ホームページの動画に誘われて、スコットランドのの北の端まで来てしまった!
きっかけは、スコットランドの友人だった。紹介してもらったブローラゴルフクラブのホームページを開き、流れる動画に目を奪われた。
「こんなに景色の美しいコースがあるのか」
ただし、気軽に行ける場所ではない。飛行機を1回、あるいは2回乗り継ぎ、ようやく最寄りのインバネス空港へ。そこからさらに、車で北を目指す。
そうしてたどり着いたブローラは、駐車場からの眺めだけで「ここまで来てよかった」と思わせてくれた。画面越しに憧れた景色が、目の前に広がっている。しかも、実際に目にすると、想像していた以上に心が動いた。しばらくは、ただその場に立って眺めていたかった。
プレーした日は、リンクス特有の強風もなりを潜め、ただ歩いているだけで爽快だった。景色を眺めながら、次の一打へと歩いていく。頬をなでる風、耳に届く波の音、深く吸い込みたくなる空気。動画では味わえなかった心地よさが、そこにはあった。
気がつけば、日常のストレスは吹き飛んでいた。
最果ての地で、ゴルフの楽園に出会えた。

絶景に心を奪われたが、攻略には頭を使わされた
もちろん、景色だけのコースではない。
ぱっと見はフラットだ。ところが実際に歩くと、思った以上に起伏がある。グリーンのアンジュレーションも大きい。どこにボールを運び、どう攻めるか。しっかりと考えてプレーをする必要がある。
グリーンの質にも驚かされた。転がりが素直で、速さも十分にある。そして、嬉しいことに初めてのラウンドで、ボールを一つもなくさなかった。
深いラフやハリエニシダにつかまり、球を探しているうちに気力が削られていく。英国ではよくある話だ。どれほど景色が美しい素晴らしいコースでも、ボールを失くしてばかりでは気持ちが沈む。
ところがブローラでは、最後の1ホールまで心から楽しめた。

羊たちの暮らす場所に、お邪魔してゴルフを楽しむ
羊の存在も、ブローラを特徴づける風景の一つだ。筆者がプレーした日はコース内では見かけなかったが、すぐ近くにはたくさんの羊がいた。普段はコースの中も歩いているという。
自然の中に人間がお邪魔して、ゴルフを楽しませてもらっている。ブローラでは、そんな気持ちになる。

ゴルフは、もっと開放的に楽しめばいい!
父親と子どもが、パットを練習していた。美しい風景に親子の姿が自然に溶け込み、まるで一枚の絵のようだった。
日本では、ゴルフに堅苦しいイメージを持つ人もいるだろう。服装がどうの、所作がどうの。始める前から、どこか身構えてしまう。だが、ブローラを歩いて改めて思った。ゴルフは本来、自然の中で楽しむ、もっと開放的なスポーツなのだ。
羊が草を食む土地を少し借りて、海風を受けながらボールを打つ。攻略には頭を使うが、肩肘を張る必要はない。ただ、目の前の一打と、この景色を存分に楽しめばいい。
そして、ラウンド後のビールが、なんとも美味しかった。 最果ての地にあったのは、ゴルフの楽園だった。















