ユーティリティもスグレモノだった!

これが「JPX ONE」のUT。ヘッドサイズ、ヘッド幅はややコンパクトで、操作性が高そうに見える。

■各種のテクノロジーをしっかり搭載

「JPX ONE」のドライバーフェースには「ナノアロイ」というポリマーを使用しているが、芝の上やバンカーからも使用するUTのフェースはマレージング鋼を採用している。

マレージング鋼の中でも強度に優れる「MAS1C」という素材を使用し反発力を高めている。また、クラウン裏面は網の目状に溝を設けた「ワッフルクラウン構造」で、強度を保ちながら軽量化を図り、低重心化と高慣性モーメント化を図っている。

ソールのリーディングエッジ側に角度を付け、リーディングエッジには丸みを持たせることで、抜けのよさを追求した設計となっている。

標準シャフトを3タイプ揃えていることも「JPX ONE」UTの特徴のひとつ。

標準シャフトは3タイプ。写真上から軽量の「M FUSION HT U」(Rのみで45g)は中調子、「TENSEI RED MM U」(R=55g、SR=60g、S=65g)は先中調子、「TENSEI BLUE MM U」(R=55g、SR=60g、S=65g)は中調子となっている。

「JPX ONE」のUTは、どんな特性を持っているのか? 高橋良明プロが試打を行い、3タイプのシャフトも打ち比べてシャフトの違いも解説してもらった。

テスターは高橋良明(たかはし・よしあき)プロ。1983年生まれ、東京都出身。2013年プロ入会。ツアーにチャレンジする傍ら、多くのゴルフメディアでクラブの試打を行って来たベテランテスター。DSPEゴルフスタジオ、ヘッドコーチ。
 

■UT本来の機能性を備えている

球が上がりやすいことが一番の特徴です。スイートエリアがフェース下側に広いので、ハーフトップ気味の当たりでも、しっかりと球が上がって、球の高さとキャリーが出ます。

パックスピンがかかりやすいことも、球の上がりやすさにつながっています。球の高さが出てスピンがかかるので、球の曲がりも減ります。

やや小ぶりなヘッドサイズで、スイング中にヘッドを操作しやすく、バックスピンもかかりやすいので、ドローやフェードも打ちやすくなっています。

FW的な上がりやすさと、アイアン的な操作性でFWとアイアンの中間という、UT本来の機能性を持ったモデルです。UTでトップが多いという人やFWが苦手という人に特にオススメです。

ソールには、ドライバー同様に反発力を高める「コアテックチャンバー」を搭載。調整式のスリーブが採用されているので、ロフトを±2度調整することが出来る。
 

■スイングタイプに合わせて選べるシャフト

3種類のシャフトも、はっきりと特性が変えられています。

「TENSEI BLUE MM U」はシャフトのセンターからやや手元寄りがしなります。シャフトの先端は少ししっかり感があり、ダウンブローで振りやすく、アイアン感覚で打ちたい人にオススメです。

「TENSEI RED MM U」はシャフトのセンターから先寄りにかけてしなるタイプです。ヘッドがボールをすくい上げるように振り抜けるので、浅い入射角で振りやすく。FW感覚で打ちたい人や球の高さが欲しい人にオススメです。

「M FUSION HT U」は軽量タイプなので、軽さを求める人向けになりますが、軽くてしなりが大きいのにタイミング良くしなり戻って、振り遅れもつかまり過ぎも出にくくなっています。シャフトのしなりを感じながら振れる人であれば、オートマチックに球を打てるシャフトです。

「JPX ONE」UTは、ドライバーの青いフェースのような目を引くポイントはありませんが、UTとしての完成度が非常に高いクラブです。UTを買う時には、試打されることをオススメします。

JPX ONE UT

●番手(ロフト)/#3(19度)、#4(22度)、#5(25度) ※M FUSION HT Uシャフトは#4、#5

●ヘッド素材/フェース:マレージング鋼(MAS1C)、本体:ステンレス(SUS630)

●シャフト/TENSEI BLUE MM U(R、SR、S)、TENSEI RED MM U(R、SR、S)、M FUSION HT U(R)

●価格(1本)/4万9500円