打率アップ必至のパワーコア。ドライバーの平均飛距離が伸びる

LIN-Qのニューモデル「PowerCore ブルー」(以下パワーコア)と従来モデルの「ブルー EX」(以下EX)を打ち比べましたが、パワーコアはEXよりかなり楽に感じました。EXに比べるとボールのつかまりが格段によくなっています。ハードなツアーモデルがEXなら、パワーコアはアマチュアに寄せた作り方がされていると思います。

シャフト全体の硬さはEXの方が硬くパワーコアはマイルド。EXはしなりがわかりにくかったですが、パワーコアはわかりやすくなりました。中調子で中心部がそれほど硬くないですが、先側はしっかりしているので安定感があります。ツアーモデルとしては安定性が高かったEXですが、パワーコアはさらに高くなっていて難易度がグンと下がりました。

今回はパワーコア、EXともに、5S(58グラム)と6S(パワーコア=68グラム、EX=67グラム)を打ちましたが、パワーコアの場合も6Sはちょっとハードで、ある程度自分でボールをつかまえにいく必要があります。とはいえアマチュアゴルファーが打てないほどではなく、5Sが真っすぐ飛ぶとしたら6Sはナイスフェードといった感じです。

一番違ったのはフィーリングで、EXはカチッとしたソリッドなシャフトフィーリングだったのが、パワーコアはまろやかでしっとりした感じでした。パキンとしたピーキーな感じがなく、やさしくしなる印象。単に軟らかいだけでなく素直にしなるので、タイミングがとりやすいです。EXはある程度叩けないと当たり負けする感じがありましたが、パワーコアはそれがないので初速が出やすいと思います。方向性も安定しているように感じました。

しなり方については素振りでもよくわかって、フェース面の向きが変わらずスクエアな中でしなってくれる感じがありますから、アマチュアの方でも打ちやすいのではないでしょうか。これは6Sにも言えてローテーションは必要ながら、閉じてからの動きがスムーズで真っすぐフェースが動いてくれます。

タイミングがとりやすいというのは、EXの場合はしなり方に“遊び”がなかったので「こうしならないとタイミング合わない」という感じだったのですが、パワーコアはちょっとタイミングがズレても当たってくれる許容範囲の広さがあります。例えばラウンド終盤に疲れてタイミングが合わなくなってもカバーしてくれる。そんな持久力があるように思います。

これからのドライバーシャフトの主流になりそうな「LIN-Q PowerCore ブルー」

新旧2つのモデルを打ってみて、これからベースとなるシャフトのコンセプトを感じました。パワーコアのように、新素材で余計なねじれを抑えるのが今後ドライバーシャフトの主流になるような気がします。フェースがスクエアに動きやすいのもそうですし、当たり負けに強くなるのもその効果だと考えられるからです。スライスがフェードに、フックがドローになるようなイメージですね。

ミスヒットにも強く、打っている最中もちょこちょこヒールヒットしていましたが、初速が速くミート率が落ちませんでした。EXも飛ぶシャフトですが、打率はパワーコアが圧倒的に勝ります。ドライバーの平均飛距離は確実にアップするでしょう。ちなみにパワーコアシリーズはEX同様、ブルー、レッド、ホワイトの3機種で展開していますが、クセがないのは断然ブルーなので、興味のある方はブルーから打つことをおすすめします。3つの中では一番バランスがいいです。

「LIN-Q PowerCore ブルー」スペック表

モデルNo. フレックス 重量
(g)
トルク
(度)
チップ径
(mm/inch)
バット径
(mm/inch)
長さ
(mm/inch)
キックポイント
5 R 57 4.0 8.50/.335 15.29/.602 1168/46 ミッドハイ
S 58 3.9 15.29/.602
6 S 68 3.5 15.29/.602
X 72 3.5 15.39/.606
7 S 77 2.9 15.39/.606
X 77 2.8 15.39/.606

「LIN-Q ブルー EX」スペック表

モデルNo. フレックス 重量
(g)
トルク
(度)
チップ径 バット径
(mm/inch)
長さ
(mm/inch)
キックポイント
5 R 58 3.4 8.50/.335 15.45/.608 1168/46 ミッドハイ
SR583.415.45/.608
S583.415.45/.608
SX593.415.55/.612
X603.415.55/.612
6 SR 67 2.9 15.45/.608
S672.915.45/.608
SX702.915.50/.610
X702.915.55/.612
7 S 77 2.8 15.40/.606
X792.815.45/.608

吉本巧
よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・中央区日本橋浜町の「吉本巧ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。