首位スタート→3打ビハインドでハーフターンから圧巻のプレー
9アンダーで佐久間朱莉と並んで首位タイからスタートした吉田でしたが、1番パー5ではティショットと2打目でラフを渡り歩きます。
1イーグルと26バーディーで、この日プレーした52人の過半数がスコアを伸ばしたホールで取り損ねると、前半の9ホールは全てパー。
ハーフターンの時点では前半4バーディーで12アンダーまで伸ばしていた鳥居さくらに3打ビハインドとなっていました。
それでも後半に4バーディーを奪うと、終わってみれば2023年の西郷真央などに並ぶトーナメントレコードタイの通算13アンダー(パー72の設定で開催された大会)での優勝となりました。
ウェッジのロフトピッチが8度の意図は
その吉田のキャディーバッグを見させてもらうとウェッジは「X FORGED」(クラブのメーカーは全てキャロウェイ)の50度と58度が入っていました。
「ウェッジ」としてはPWも入っていますが、こちらは7~9番と同じ「X FORGED STAR」なので、こちらは「アイアン」として考えると2本だけ。
PWはアイアンと同モデルではなくウェッジ専用モデルにするなどして3~4本入れるのが主流となっているので、2本だけ。それもロフトピッチが8度もあるのは異例にも見えます。
ウェッジを50&58度の組み合わせにしていることについて吉田は「ジュニアの頃からずっとです」と言います。

「もう1本増やした方がいいのでは」との声にも
もう1本増やした方がいいのでは、と言われることもあるそうですが吉田は「自分はショットメーカーなので、より多く使う6番アイアンやユーティリティを厚くしたい」という理由でこのセッティングにしています。
スコアメークのためにはウェッジを手厚く、というのが最近の主流ですが、ドライビングディスタンス62位(237.18ヤード)の吉田としては、そもそもグリーンを狙う際に使うことの多いクラブを手厚くしてスコアを作っていることになります。

トータルバーディー数は5位!
それでもトータルのバーディー数(248個)は5位になっています。
さらにリカバリー率(68.1193%)は4位なので、ウェッジ2本でもグリーン周りに問題がないことを証明しています。
ユーティリティと6番アイアンのこだわり
そのユーティリティは「PARADYM」の24度を1度立てたものと、「Ai SMOKE」の6番の2本で、縦距離は3ヤードぐらいを打ち分けるのだそうです。
「X FORGED STAR」アイアンも6番だけは24年モデルにするなど、グリーンを狙うクラブには徹底的なこだわりが見られます。
また3、5、7番が入っているフェアウェイウッド(QUAMTUM MAX)は打球痕がヒール側に寄っているのが目立ちます。

これは「特に意識してやっているわけじゃないです」(吉田)とのことですが、カットに打ったり、ドローめに打ったり、というコントロールを多用するので、その影響かもしれません。
日本女子ツアーの年間女王は昨年の佐久間朱莉。一昨年の竹田麗央が2年続けて初優勝を達成した年に頂点まで上り詰めました。
現在ポイントランキング7位の吉田と1位の桑木志帆には1000ポイント超の差がありますが、今後の活躍でどこまで詰められるかに注目です。
(取材・文・写真/森伊知郎)













