「この芝を愛している」。米国人ゴルフ関係者が惚れ込んだフェアウェイの高麗芝!

大会期間中、タイトリストのボーケイデザイン(Vokey Design)が公開したSNSのリール動画が面白かった。米国人のツアー担当者が、横浜カントリークラブのフェアウェイの芝について熱っぽく語っているのだ。
「なぜこの場所が好きなのか。僕がゾイシアを愛しているからだ。この芝には、すっかりハマっている」。
ゾイシア(Zoysia)とは、英語で高麗芝などの日本の芝を指す言葉である。
「ボールが完璧に浮いてくれる。これだけのレベルのコースで、気持ちよくチップを打つために必要な自信が手に入るんだ」。
賛辞の理由は、高麗芝の特徴にある。上を向いて密に伸びるので芝の上にちょこんとボールが浮く。軽くティアップしたような状態だ。洋芝のように芝にボールが沈み込むことが少なく、クラブはスムーズに抜けていく。

今年の覇者マイケル・ブレナンはフェアウェイキープに集中した
ベイカレントクラシックに優勝したのはマイケル・ブレナン。今季の米国PGAツアーでドライビングディスタンス3位を誇る飛ばし屋である。
優勝の鍵となったのはフェアウェイキープ率。そのために「ドライバーをあまり使わなかった。実際、他の選手がドライバーを使ったホールでも、僕はドライバーを使わなかった。これは僕らしくない行動だった」と振り返ったが、この戦略は功を奏し4日間で60ホール中55ホール、率にして91.7%のフェアウェイを捉えた。2日目と最終日は、15ホールすべてでフェアウェイキープ。「このコースではフェアウェイを打つことが重要だ。ゾイシアのラフは、他の芝よりボールの出方が読みにくい。跳ねることが多く、とても遠くまで飛んでいってしまう。だからフェアウェイにあるときのほうが、はるかにコントロールできる」と優勝会見で語った。

飛ばすより、フェアウェイへ。世界が教えてくれた高麗芝フェアウェイの生かし方
米国人のツアー担当者が惚れ込み、世界のトッププロが「自分らしくない行動」と言いながらも、ドライバーを控えてまで狙った横浜カントリークラブのフェアウェイ。そこに広がる高麗芝は、日本のゴルファーにとって、おなじみのものだ。
少しでも遠くへ、とドライバーを握りたくなる気持ちはよく分かる。だが、飛距離を欲張らず、フェアウェイを確実にとらえる。その先には、芝の上にボールがちょこんと浮いた、打ちやすいライが待っている。日本人ゴルファーが高麗芝フェアウェイの日本のコースでゴルフをする時には、この利点を生かさない手はない。
私たちが週末のラウンドで何気なく歩いているフェアウェイの芝は、世界がうらやむ“やさしいライ”かもしれない。
「ここから打てるのは、ありがたい」。
次のラウンドでそう思えたら、リキみもとれてよりナイスショットに繋がるかもしれない。















