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男女ツアープロに聞いた!ゴルフを上達させる“目的別”練習方法|Part5

2019/08/15 ゴルフサプリ編集部

体重が右足に残ると、ヘッドが落ちてしまう。ダフらないようにするには、フェースを返すしかない。これが原因でヒッカケが出たときのドリルを教えてもらった。

●男女ツアープロに聞いた!ゴルフを上達させる“目的別”練習方法
Part1:“ただ打っている選手”はいない!ツアープロの練習風景
Part2:球が左右にブレ始めたら…【金澤志奈】
Part3:ドライバー、アイアンのヒッカケが出たら…【木下稜介、星野陸也】
Part4:右プッシュ、スライスが出たら…【重永亜斗夢、鬼頭桜】
Part5:アイアンでヒッカケ、つかまりが悪いと感じたら…【木村彩子、ラヒル・ガンジー 他】
Part6:パットがうまくいかない時は…【武尾咲希、竹内美雪、堀川未来夢】

木村彩子のゴルフ練習方法|アイアンでヒッカケが出たら体重が右に残らないようにステップドリルで修正する

足踏み程度のステップでも左に乗っていく練習になる

アイアンでヒッカケが出るときは、だいたい右肩が下がっています。すると、ヘッドが落ちて、その反動でフォローのときにフェースを返してしまうんです。

そんな時の練習法は、色々とありますが、ステップドリルがやりやすくていいと思います。
番手は7番アイアン。ハーフショットでティアップをしたボールを打ちます。バックスイングでクラブを引くのと一緒に、左足を少し上げます。

そして、左足を踏み込んでボールを打つんです。自然に左足体重でフィニッシュできるので、この自然に左足に乗っていく感じを覚えることができます。ハーフショットなので、距離は100ヤードくらい飛びます。

1.クラブを引くのと同じタイミングで左足を上げます。

2.切り返しは左足から。後はクラブの重さを感じながらスイング。

3.ゆるまずビシッとフィニッシュまで振り切りましょう。

ティアップしたほうが打ち込む意識が薄くなって、リズムよくステップを踏めますよ。

右足に体重が残ると、右肩も下がってヘッドが落ちやすくなり、フェースを返して合わせにいってしまう。

木村彩子
(富山常備薬グループ)
きむら・あやこ。1995年11月2日生まれ。大阪府出身。2015年プロテスト合格。2018年シーズンに2試合で2位に入るなどし、賞金ランク43位で初シードを獲得。2019年シーズンは、ここまで予選落ちが多いが、後半戦の奮起に期待したい。

ラヒル・ガンジーのゴルフ練習方法|つかまりが悪いと感じたら腰が前に出ないようにフェース向きをチェックするだけ尻をイスにつけたまま球を打つ

バックスイングでは右の尻、球を打つフォローでは左の尻をイスから離さないようにして尻が離れなければ、腰は前に出ていないということだ。

アドレスでは、イスに尻の左右がくっついている。

バックスイングでは左尻が離れ、右尻はくっついたまま。

切り返しからフィニッシュにかけては、右尻が離れて左尻はくっついたまま。

腰が前に出てしまうと、フェースが開いてしまう

僕は普段から左打ちをしたり、イスを使ったり、色々な練習をします。その中で、イスに尻をくっつけたままする練習は、腰が前に出ないようにするためのものです。

イスにくっつけた左右の尻が離れるということは、腰が前に出て、前傾が浅くなるということ。そうすると、フェースが開いてインパクトするなど、ボールをつかまえられなくなります。

アドレスとインパクトのときは左右の尻が、トップでは右尻、フォローでは左尻というふうに、常にイスから尻が離れないように練習してみてください。慣れるまでは、ウェッジなどの短いクラブを使うのがいいでしょう。慣れてくると、ドライバーも打てるようになりますよ。

ラヒル・ガンジー
(JOXY)
Rahil Gangjee。1978年10月2日生まれ。インド・コルタカ出身。2001年プロ転向。2018年「パナソニックオープン」で日本ツアー初優勝し、日本ツアーでプレーしたいという夢を叶えた。日本食が大好きな親日家。

ツアープロのゴルフ練習方法|ちょっと変わりダネ

"時松隆光は" フェース向きをチェックするだけ
特別な練習法は、特にないんです。僕が練習中に気にするのは、フェースの向きだけなんです。僕の場合、インパクトのフェース向きはスクエアで、そのまま真っすぐ押し出すイメージなので、そのイメージを強く持って練習します。

時松隆光
(筑紫ヶ丘GC)
ときまつ・りゅうこう。1993年9月7日生まれ。福岡県出身。2012年プロ転向。ツアー通算3勝、ベースボールグリップが注目を集め、人柄の良さからもファンが多い。

"秋吉翔太は" 特定の状況をイメージして練習する
練習では、調子を確認するくらいです。自分のスイングに関して、細かく考えることはしないんですよ。ただ、漫然とボールを打つということはないですね。たとえば、翌日のラウンドを想定しながらだったり、特定のホールの状況を想像しながら練習しています。

右に外すとやっかいなパー3ホールとか、実際に回るホールを想像して打っています。

秋吉翔太
(ホームテック)
あきよし・しょうた。1990年7月22日生まれ。熊本県出身。シード1 年目の2018年にシーズン2勝を挙げ、飛躍的に成長。飛ばし屋としても知られる。


男女ツアープロに聞いた【上手くなる人の練習法大特集】 その練習、何が目的? 05



06へ続く

取材トーナメント/ 全米オープン、日本ゴルフツアー選手権、ミズノオープン、ヨネックスレディス

GOLF TODAY本誌 No.566 30〜31ページより