女子プロのアイアンは6番からが多数派。番手よりロフト角で考えたい

T島 ゴルフトゥデイの記事を読んでいたら、「データで分析 女子プロのクラブセッティング」という企画があって、「アイアンは何番から?」というデータがありました。ジャジャン! 問題です! さて、何番からの選手が多かったでしょう?

野倉 いきなりクイズですか! ズバリ、アイアンは6番から! が一番多いです!

T島 ズバリ過ぎてつまらないですね。関西人ならボケないと。6番からという選手は全体の55%と圧倒的です。5番までという選手は全体の28%で、実に71%が6番以降ということになります。

ゴルフトゥデイ6月号(No.648)から引用。

野倉 そうですよね。アイアンセットも6番からPWという組み合わせが増えてきています。ちなみに関西人ではありません(笑)。

T島 知っています。ところで、一般のアマチュアゴルファーさんと話していると、「番手」で話されることが多いんです。でも我々が知りたいのは、「ロフト何度まで」入れているのか? ということですよね。

野倉 そうですね。7番と書いてあっても、実際のロフト角の差が非常に幅広くて、それだけではなかなかアドバイスするのも難しい現実があります。

T島 市販モデルで言えば、7番のロフト角は25度から36度ぐらいまで幅があります。11度ぐらい違いますね。1番手違うと4度として、ほぼ3番手ぐらい変わってしまうわけです。

野倉 そうですね。アマチュアゴルファーの方だと、そのことを知らない方も多くいらっしゃいます。

T島 例えば、7番と書いていいのは30度から34度、みたいなわかりやすい業界基準があればいいのにと思います。ちなみにゴルフトゥデイの記事では、一番長いアイアンのロフト角も書いてありました。女子プロは27度、28度あたりが一番多いですね。まあ6番相当ということでしょうか。

野倉 女子ツアーの選手のヘッドスピードだと、27度ぐらいがアイアンで直接グリーンを狙って止められる限界でしょう。

T島 フィッター野倉さんなら女子プロよりも飛ぶかもしれませんが、私は27度が限界と思っています。

野倉 私も飛ぶ女子プロには負けてしまいますよ。クラブセッティングを見直す時に知ってほしいことは、1W、3W、3UT、5番アイアン、SWといった名称ではなく、正確なロフト角を把握してみましょう、ということですね。

T島 「アイアンを変えたら飛ぶようになっちゃってさぁ」なんて言う人も多いですが、単にロフトが立っているだけだったりします。イマドキのアイアンは、7番で30度前後というのが標準みたいです。ということは、女子プロより飛ばないなという方だと、7番アイアンが限界かもしれません。

野倉 十分ありえますね。T島さんはどうですか?

T島 いろいろ試しましたが、7番アイアンまでです。29度のアイアン型UTを6番の代わりにしています。

野倉 アイアン型UTだと高さが出しやすいですし、長く組めるので代わりになりそうですね。7番アイアンの上をどうするか問題は、けっこう深刻になります。ウッド型UTなどですか?

T島 そうですね。ショートウッド、ウッド型UT、アイアン型UTなどが候補に上がります。

何番まで使えるかは、飛距離と落下角度で答え合わせする

野倉 最近はアイアンのコンボ化というのもトレンドですね。ロフトが立ってくるとボールも上がりにくいですし、飛距離も苦しくなるので、やさしいモデルを5〜7番まで入れて、8番からPWまではカッコいいモデルにするなどする、アイアンのブレンドをコンボアイアンと言います。メーカーも、コンボアイアンを前提に組み合わせて使えるように作り始めています。

T島 私もコンボ化しています。ミスヒットに強い順番としては、フェアウェイウッドのロフトが大きいショートウッド、ウッド型UT、アイアン型UT、やさしいアイアンをコンボ化、ですよね。

野倉 そうですね。でも違和感がない順番だと、やさしいアイアンをコンボ化、アイアン型UT、ウッド型UT、ショートウッドになります。物理的にミスに強いと言っても、つながりが良くないとリズムが崩れてしまったりしますから、難しいところですね。

T島 まずは、自分のクラブセットのロフトを正確に知るところから始めましょう。そして、そのクラブが実際にどれぐらい飛ぶのかを数値化してみるのは面白いですよ。私は最近たくさんできているインドア練習場で計測してみたんです。

野倉 T島さんのことですから、自分のセッティングのロフト角は知っているわけですよね?

T島 はい。やっぱりコース攻略するためには、番手ごとの飛距離差が大切です。それを「飛距離の階段」と呼びますが、ちゃんと階段になっていないと困るんです。「26度だから何ヤード飛ぶはず」なんて思い込みは打ち砕かれました。

野倉 実際にデータを見ることが大事ですね。

T島 そうですね。インドア練習場で答え合わせしてみたら、驚きの結果でした。

野倉 大蔵ゴルフスタジオでは、フィッティングの際は練習場の打席で行いますが、クラブを納品する際のアフターフィッティングではトラックマンを使って、距離を正確に把握します。実際にコースで違和感がないことが前提ですから。

T島 実際に何度のロフトのアイアンまで使えるかというのは、非常に切実な問題です。具体的には、落下角度という、ショットの最高到達点から落ちていく時の角度が大切なのです。

野倉 45度〜55度以上だと、きっちり止めることができます。40度〜45度だと、落ちてからランが少し出ますね。40度未満だと止まらず、かなり転がります。

T島 インドア練習場の打席の計測器にもよりますが、ぜひチェックしてみてください。

野倉 そこから、アイアンの何番というより、何度まで大丈夫なのかがわかると思います。

T島 何番で何ヤードというよりも、自分のクラブのロフト角をしっかり把握しておくと、迷子にならなくてすみます。まずはチェックしてみてください。飛距離の答え合わせも忘れずに。

T島氏のプロフィール
ゴルフ関連のライター、動画撮影編集、ブロガー、フォトグラファー、YouTuber的な(笑)、いろいろやってます。ゴルフ、クルマ、カメラ、音楽、映画、ガジェット、が好きです。以前は、店舗の運営、出店、立て直しを25年やってましたが、何故かこんな仕事をしています。

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