例えば、ヘッドに鉛を貼る、というのが一番身近で、多くの方が体験されていることだと思うのですが、これをやる方のほとんどが、プラス方向、つまりは重くする方向への「一方通行への調整」になりがちということです。
よくあるパターンで、もう少しヘッドを利かせたい、重さを感じたいという時に、ヘッドに1gくらいの鉛を貼ったとすると、それでは、まだ、変化量が少ないからと、少しずつまた足していくという方向の方が多いように思います。
鉛を貼る、という方法そのものが増やす方向ではありますのでこれは致し方のないことでもあるのですが、この場合でも、例えば5gや10gを一気に貼って、減らす方がわかりやすかったりします。
また、これは、全体的に重くする方向ですが、例えば最近のドライバーヘッドなどはウエイト交換や外すことによって、重量を軽くすることができますから、軽くすることも念頭に調整をしていった方がより振りやすいのに近づけることができるでしょう。
つまりは、足すばかりではなく、引く、ということも是非取り入れて欲しいと考えています。
また、その際も、最初に大きくやって戻ってくるという手法の方が良い場合が多いです。
上述したヘッドのウエイトを変更して軽くする方法も、一旦は全部外してしまって、これ以上軽くできないという状態から、増やしていくという方が、感覚的な違いが分かりやすくなります。
たとえばドライバーのヘッド重量は、当方の経験上、スリーブを入れて180gあれば、当たり負けをする感覚が小さいです。
なので、外してしまって、こんなに軽くてもいいのだろうか? ということも気にせずに、まずはやってみましょう。
そこから、鉛を貼って少しずつ重くしたものも試してみて、ちょうどよいところがあったら、それに近いところのウエイトを購入されて装着するという手順がいいでしょう。
アイアンは重さの調整ができないけど…
アイアンなどで、なかなか、軽くすることが難しい場合にはどうしたらよいでしょうか?
一番簡単なのはやはり長さ調整です。
こちらも、なかなかDIYでやるのは大変なので、工房さんマターにはなりますが、最初は短く持つことから始めてみてください。
これも、同様に極端に短く持ってやってみましょう。
ドライバーなどは、グリップの一番下を持って打ったとしても、43インチ相当くらいになることが多いので、それでもお持ちの3Wなどよりも長く感じるものもあると思いますから、まずは、それくらい極端にやってみましょう。
なかなか、シャフトを切って調整する場合は、元に戻せないので、少しずつ切りたくなりますが、短く持つ方は極端にもできますので、是非、お試しください。
一番、重くしたがるものと言えば、パターでしょう。
パターはフィーリングが悪くなったり、結果が悪くなると、重くしていく方がほとんどかと思います。
また、パターは比較的わかりやすく、重くすることによって、効果が出たりしますので、気楽にお試しされる方も多いです。
ですが、パターは重くすると、余計にヘッドが動きづらくなりやすいです。
これは、単純に物理の法則で、重いものを動かすには力が要りますので、ゆっくり動かしたいものは重くすることによって、動きすぎないようにするという効果が狙えるということですから、重くする=動かしにくくする、という効果だと、ご理解いただけますと嬉しいです。
ところが、いわゆる手の動かない、イップスの症状に近い人ほど、重くしがちです。
重くすると、上記しましたように動かしだしには力が要るので、大変ですが一度動いてしまえば、慣性でヘッドが勝手に動いてくれるように感じるからです。
ただ、この勝手に動いてくれるように感じるためには、上記しましたように、重たいものを動かしだす、という始動時の動きが必要です。
つまりは、動きにくいものを動かすためには、「よっこらしょっ」と持ち上げるようなものですから、実は、さらに手が動きにくくなるということにつながります。
重たいパターは、イップスを助長するといっても過言ではないと考えています。
「あ、手が動かない」イップスの始まりかも?という人ほど、一旦、パターヘッドを軽くしてみることをオススメします。
これもまた、同様に、一方通行の調整ではなく、反対方向も試してみることの一環です。
ドライバー時と同様に、例えば、ヘッドにウエイトの付いているモデルでしたら、極限まで外してみましょう。
これも極端にやればやるほど、その違いを感じることができます。
たとえば、総重量で470gくらいのパターからお試しいただければと思います。
「パターは重い方が良い」というのは、間違ってはいないのですが、重すぎてもダメです。
必要にして十分な重さを目指しましょう。
セットのつながりを考えて、最低限、自分のセッティングの中で一番重いクラブになっていればよい、と考えていただければ嬉しいです。
たとえば、「ダイナミックゴールドS200」の入ったサンドウェッジと比較したとしても、パターの総重量が480gあれば、それよりも重くなることが可能でしょう。
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