ピンの位置が右のときはフェード系、ピンが左ならドロー系で攻める!
立ち方を少し変えるだけで逆球が出てしまうミスを完全防止できる
8番アイアンで打てる距離ならグリーンに乗せておきたいところです。基本はグリーンのセンター狙いですから、ピンがグリーンの真ん中近くに立っていればピンに対してスクエアに構え、ピンの近くに落とすつもりでスイングしましょう。真ん中狙いならボールが多少左右に曲がってもグリーンオンしやすいです。
ところがピンの位置がグリーンの右端寄りや左端寄りの場合は、状況が違ってきます。たとえばピンが右で、グリーンの右側がアゴの深いバンカーや池だったりしたら、ピンを直接狙った結果、グリーンの右に外してしまうとどうなるか。バンカーや池に入れてしまったら大トラブルです。
ハザードにつかまらなかったとしても、次のアプローチがかなり難しくなる。ピンが手前側となるため、グリーンの面が広く使えないから上げて止めるしかない。ピンに寄る確率が極めて低くなってしまうわけです。ピンが右端や左端に立っている場合は、逆球が出てしまうミスを警戒しなくてはなりません。
そこで青木瀬令奈プロたちがどのような対策を取っているかというと、ピンの位置によって立ち方を少し変えて球筋をコントロールしているのです。
- ピンが右ならスクエアスタンスから左足を足半分後ろに引いて軽いオープンスタンスに構える。そしてフェード系の球でピンの左側のグリーンが広くなった面を狙って打つ。
- ピンが左のときはスクエアスタンスから右足を足半分後ろに引き、軽いクローズドスタンスに構える。ドロー系の球でピンの右側のグリーン面を狙って打つ。




立ち方を少し変えるだけで肩や腰の向きはほぼスクエアです。軽いオープンスタンスに構えることでアウトサイド・イン気味の軌道で振りやすく、出球の方向が左になりやすいのです。反対に軽いクローズドスタンスに構えれば軌道はインサイド・アウト気味に、そして出球の方向は右になりやすいということです。
スタンスの向きとフェース向きに、少しだけ角度差をつけるのがコツ
ピンの位置が右の場合はフェード系の球が出やすいアドレスを作り、ピンが左ならドロー系の球が出やすいアドレスで構えてピンの逆サイドを狙うことでグリーンオンの確率がアップします。仮に球が曲がりすぎてグリーンを外したとしても、グリーンの面が広く使えるのでランニング系のアプローチで寄せられるので、それほど難しくはありません。
ただし、ここで注意していただきたいポイントがあります。それはスタンスの向きとフェースの向きに「角度差を少しだけつける」ということです。ピンが真ん中ならスタンスの向きもフェース面の向きもピンに対してスクエアですが、逆球を防ぐために球筋をコントロールしたい場合は以下のようになります。
- ピンの左を狙って軽いフェードを打ちたいときは、フェース面を狙いたい方向に向けて、スタンスはフェース面よりも少し左に向ける。フェース面をピンの左7〜8ヤードくらい左に向けるとすれば、スタンスの向きはピンの左15ヤードくらい。
- ピンの右を狙って軽いドローを打つなら、フェース面を狙いたい方向のピンの右7〜8ヤードくらいに向けて、スタンスはピンの右15ヤードくらい左に向けるイメージ。


スタンスとフェース面の向きが一緒では、ボールが狙った方向に真っすぐ飛んでしまいます。それでもグリーンには乗りますが、スタンスの向きに対してフェースをかぶせすぎたり開きすぎたりすると逆球が出やすくなるという不安要素が生じます。
球筋をコントロールするには「クラブパス」といって、インパクト時のクラブヘッドの軌道とフェースの向きのマッチングを考える必要があります。そこの説明がとても難しいところですが、ボールとピンを結ぶ線を仮のターゲットラインとして、「フェースの向きはターゲットラインの向きとスタンスの向きの中間くらい」と覚えておくといいと思います。
ボールを大きく曲げるわけではないし、スタンスの向きとフェース向きの角度差はごくわずかです。感覚とかイメージの世界になってしまうかもしれませんが、自分なりにピンポジションに応じて球筋をコントロールする技術が身につくとゴルフの幅が広がります。

大西翔太
おおにし・しょうた
1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会公認A級の資格を取得。現在はジュニアゴルファーの育成に尽力する一方、青木瀬令奈のコーチ兼キャディもつとめる。メンタルやフィジカルの3知識も豊富で安田祐香のメンタルコーチとして24年の初優勝、25年の2勝目に続き、26年もNEC軽井沢72ゴルフトーナメントの3勝目に貢献。





















