プロ3年目で初のトップ10とは思えない堂々とした戦いぶり

吉澤は2023年のプロテストに合格して3年目。

今大会は通算48試合目の出場で、自身初のトップ10でした。

最終日の戦いぶりはそのプロフィールが“過少申告”ではないか?と思わせるぐらいの堂々としたものです。

3打差の5位からスタートすると、5番までに4バーディー。

18番パー5では首位で並んでいた河本が1mのバーディーチャンスにつけていた状況で6mほどの大きく右に切れるラインのバーディーパットを見事に沈めます。

その河本と同じ18番で戦ったプレーオフでは1ホール目でやはり河本が1mのほどのバーディーチャンスにつけていた状況で4mのバーディーパットを先に決めます。

2ホール目は、河本が2オンを成功させたのに対してグリーン手前からの3打目が段差を上り切らず。

長いバーディーパットは決まらず、2パットで確実にバーディーとした河本に軍配が上がりました。

「やり切った気持ちと悔しい気持ちが半々」

今シーズン2勝目で、年間女王争いでトップを走る佐久間朱莉に肉薄した河本を相手に一歩も引かなかった戦いを終えた吉澤は「やり切った気持ちと悔しいという気持と半々です」と話しました。

この2位でポイントランキングは46位から18位にアップ。「初日からトップ10にいることができて、課題だった最終日もここまで優勝争いすることができて、自分にプラスになったと思います。来週以降も優勝めざして頑張ります」と今後への意気込みを語りました。

ポイントランキングも46→18位に浮上!

昨シーズンのポイントランキングは70位。

今シーズンはQTランキング76位の資格で参戦している吉澤は、「リゾートトラスト」が6試合目の出場でした。

3月に「ダイキンオーキッド」で開幕した日本女子ツアーは12試合を消化したので、ちょうど半分の試合に出場していることになります。

たら、れば、になりますが、仮に吉澤が今シーズンの全試合に出場できていたとすると、そのスタッツは実に立派なものになります。

「リゾートトラスト」までに奪ったバーディー数は61ですが、これを倍にすると優勝した河本の121を上回り、荒木優奈と並ぶ5位に相当します。

60台のラウンド数は6回。これを倍にすると、14回の佐久間に続く2位に相当する数字になるのです。

バーディー数は「5位」 60台のラウンド数は「2位」に相当する好スタッツ

これはあくまで「机上の計算」ですが、リカバリー率68・8889%は1位。

パーセーブ率85.4497%も4位と安定感を示すランキングではトップクラスに立っていることから、出場機会が増えれば常に上位に入ることが期待できるものです。

リランキング突破は確実

QTランキング76位だと自力でレギュラーツアーに出ることは厳しく、主催者推薦(マンデー突破を含む)に頼ることになります。

それが今回の2位で3週間後の「ニチレイ」に迫った第1回のリランキングを突破することは確実。315.91ポイントは、9月の「ミヤギテレビ杯」終了後に実施される第2回のリランキングをクリアすることも有力なので、6月末の「EARTH MONDAMIN CUP」以降はほとんどの試合に出ることが可能に。

さらに出場予定選手に名前のなかった次戦の「ヨネックスレディス」も「直近大会の3位以内」の資格で出られることになりました。

「攻め切るようにしたら結果はついてくる」

「この大会を通じて攻めることの大事さというのはすごく感じました。他のコースでも自分のショットをして攻めきれるようにしたら結果はついてくると思うので、そうやっていきたい」と話した吉澤が、出場機会の増える今後にどんなプレーを見せて大化けしてくれるかに期待です。

(文/森伊知郎)

「リゾートトラストレディス」最終日