ロングパットとショートパットの練習に絞れば、少ないパット数で上がれる確率がアップ!

最初にカップまで10歩の距離を打ってグリーンの速さを把握しておく

ゴルフに限らずすべてのことに当てはまりますが、いい結果を出すには準備が絶対に欠かせません。ビジネスの商談を成功させるにも試験で点数を稼ぐにも、さまざまな状況を予測し、気持ちの面でも準備万端整えておくことが大事です。

ゴルフにおいていいスコアで上がるには、ショットミスよりもパットミスを減らすことが一番の近道です。そこで何が必要になるかというと、スタート前のパット練習です。皆さんもよくご存じのように、グリーンの速さはプレー当日の気象状況や芝の刈り具合でかなりの違いが出てきます。

当然、スタート前に練習グリーンでその日のグリーンの状態をテストしておく作業が必要なわけで、いつも3パットや4パットばかりでグリーン上で大叩きしてしまう人はパットの準備・練習を怠っているか、練習はしていても効果が薄い練習ばかりしているかのどちらかでしょう。

スタート前のパット練習は10~15分くらいの短い時間でも効率よくやれば、その日のグリーンに十分対応できます。ボールは3個でOKです。

3個のボールを有効に使ってスタート前のパット練習の質を上げよう。

皆さんにやっていただきたいのは次の2つです。

・カップまで10歩の距離を打つ
・1メートルの上りのストレートラインを打つ

最初に10歩の距離を打ちましょう。目標とするカップを決めてカップから10歩の距離を歩測します。1歩の距離は個人差がありますが、ボクの場合で大体1ヤードくらいで約90センチといったところです。10歩は9メートルくらいと考えてください。

10歩の距離からボールを3個続けて打ちますが、練習のポイントはなるべくカップの近くで止めること。グリーンの速さによって当然タッチが変わりますから、グリーンが速ければストロークの振り幅は小さめでいいですし、重いグリーンなら大きめのストロークで打ってタッチを合わせましょう。

カップを起点にして10歩の距離を歩測する。
10歩の距離からカップを狙って3球続けて打つ。
カップに入れるよりカップの近くで止めることを第一に考えよう。

「1メートルの上りの真っすぐ」を3球続けて入れていいイメージを植えつける

そんな具合に目標を変えたり、打つ場所を変えたりして10歩の距離を打つのが効率のいい練習です。どうして10歩と決めておくかというと、その日のグリーンにマッチした距離感の基準を把握しておくためです。

多くのゴルファーは15メートル以上を打ったり、5メートルや10メートルなどいろいろな距離を打とうとしますが、グリーンの大体の速さはつかめても距離感の基準を作っておかないとコースプレーでの対応が難しくなります。

10歩でなくて10メートルの距離でもいいですが、青木瀬令奈プロたちはロングパットを打つときは正確な距離を知るために必ず歩測します。カップまで15歩なら10歩の距離の1・5倍のストローク幅で打つとか、5歩の距離であれば10歩の半分のストローク幅で打つという具合に「何歩」で考えた方が距離感をイメージしやすいと思います。

10歩をしっかり練習したら、今度はプロたちが「ゼロワン」と呼んでいる1メートルの真っすぐのパット練習をしましょう。2メートルはやらなくていいです。1メートルと2メートルではカップインの確率が相当変わりますから1メートルに絞ってください。

1メートルでも曲がるラインではカップを外すケースもあるので、カップに向かって真っすぐコロがる上りのストレートラインに絞って、3球続けてカップに入れましょう。下りは避けて、必ず上りを打つことです。カップの向こう縁に当てる気持ちでストロークする。しっかりヒットしてカップインさせる。これが大事です。

1メートルの上りのストレートラインを3球続けてカップインさせる。
カップの向こう縁に当てるつもりでしっかり打つことが大事だ。

いいイメージを把握しておけば、コースプレーでもショートパットのミスが自然に減ってきます。スタート前の練習はこの2つだけでOKです。あまり多くのことをやろうとしても効果が薄いですから、2つの練習に絞って準備を整えましょう。


大西翔太
おおにし・しょうた
1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会公認A級の資格を取得。現在はジュニアゴルファーの育成に尽力する一方、青木瀬令奈のコーチ兼キャディをつとめる。メンタルやフィジカルの知識も豊富で、安田祐香のメンタルコーチとしても24年の初優勝、25年の2勝目に貢献。