アイアンのダフリ解消レッスン|第2回「左足下がりの対処法」
《全7回》第2回
アマチュアにとって、アイアンの最大の悩みといえば「ダフリ」。いくら練習場では上手に打てても、ゴルフ場にはダフリやすい厄介な状況がそこかしこにある。そんな厄介な状況からでもクリーンに打てるようになるヒントを、堀尾研仁が伝授!!
●第1回:どんな状況でもクリーンに打つための3つのポイント
●第2回:「左足下がり」の対処法
●第3回:「ツマ先上がり」の対処法
●第4回:「フェアウェイバンカー」の対処法
●第5回:「池越え&谷越え」のパー3の対処法
●第6回:「打ち上げ」パー3の対処法
●第7回:「打ち下ろし」パー3の対処法
「左足下がり」でのダフリを止める!
傾斜なりに立ち、下半身を使わずに打とう!!
アマチュアが1番陥りやすいミスが、「左足下がり」の傾斜に沿ってヘッドを横から払うように打とうとすること。払い打とうとするとどうしても体が右に傾き、右足に体重が残って、手前をダフリやすくなります。ここでは払い打つのではなく、少し“上から打とう”とすることが大切。
そのためには、傾斜と肩を平行にするように構えたら、左に体が流れないよう左足内側で体を支えたまま、アドレスで作った上体の傾きを変えないように上体を回すのがポイント。そうすれば、確実にクラブが上から入ってくるため、手前をダフることなくクリーンヒットできるようになります。
右に残ると手前の傾斜にクラブが当たる!
払い打とうとした結果、右に軸が傾いてしまうと右肩が下がり、手前の高い側の地面にヘッドが当たってしまいダフリに。
【ここがポイント】
体を上下動させないようにボールを見続けよう!
「左足下がり」で体の上下動が起きるとスイング軸もブレやすい。アドレス時の“地面と目の距離”を変えないようにフォローまで保とう。
【ここがポイント】
右足カカトを上げないようにガマン!
右足カカトで地面を踏み、上げないようにガマンすれば軸が安定しクリーンヒットできるが、左足下がりの傾斜でさらに右足カカトをスイング中に上げてしまうと、体が左に流れて新たなミスを招いてしまう。
堀尾研仁
1971年4月16日生まれ。岐阜県出身。デビッド・レッドベターに師事してゴルフティーチングの世界に入る。2001年に独立。2002年からツアープロ帯同コーチとして活動を始め、田島創志、髙橋竜彦の初優勝や、谷口徹の海外での活躍に貢献する。現在もツアープロコーチとして活動しながら、アマチュアゴルファーのためのKEN HORIO GOLF ACADEMYを運営している。
取材協力/マグレガーカントリークラブ
GOLF TODAY本誌 No.541 46~57より