アプローチが上手くいかないのはアイアンとウェッジの組み合わせが問題!?ウェッジを構えた時の違和感を無視するべからず
ゴルフライターT島が切り込む！フィッティングショップだから分かるゴルフギア最新事情／第102回
グースネックのアイアンだと、ウェッジとの組み合わせに悩む人も多いはず。グースという要素について、ゴルフライターT島氏と大蔵ゴルフスタジオの代表でフィッターの市川氏が検証します。
アイアンとウェッジとの組み合わせって？
T島 マスダゴルフさんのM425ウェッジ、どこにいったのかなぁ…？
市川 T島さんウェッジマニアだから、数が多すぎてわからなくなったとか？
T島 うん、誰かに貸したのかな？？困ったなぁ…俺、使いたいんだけど。
市川 僕も使ってましたM425。
T島 先日、一緒にラウンドした人に相談されたのよ。アプローチが上手くいかないって…。
市川 どうせ、“練習しないヤツが何いってんだ”とか言ったんでしょ。
T島 あ、当たりだけど…ちゃんとその後アドバイスしますよ。
市川 何が問題だったんですか？
T島 これ意外と“あるある”かもしれないんだけどね、アイアンは結構グースがついているモデルを使っていて、ウェッジはストレートネック。構えを変えないといけないのかな？と悩んでました。
市川 ピンさんのアイアン、Gシリーズとか人気ですけど、ウェッジとの組み合わせに気を遣いますよね。
T島 そうなのです。アイアンがグースついていると、ウェッジとの組み合わせに悩むわけです。だからセットのウェッジ買え！っていうんだけど、別売りのにしたいらしい。上手く見えるからって…。というか、アプローチ下手だろ！って正直に申し上げました。
市川 やさしくしてあげてください、それを言ったら身も蓋もないですから…。実は、ウェッジフィッティングでも、“アイアン変えたら、ウェッジが苦手になった”と相談に来られる方が意外と多いんです。
T島 やっぱり？グースに慣れていたら、結構違和感があるよね。T島みたいにグース全盛期にゴルフを始めていると、違和感ないケド。
市川 昔はグースのウェッジしかなかったですよね？
T島 そうですよ。青木功のリンクス マスターモデルとか、ジャンボ尾崎のジャンボMTNⅢとか！
市川 わかります！僕は、丸山茂樹のTOURSTAGE MR-23 とか使ってました。
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グースなウェッジ全盛の火付け役
T島 当時は日本の芝にはグースが合うっていわれていたんですよ！日本のゴルフ場って、高麗芝や野芝じゃないですか！葉が硬いので、ボールが少し浮くから。
市川 そうですよね。いつの間にか出っ歯全盛になりました。フェアウェイの芝は変わらないのに…。
T島 これはですね、タイガー・ウッズの登場ですよ。タイガーが、クリーブランドの出っ歯ウェッジで大活躍してねぇ、国内ツアーのプロがこぞって真似しました。そして、タイトリストのボーケイウェッジが大ヒット。
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市川 グースなウェッジって、いつの間にかアイアンセットの流れで作られているセット物だけになったという…なんだか思い出しましたわ！
T島 でも、マスダゴルフさんのM425ウェッジのスマッシュヒットによって、グースなウェッジって見直されてきたよね。
市川 そうですね。
T島 そうそう、業界の人はこぞって使った。
市川 M425、グースだからというだけじゃないですが、ボールをしっかり捕まえてくれて、やさしいウェッジですよね。
T島 そうね、グースという要素はもちろんあるけど、マスダゴルフさんらしい工夫が数多く取り入れられています。
市川 今でもとても人気です。
T島 ボールとのコントタクトがすごくいいウェッジなんですよ。いい音するし！！
市川 やっぱり日本の芝に合っていると思います。でも、T島さんは飽きちゃったんですか？
T島 私、高原でゴルフするので洋芝メインなんですよ。なのでアメリカンなウェッジになりました。
市川 T島さん、今カッコつけました。洋芝でミスした時に、“やっぱりグースだからじゃないか？と弱気になったから今使っていない”って、ちょっと前に言ってましたよね。
T島 覚えてた？大事なことは忘れるくせに、そういう話は覚えているのね。スイマセン、洋芝でもちゃんと使えました。スイマセン。
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