる現象です。

もちろん、ボールに先にフェースが当たるショットはありますが、そちらの方がレアケースのショットであると考えていただけると嬉しいです。

これは、何を言っているのかというと、インパクト時にソールが地面に触れる=バウンスが地面に当たっている、ということなんです!
つまり、ほぼ全ショットで、通常のナイスショットを目指すと、バウンスは必ず働いている!ということになるわけです。

もっと言ってしまえば、大なり小なりはありますが、ウェッジの通常の使用ではバウンスを活用していない人はいないということになります。

まずは、この部分をご理解いただけますと次の話がしやすくなっていくでしょう。

ダグ・三瓶(だぐ・みかめ) ブリヂストンスポーツ、アクシネット ジャパン インクと日米2つの大手メーカーに所属。その中でクラブ開発、ツアー担当、マーケティング、フィッティングなどを担当。ツアーレップ時代にはあのボブ・ボーケイ氏に日本で唯一の弟子と認められていた。現在、フリーとなり迷い多きアマチュアゴルファーにアドバイスを送ってくれることとなった。