距離がギリギリの番手で120%のスイングをするのは厳禁!
番手の中間の距離、いわゆるビトウィンの距離が残ってしまった場合、短い番手でしっかりスイングするか、長めの番手で余裕のあるスイングをするかで迷いますが、この判断は自身のスイングだけで決めるのではなく、コースの状況も見て決めないといけません。
スイングで絶対にやるべきでないのは、距離を出したいからと短い番手を120%の力で思いっきり振ることです。アマチュアの方がこれをやると、大抵はオーバースイングになり、それと連動するようにダウンスイングで手首が早く解けるアーリーリリースになります。結果、大ダフりして全く飛ばない事態に見舞われます。「もしかして届くかも……」という淡い期待が根拠の番手選択はNGということですね。

そうなると短い番手の選択肢はなくなりそうですが、コースの状況によって判断すると必ずしもそうはなりません。例えばグリーンの奥にOBやトラブルエリアがある場合に短い番手を選択すれば、しっかり当たっても奥へのミスを防ぐことができます。そもそもグリーンに届かない番手を選んでいるのですから、届かなくても心は乱れません。逆に「ちゃんと当たっても奥にはいかない」という気持ちで打つと、思ったより飛んでグリーンに届いたりするものです。

反対にグリーンの手前に池やバンカーなどのハザードがあり、確実にキャリーを出して越えなければならないケースでは、大きめの番手でゆとりをもって打ちます。つまり、ハザードの位置やグリーン周りの状況を見て「ボールがどこに行くミスが最も危険か」を考えた上で番手を決めるということです。

ビトウィンの距離が残ることは少なくないので、とっておきの方法をお教えしましょう。それは、
1 番手の変更
2 短く持つ
3 ボールの位置
の3つを組み合わせて距離をコントロールする方法です。
1と2については説明の必要はないと思います。長い番手を短く持てば、スイングを変えることなく飛距離を落とせます。3のボール位置については、右寄りに置くと距離をプラスできます。特に短い番手で少し距離を伸ばしたい時に有効。インパクトロフトが立ち、プラスアルファの距離を稼げます。

また、ボールを左に置くと距離をマイナスできます。こちらは長い番手で距離を落としたい時に有効。少し左に置くことでインパクトロフトが増えた状態でボールに当たるため、打球に高さが出て飛距離を抑えられます。

これらに、番手を替える、クラブを短く持つといった工夫を組み合わせれば、さらに細かな距離の打ち分けができます。プロはドローやフェードを打って5ヤード刻みで距離を打ち分けますが、アマチュアの方には難易度が高いのでこちらがおすすめです。

勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。

















