史上最多 7人でのプレーオフを制する
3組目で回った神谷桃歌が通算12アンダーでホールアウトしてから2時間弱。
1打リードで18番を迎えた永井花奈がボギーを叩いたことで試合は史上最多の7人によるプレーオフとなりました。
2組に分かれてプレーした1ホール目は、ボギーを叩いた菅楓華が脱落。
6人が一緒にプレーした2ホール目で倉林がバーディーを奪ったことで決着がつきました。
昨年のプロテストに4位で合格。QTを1位で通過したルーキーのバッグを見ると、細かなこだわりが詰まっていました。
バウンス2度 ウエイト2グラム 鉛1グラム…
プレーオフの1ホール目で左ラフからの2打目を木に当てた倉林は、3打目で34ヤードのバンカーショットを残してしまいます。
今シーズンのサンドセーブ率は28%で89位。
バンカーショットの際は「ホームランして、お客さんに当たったらどうしよう…」との不安に襲われるほど苦手で、しっかり振って距離を出さなければならない状況は恐怖そのもの。
それでもしっかり振り抜いたショットはキャリー、ランとも絶妙で1メートルに寄せてパーセーブ。ここで脱落せず2ホール目に進んで勝利を手にしました。
ここで使ったのはロフト58度。バウンス6度のタイトリスト「ボーケイSM11」でした。
倉林はこのロフトはバウンス8度と2種類を併用して、コースコンディションや砂の硬さによって使い分けています。
今週は初日が悪天候で中止となり、2日目の3日に行われた第1ラウンド(R)は「下が柔らかくなっているので、刺さらないように」バウンス角8度を使用。4日の第2Rとこの日は6度のモデルを使いました。
さらにソール後方はかなり削っているのがわかりますが、これもバンカーでの打ちやすさとロブショットでの上げやすさの塩梅を見ながら削っているとのことでした。
小学生から使うヨネックス
ドライバーから48度のウェッジまでの11本は、小学生の頃から使うヨネックスです。
そのうち、3Wと5Wの2本は前週の「EARTH MONDAMIN CUP」から現行モデルの「EZONE GT」を使い始めました。

先月の「宮里藍サントリーレディス」あたりから左へのミスが多くなり、前作からスイッチしたものの、若干重く感じるのと、3Wはボールが右に行くのが気になるようになったそうです。
そこで今週はシャフトをドライバーと同じ中調子だったのを先調子に。
ヘッドのウエイトは10グラムから8グラムにしました。
さらに3Wはソールに薄い鉛を2か所。これで1グラムほどですがようやく納得できる球が打てるようになり「今週は攻めたショットができたと思います」と笑顔で説明しました。
「ニチレイ」からパターを替え10ラウンド全て30パット未満 「最多バーディー賞」も
パターはテーラーメイド「トラス」を使っていたのを2週前の「ニチレイレディス」から「TPコレクション ブラック デルモンテ」に。
「ショートパットがすごく良くなってバーディーパットがすごく入ってくれました」と言う通り、今大会は3ラウンドで19個のバーディーを奪って「最多バーディー賞」を獲得しました。
「ニチレイレディス」からは10ラウンドで全て30パット未満。
今シーズンの平均パット数が29.4651で43位のスタッツからすると改善されたことがわかります。

最後の5メートルのバーディーパットは、アマチュアの長澤愛羅がより近い3メートルにつけていましたが、自信を持って沈めました。
そのパターのソールには鉛がベッタリ。
クラブを替えたり、使い分けたり。
さらにグラム単位での“チューニング”をして自分仕様にすることができる優れた感覚が、うれしい初優勝につながったのでしょう。
(取材・文/森伊知郎)













