最高峰の舞台でも結果で応える。NEW『TP5』『TP5x』を実戦ラウンドでチェック

写真/Masters Tournament

まず『TP5』と『TP5x』について説明しておくと、『TP5』は2025年のキャリアグランドスラム達成に続き、今年マスターズを2連覇したローリー・マキロイが愛用。『TP5x』は昨年PGAツアー史上初となるツアー選手権での初優勝を遂げて年間王者に輝いたトミー・フリートウッド、全米プロと全英オープンを初出場で制覇した(史上初)コリン・モリカワや、国内では男子開幕戦でツアー初優勝を果たした石坂友宏らが使用。いずれも世界最高峰の舞台で常に上位争いを演じているボールだ。この事実を受けて鹿又氏は言う。

「『TP5』シリーズでまず注目すべきは、スタッフプレーヤーがクラブとボールの両方を使っていることです。特に今年はボールの良さを証明するかのように、スタートから次々とプレーヤーが結果を出しています。その中でよく話題に上るのが飛距離性能。新しいシリーズはとにかく飛ぶということです。当たり前かもしれませんが、テーラーメイドのドライバーでテーラーメイドのボールを打った時が一番飛ぶという話はよく聞くので、やはりここは押さえるべきポイント。テーラーメイドのドライバーユーザーは絶対に試した方がいいし、その価値があると思います」(鹿又)

『TP5』と『TP5x』に共通して飛距離性能の向上に貢献しているのが、ミクロの厚さで均等にボールをコーティングできるようになった独自の新技術「マイクロコーティング」。従来は表面のディンプルにコーティング剤が溜まることで弾道に微妙なバラつきが生じていたが、新しい『TP5』シリーズはマイクロコーティングによりこの問題を解決。より精度が高まった強い弾道で着弾エリアのバラつきを抑えている。

(画像はイメージです)

加えて『TP5』は、ツアーボール最大級のコアがインパクト時のエネルギーを逃さず、圧倒的なボールスピードを実現。より深い形状へと再設計された「ツアーフライトディンプルパターン」がフライト時の空気抵抗を抑制するだけでなく、マイクロコーティングとの相乗効果で風にも強くなっているという。

(写真/Masters Tournament)

一方、『TP5x』には新設計された「スピードラップコア」が搭載されている。これは反発係数を高めてボールスピードをアップする斬新な機能で、アマチュアでもツアープロなみのボールスピードがもたらされると評判。ティショットは理想的な低スピンで飛距離を、グリーン周りではイメージが出やすい打感と打音の良さで、高いコントロール性能をもたらすということだ。

なお今回のイベントでは、全員テーラーメイドが用意してくれたクラブ(新製品を含む)を使ってハーフラウンドを敢行。試打が目的なのでスコアは二の次。各ショットとも支障のない範囲で好きなだけ打ち比べてもらった。

参加メンバーは、五十音順に市川拓さん(平均スコア95)、江頭芳弘さん(同95)、加藤裕さん(同100)、菅谷雄一さん(同85)、中田泰弘さん(同78)、船橋純さん(同90)、宮本瑤子さん(同88)の7人。スタート時は時おり雨が滴るコンディションだったが、この日に試す製品についてのレクチャーを受けるや、元気いっぱいラウンドに臨んでくれた。

ティショットで違いは出る? 参加者のリアルな第一印象

それでは、さっそく参加メンバーたちの『TP5』『TP5x』に対する感想を紹介していこう。

「ティショットは『TP5x』が良かったです。直進性が高くてアゲンストの中でもライナー性のボールで曲がりませんでした。『TP5』は私にとってはスピンが多めで少し曲がりやすく感じましたね。アイアン、ウェッジ、パターについては、いずれも打感が良くて、打球の飛び方もボールの転がり方もイメージに近い感じでした。ですので、私はティショットの違いで『TP5x』推しです」とは加藤さん。

アマチュアがいきなりラウンドで打ってもこれだけの違いが出るのは珍しいが、逆に両者の個性がハッキリしていて選びやすいかもしれない。江頭さんも「テーラーメイドのボールを使ったのは初めてですが、ティショットで大きなスライスやヒッカケが出ませんでした。特に右に飛んだ球については、思ったより右に行っていなくて真っすぐ飛んでいた。打感も良かったので、今度使ってみようかな」とティショットでの効果を感じていた。

メンバー中、紅一点の宮本さんは「私がボールに求めるのは軟らかさですが、『TP5』も『TP5x』もどちらも軟らかく、特にヘッドスピードが遅くなるウェッジでそれを感じました。アプローチはもっぱら52度のウェッジで手前からタラタラ転がしていますが、『TP5』と『TP5x』を52度で打つとしっかり止まりました。いつもと違ってびっくり。しかも、ちょっとウェットなコンディションだったのでなおさらです。そうかと思うとドライバーでは弾く感じがあって、飛んで止まるってこういうことかと思いました」と感想を語ってくれた。

アイアンやウェッジでも高評価。実戦で見えた総合力

若手の2人、20代の市川さんと30代の船橋さんは、ともにアイアンの感触の良さを口にした。

「僕は5番アイアンの感触がすごく良かったです。特に『TP5』は弾道が高すぎず低すぎず、吹き上がる感じもなく、しっかり強い球が出ました。イメージ通りの飛びざまでボールの良さを実感できましたね。その延長かもしれませんが、パットでもボールが吸い付く感じがありました。僕はちゃんと自分で転がしている感じがほしいので、その意味ではとても好きなタイプです。パターフェースは金属でしたが、それでも吸い付く感じでした。長いクラブについては、『TP5』も『TP5x』も、自分がかなりミスしたと思っても意外と次が打てるエリアに収まってくれていました。いずれにしても想像していたより打感が軟らかくてびっくりしました。2つとも本番のラウンドで試したいと思いました」(市川さん)

「アイアンの感触がとても良かったです。その流れでウェッジもすごくいい感じで打てて、落としたいと思ったところにボールを落とせました。アイアンもウェッジもイメージと距離感が合いましたね。僕はスピンが入ってくれる方が好きなのですが、今日打った感じでは『TP5』、『TP5x』ともに止めやすくて甲乙つけがたいです。打感は軟らかく、フェースに吸い付く感じなので、ディスタンス系のように“ポーン”と飛び出さないので安心して打てました。とにかくスピンが入ってボールが上がってくれます。クラブとのマッチングもあるとは思いますが、使ってみたいです」(船橋さん)

宮本さんのコメントにもあったが、ヘッドスピードがそれほど上がらない番手でアマチュアが打った場合、両者に大きな結果の違いはなさそう。打感や打音などフィーリングで選べばいいということなのだろうか。その点について鹿又氏に聞いてみると、

「『TP5』シリーズは5層構造。簡単に言えば、ドライバーからアプローチまで、ベストパフォーマンスを出せる仕組みになっています。ただ、スピン量に関しては表現が難しくて、ツアーボールになると、スピンをかけたい時にかかってくれるのがいいということになる。みなさんのコメントを聞く限り、それについては『TP5』も『TP5x』も遜色ないですよね。ツアーボールについては、どれもフィーリングの違いみたいなことで選ぶ傾向にあります。もちろんOKですが、それに加えて飛ぶという事実を押し出せるのは『TP5』シリーズの強みだと思います。ツアーボールの中で一番飛ぶのがテーラーメイドだと言ってもいいんじゃないですか」とのこと。

“木を見て森を見ず”みたいにならないことがボール選びのポイントなのだ。

既存ユーザーが感じた進化。新モデルの完成度は?

菅谷さんとシングルプレーヤーの中田さんは『TP5』ユーザー。従来品との違いを語ってもらうのに打ってつけのメンバーだ。

「新しい『TP5』も変わらず風に強いです。特に今日は風が強めだったのでそう感じました。打感もボールの飛び方にも大きな変化はないと思いましたが、もう少しコンディションの良い日にプレーしたら、飛距離の違いなどを感じられるかもしれません」とさらなる期待を寄せたのは中田さんだ。

一方、菅谷さんは新しい『TP5』『TP5x』の進化を感じていた。

「今日初めて新しい『TP5』を打たせてもらって進化を感じました。低スピン設計のドライバーで打ってもスピンが足りないと感じるようなこともなく、飛びに安定感が増したように思います。それから、打感がズシッとくるのも印象的ですね。パシッじゃなく、フェースにしっかりくっつく感じです。特にその打感がウェッジでは顕著で、スピンもすごく入っていました」(写真・菅谷さん)

ボール選びはもっと自由でいい

では大トリとして、今回のアマチュア試打の様子を踏まえ、鹿又氏に『TP5』シリーズについてまとめてもらおう。

「すでにツアーボールは細かい部分までテクノロジーが行き渡っていて、とてもバランスに優れているので、さらに次元を上げるのはメーカーにとって大変な作業。そのため打音の変化や、ちょっと硬くしました、軟らかくしました、みたいなところでニューモデルになっているのが多いのですが、そんな中、構造や製造技術を進化させ、なおかつスタッフプレーヤーを満足させているのがNew『TP5/TP5x』ボールシリーズだと思います。アマチュアゴルファーのボール選びは、何を優先するかで決まりますが、その優先順位の一つにテーラーメイドのドライバーを使っている、ということがあってもいい。あとはデザインが可愛いとか、カバーが好きだからなど好みで選んでもらってもいい。もはやボール選びとヘッドスピードは無関係と言っていいので、自由な発想で選んでほしいです」(鹿又氏)

いまやガイドラインが入ったり、デザイン性のあるボールが当たり前の時代だが、そこに先鞭をつけたのはテーラーメイド。ボールは自分で自由に選べるもので、ゴルファーに対していろいろな視点で楽しさを提供してくれている。性能も含め、プレーしながらボール選びを楽しむのもゴルフの大きな魅力の一つといえそうだ。

ツアー品質をもっと身近に。2026年モデル『ツアーレスポンス ストライプ』登場

テーラーメイドのNEW『ツアーレスポンスストライプ』シリーズは、ツアーボール譲りの性能を持ちながら幅広いゴルファーに届ける人気モデルだ。New『TP5/TP5x』に搭載されているマイクロコーティング技術をツアーレスポンスでも採用し、飛びの質が向上しました。
マイクロコーティング技術にソフトな打感と高初速、さらにグリーン周りでのスピン性能を高いレベルで両立する3ピース構造が加わり、弾道の安定感と一貫性も向上した。ラインナップはシンプルで構えやすい『ツアーレスポンス ストライプ クリア』(写真左下)と定番カラーの『ツアーレスポンス ストライプ イエロー』(写真左上)、夏に使いたくなる『ツアーレスポンス ストライプ ブルー』(写真右上)、そして4つのカラーが1スリーブずつ入った『ツアーレスポンス ストライプ マルチカラー』(写真右下)という豊富なバリエーションで展開される。