“直ドラ”も披露して首位に浮上!

10番スタートで3つ伸ばして迎えた17番パー5の2打目で、菅沼が手にしたのはドライバーでした。

「スプーン(3W)だと低い球を打たなければならないし、風が強いからスライスしたら右に流されそう。(ドライバーで打てばグリーンの)近くまで行くかなと思って」振り抜いた1打でグリーン手前まで運ぶと、4つ目のバーディーにつなげました。

後半も2バーディー、1ボギーと伸ばして通算12アンダーまで伸ばすと、2位に2打差の首位に立ちます。

「楽しみながら、1打1打集中して頑張りたいなと思います」と意気込みを語った3日の最終日で、同じ浜野GCで開催された昨年大会に続く2年連続優勝となれば、「女王への足がかり」と言えるものになります。

史上最多の12人の初優勝者が誕生した昨シーズンは、岩井千怜が開幕戦の「ダイキンオーキッド」を2024年大会に続いて連続優勝したものの、以後は今シーズンのこれまでを含めて同一大会で2年連続優勝した選手はいません。

1年以上出ていない「連続優勝」

そして、連続優勝達成者の記録を調べると実に豪華メンバーとなっています。

2023&2024年は岩井明愛が「住友生命Vitalityレディス」。千怜が「RKB×三井松島レディス」でと姉妹で連続優勝を達成。ツインズは2025年から主戦場をアメリカLPGAツアーに移し、揃ってルーキーイヤーで優勝しました。

2022&2023年は「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を連続優勝した山下美夢有がこの2年連続で年間女王になっています。

達成者には「女王」クラスがズラリ

古江彩佳は2021年と2022年の「富士通レディース」で勝っています。

コロナ禍で統合された2020〜21シーズンは、獲得賞金で「女王」を決めていましたが、すでに計算されていたポイントランキングでは古江が1位で、幻の女王?でした。

この2年は稲見萌寧が「ニトリレディス」を連続優勝しており、2021年は賞金女王と東京オリンピックで銀メダル獲得の快挙を達成しています。

鈴木愛は2017 &2018年は「ほけんの窓口レディース」で優勝。2018年と 2019年は「ニチレイレディス」に勝ち、2017年と2019年に賞金女王になっています。

2016 &2017年に「TOTOジャパンクラシック」を連続優勝したフォン・シャンシャンは、2016年のリオ・オリンピックで銅メダルを取り、2017年は世界ランキング1位になりました。

他にも連続優勝が絡んだ年に賞金女王となった選手の名前がズラリ。

2000~2005年に渡って6シーズン連続で賞金女王となった不動裕理は、この期間に6度の連続優勝を達成しています。

こうしてみると、2年続けて勝つことができるのは「女王」への可能性を大いに高めるもとになっているのがわかります。

昨年はQTランキング102位からの劇的V

2023年シーズンに2勝を挙げたものの、翌2024年はポイントランキング79位と低迷してシード落ち。

さらにQTランキング102位でレギュラーツアーに出られる機会が限られていた状況で劇的な優勝をしたのが昨年でした。

「NTTドコモビジネスレディス」の最終日はどんな展開になるのでしょうか。

(取材・文/森伊知郎)

近年の「連続優勝」

選手名 大会名 同期間の主な実績
2016&2017 フォン・シャンシャン TOTO 2016リオ五輪銅メダル
2017世界ランキング1位
2017&2018 鈴木愛 ほけんの窓口 2017・2019賞金女王
2018&2019 鈴木愛 ニチレイ
2021&2022 稲見萌寧 ニトリ 2020~21賞金女王
2021&2022 勝みなみ 日本女子オープン JGA主催競技で史上3人目の4冠達成
2021&2022 古江彩佳 富士通 2020~21ポイントランキング1位
2022&2023 山下美夢有 リコーカップ 2022&2023年間女王
2023&2024 岩井千怜 RKB×三井松島 2025 LPGAツアー初優勝
2023&2024 岩井明愛 住友生命Vitality 2025 LPGAツアー初優勝
2024&2025 岩井千怜 ダイキンオーキッド