男女ツアープロに聞いた!ゴルフを上達させる“目的別”練習方法|Part2
ヒッカケやダフリに悩んでいる人にもオススメですよ
トップで止まってから切り返す意識で練習することで、オーバースイングしなくなるリズムを体に刻み込む。打ち急ぐ人にも効果的な、金澤志奈の練習法だ。
●男女ツアープロに聞いた!ゴルフを上達させる“目的別”練習方法
Part1:“ただ打っている選手”はいない!ツアープロの練習風景
Part2:球が左右にブレ始めたら…【金澤志奈】
Part3:ドライバー、アイアンのヒッカケが出たら…【木下稜介、星野陸也】
Part4:右プッシュ、スライスが出たら…【重永亜斗夢、鬼頭桜】
Part5:アイアンでヒッカケ、つかまりが悪いと感じたら…【木村彩子、ラヒル・ガンジー 他】
Part6:パットがうまくいかない時は…【武尾咲希、竹内美雪、堀川未来夢】
金澤志奈のゴルフ練習方法|球が左右にブレ始めたらオーバースイングにならないようにトップで一瞬止まってから打つ
トップで間を作るようにするとオーバースイングしなくなる
私は、たまにオーバースイング気味になることがあって、それがひどくなると、インパクトのタイミングが合わなくなるんです。そうすると、ショットが左右にブレ始めるんです。それで、タイミングを合わせようとして、右サイドに悪い動きが出てくるんです。たとえば、ダウンスイングで右肩が下がったり、体がつっこんで、普段よりもクラブを外から下ろしてしまったりします。
そんな時、ラウンド後の練習では「トップで止めてから打つ」練習をしています。止めると言っても、1秒に満たないくらいの間を作るくらいです。トップで、頭の中で「1」と数えてから、切り返すくらいですね。トップで一瞬止めようと思うと、オーバースイングになりにくくなります。
オーバースイングになると右肩が落ちたり、つっこんだり
右肩が下がる
右肩が下がってクラブが遅れ気味になり、インパクトで手首を返して合わせようとしてしまう。
右肩がつっこむ
切り返しのタイミングがズレて、遅れを取り戻すために体が前につっ込み、外から下ろしてしまう。
急がず、ゆったり振るのがポイントです
この練習で注意するのは、意識的にゆっくりテークバックするということ。速く振ろうとすると、それこそリズムが乱れてしまいます。それと、切り返しのきっかけは、下半身からという意識を持つこと。切り返しで左足を少し踏み込む、くらいでいいですよ。
テークバックはゆっくりと!
左足の踏み込みをきっかけにして切り返します
体をしっかり使って振りましょう
金澤志奈
(レイクウッドコーポレーション)
かなざわ・しな。1995年7月29日生まれ。茨城県出身。2017年のプロテストを一発合格。その年のステップアップツアー「山陽新聞レディースカップ」で初優勝。正確なショットを武器にレギュラーツアー初優勝まで、あと一歩というところまできている、期待の新人。
取材トーナメント/ 全米オープン、日本ゴルフツアー選手権、ミズノオープン、ヨネックスレディス
GOLF TODAY本誌 No.566 24〜25ページより