プレーオフで河本結に惜敗
吉澤は先週の日本女子ツアー「リゾートトラスト」では、正規のラウンドの18番パー5でバーディーを奪って河本結とのプレーオフに持ち込みます。
1ホール目はともにバーディー。
2ホール目で力尽き敗れたものの、年間女王候補相手に一歩も引かないプレーを披露しました。
今シーズンはQTランキング76位の資格で参戦しているため出場機会は限られ、開幕から12戦目だった「リゾートトラスト」は自身6試合目の出場。当初は今週の「ヨネックスレディス」には出場資格はありませんでした。
それが“あすみんルール”で出られることになったのです。
吉澤が急きょ出場資格を得た“あすみんルール”とは
吉澤が得た資格は正式には「当該競技の直近公式競技又は公認競技において、成績上位3位タイ迄のTP登録者」という名称です。
これは2007年の「ダイキンオーキッド」で、プレーオフで熱戦を演じながらも米山みどりに敗れた辻村明須香がQT下位だったため、その後の試合に出ることができなかったことがきっかけで設けられた制度です。
ツアー通算7勝目を挙げた実力者を相手に好勝負をした勢いのある選手が出られないのはどうなんだ?との議論が起こり、同年オフに「シードを持たない選手が3位以内に入った場合は次の試合(メジャーなどを除く)に出られる」という上記のルールが設けられました。
辻村明須香の活躍がきっかけになったことから、「あすみんルール」とも呼ばれていました。
渋野日向子や横峯さくら、上田桃子、大山志保も恩恵を受けたルールは過去に32人が適用も、4割超は予選落ち…
「3位以内」といっても優勝するとシード権が得られるので、実質的な対象は2位と3位(いずれもタイを含む)だった選手となります。
ルールが制定された2008年シーズン以降、これまでに適用されたのは延べで30人ほど 。
その中には渋野日向子(2019年)、横峯さくら、諸見里しのぶ(2018年)、上田桃子、大山志保(2013年)といったビッグネームもこの制度の恩恵を受けています。
このうちトップ10入りを果たしたのは2009年「ニチレイPGM」での葉莉英と、2018年「伊藤園レディス」での小滝水音ぐらい。直前の試合で3位以内に入っているから調子はいいはずですが、4割超が予選落ちと意外に結果は出せていません。
今シーズン6試合で予選落ちはなし。ポイントランキングで18位につけている吉澤はどこまでの成績を残せるのでしょうか?
トップ10の8人が不在 「全米女子オープン」の“裏番組”だからこそチャンス
今週はメジャーの「全米女子オープン」と同週ということで、ポイントランキングトップ10で出場するは8位の入谷響と9位の永井花奈の2人のみ。
これは吉澤に上位進出だけでなく、勢いそのままに優勝のチャンスも十分ある、といえる状況でしょう。
優勝のチャンスがあるのは他の選手も同じ。
今週の注目は「全米女子オープン」に向きがちですが、メジャーの裏番組もこんな視点で見ると俄然面白くなるはずです。
(文/森伊知郎)
“あすみんルール”が適用された主な選手と成績
| 年 | 選手名 | 3位以内の トーナメント | 適用トーナメントと成績 |
| 2009 | 葉莉英 | サントリー(2位) | ニチレイPGM (6位) |
| 2013 | 上田桃子 | マスターズGC(3位) | 森永製菓ウイダー(34位) |
| 大山志保 | 伊藤園(3位) | 大王製紙エリエール(11位) | |
| 2015 | 堀琴音 | 伊藤園(3位) | 大王製紙エリエール(13位) |
| 2018 | 諸見里しのぶ | ダイキンオーキッド(3位) | ヨコハマタイヤPRGR(予選落ち) |
| 横峯さくら | ヨコハマタイヤPRGR(3位) | Tポイント(55位) | |
| 小滝水音 | 三菱電機(3位) | 伊藤園(4位) | |
| 2019 | 渋野日向子 | フジサンケイ (2位) | パナソニック (13位) |
| 稲見萌寧 | 中京テレビ・ブリヂストン(3位) | リゾートトラスト(予選落ち) |













