『K』は10K以上! 振り感は『LST』に近い

新構造の原点は『G430 LST』だった

ピンと言えば高慣性モーメントドライバー。特に『G440 K』は慣性モーメントが10000g.cc(10K)を超えた『G430 MAX 10K』の後継であり、ピン史上最高の慣性モーメントを実現している。しかし、石井良介が驚いたのは慣性モーメントの大きさではなく、高慣性モーメントの弱点を克服していることだった。

「今年もすでに100本近くのドライバーを打たせてもらいましたが、1番驚いたのが『G440 K』でした。従来の高慣性モーメントドライバーはどうしても振りにくさがあります。感覚的な表現だとダウンスイングで“もっさり感”がある。『G430 MAX 10K』を打ったときもミスヒットには強かったのですが、振りにくさはありました。

『G440 K』も同じような感じだと思っていたのですが、全く違っていてシャープに振れる。まず、その振り感に驚きました。『G440 MAX』よりもさらにスピーディに振れるので『G440 LST』みたいな感覚でした」

G440 K

10Kなのに振りやすい!『G440 MAX』よりボールスピードが速い

前作の『G430 MAX 10K』など高慣性モーメント系のドライバーは、ヘッドスピードが出にくい傾向がありました。43m/sくらいで振ったつもりでも、トラックマンで41~42m/sくらい。でも『G440 K』は43m/sの感覚で打ったはずなのに43.5m/s以上を連発した。今までのピンのドライバー、特に高慣性モーメントドライバーではなかった感覚です。

ボールスピードも65m/sまで出ていたので、ミート率は安定して1.5前後。高慣性モーメント系のドライバーは『曲がらないけど、飛ばない』と言われることもありましたが、『G440 K』は飛距離性能が高い。ヘッドの設計が進化していることもあって、『G440 MAX』より飛ぶ。


G440 K HL

HS38m/s前後の救世主! 軽量設計にピンらしさ全開

『G440 K HL』も最初はヘッドスピード43m/sで打ちましたが、さすがにスピン量が3000回転近くになってしまって飛距離をロスしてしまいました。ヘッドスピードを40m/s、38m/s、35m/sと落としていきましたが、1番良いデータが出たのがヘッドスピード38m/sで打ったときでした。ミート率が1.48前後で、バックスピン量は2500回転前後、トータル飛距離の飛距離は220ヤードまで行きました。

軽量設計になっていても、ピンの特徴であるミスヒットの強さは健在。ヘッドを軽くすると、慣性モーメントを大きくするのは難しいはずなのですが、『G440 K HL』は慣性モーメントも高かった。また打球の高さは『G440シリーズ』でNo1。打ち出しから高くて、最高到達点は30ヤードを超える打球もありました。


G440 MAX

曲がらないピンの魅力を継承しつつ、46インチで飛距離アップ!

『G440』は『G430』より飛ぶようになったと言われます。たしかにどのモデルもスピン量を抑えていますし、純正シャフトが46インチになったことでスピードが上がっています。そういう意味では飛距離性能は上がっているかもしれません。しかし、『G440 MAX』の1番の特徴はとにかく曲がらないこと。そういう意味ではピンの魅力をしっかり継承していて、決してブレていません。直進性の高さ、弾道の安定感は、最新ドライバーにおいてNo1だと思います。

ヘッドスピード43m/s前後で打ったときのスピン量は2500~2700rpmくらいになるので、海外メーカーのドライバーとしてはややスピン量が多めです。ただし、これくらいスピンが入ることによって弾道が安定するとも言えます。


G440 SFT

憧れのハイドローが簡単に打てる!ヘッドスピード35m/sでも高さが出せる

『G440 SFT』はスライスに悩む人のためのドライバーと思われがちですが、それだけが特徴ではありません。『G440 MAX』と比較するとたしかにつかまりは良いのですが、つかまりより顕著なのはボールの高さです。打ち出し角は15度前後なので極端に高いわけではありませんが、バックスピン量が3000回転近いので、打ち出し直後からグングンと打球が上がっていきます。

弾道は典型的なハイドロー。キャリーで飛距離を出したいゴルファーやドローボールに憧れているゴルファーに理想的な1本です。歴代の『SFT』と比較すると、『G440 SFT』の形状は少しコンパクトになっていて、『G440 MAX』の顔に近い。地面に置いたときに左を向くようなフックフェースになっていません。


G440 LST

ミート率1.5!『LST』は本当に 飛ぶようになった!

正直に言うと『MAX』『SFT』は前作より少し飛ぶようになったかなという印象でしたが、『LST』は明らかに飛距離性能が上がっています。トラックマンで計測するとキャリーやランが5ヤードくらい伸びていました。

スピン量は2200~2300回転くらいなので、今までの『LST』とほとんど同じです。飛距離が伸びた要因はボールスピードです。ヘッドスピード43、45m/sで打ったときのミート率(ボールスピード÷ヘッドスピード)は1.5出ていました。もちろん、歴代の『LST』も完成度は高かったのですが、ピンのドライバーでミート率が1.5以上出たことはなかったです。マン振りしてヘッドスピード48m/sで打つとボールスピードが70m/sを超えました。私もたくさんドライバーを打っていますが、70m/sを超えたのは久しぶりです。


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