ミニドラはドライバーと3Wの中間
本当はアスリート向けだけど
アマチュアにとっては、当てやすくて振りやすい“短尺ドライバー”
気になる「タイトリスト GTS MINI」を試打したのは、DSPEゴルフスタジオヘッドコーチの高橋良明プロ。10年以上ゴルフメディアで和多くのクラブを試打して来たベテランテスターだ。
「タイトリスト GTS MINI」の試打に先立ち、なぜ今「ミニドラ」を使用するプロが増えつつあるのかと「ミニドラ」の魅力を聞いた。
高橋:モデルによって多少の差はありますが、460㎤の最新ドライバーは、飛んで曲がらない反面、意図的にボールを曲げようとした時に曲げにくさがあります。
サプリ:飛んで曲がりにくいドライバーというのは理想的のように思えますが……。
高橋:多くのアマチュアゴルファーにとっては、より遠くへ、より真っすぐ飛ぶことは大きなメリットでしょう。ところが、プロトーナメントのコースでは、飛距離よりも、正確なショットが求められるセッティングが増えてきました。
サプリ:どういうことですか?
高橋:ティショットで300ヤード以上飛ばしてしまうとフェアウェイの幅が極端に狭くなっているとか、フェアウェイがドックレッグしていて林越えとかOBが近いとか、成功すれば短いクラブでグリーンを狙えるメリットはあるけれど、少しミスすると林とかOBのリスクが高いと言った状況です。
サプリ:そういう時に、プロは3Wでティショットしているのでは?
高橋:それが従来のスタイルですね。でも、3Wは芝の上から打つために設計されているので、ドライバーに比べてヘッドが小さい。ティショットで使うならもう少し大きい方が、ミスヒットに強くて、安心感も高くなる。
サプリ:ミニドラはヘッドが大きい3Wと言うこと?
高橋:それに近いです。ドライバーと3Wの中間ですね。ティショットでも使いやすくて、芝の上からでも使える。今ではなくなってしまいましたが昔は2W(ブラッシー)という番手がありました。これがミニドラという別の名前で復活しつつあるといった感じです。
サプリ:アマチュアにとっては3Wでも難しいのにミニドラはもっと難しくなるように思えます。アマチュアには向かないってことですか?
高橋:それは「タイトリスト GTS MINI」の試打評価の中で紹介したいと思います。
サプリ:そうでした「タイトリスト GTS MINI」の試打でした。

大き過ぎない、低スピン過ぎない、長すぎないことが魅力
305㎤なので460㎤のドライバーと比べると小さく感じますが、一般的な3Wは185㎤前後なので、ティショットでの安心感は3W比べると遥かに大きいサイズです。ヘッド形状は構えやすくクセのない丸型です。
ロフト13度ですが、シャフトが短いこととドライバーより重心深度が浅いのでインパクトロフトが増えにくいので適度にスピンがかかった中弾道が出ます。

芝の上からのショットでは、やや低めの打ち出しになりますが、ヘッドスピードが42m/s以上でミート率が高ければ、スピンで球が浮いてくれます。3Wを芝の上から打てる人であれば苦労せずに「直ミニドラ」出来るはずです。

460㎤モデルと比べればスイートエリアは狭くなりますが、3Wよりは広く、この部分も両者の中間です。なによりもスピンがかかりやすいことが最大の特徴です。
最近のドライバーは高慣性モーメントと高打ち出し&低スピンで曲げずに飛ばす設計です。やさしく飛ばせることが大きなメリットです。
その反面、意図的に球を曲げてドローやフェードを打とうとすると、慣性モーメントの高さと低スピンが邪魔になり、思うように曲げられません。
少しトゥに当ててドロー回転をかけるとか、少しヒールに当ててフェード回転をかけようとしてもヘッドの直進性の高さが邪魔をして左右の回転がかからないだけではなく、トゥに当たればプッシュアウト気味、ヒールに当てれば巻き込み気味の球が出ることもあります。
これに対して「タイトリスト GTS MINI」は、大き過ぎず、低スピン過ぎないので、ドローやフェードを思った通りの弾道で打つことができます。
短いことも、もうひとつの特徴です。今どきのドライバーはの長さは45.5とか45.75インチが一般的なのに対して、43.5インチなので2インチも短くなっています。短くなる分ヘッドスピードは上がりにくくなりますが、短い分“当てやすく”なります。
つまり「タイトリスト GTS MINI」はアマチュアにとっては短尺ドライバーと言うことです。
打点がばらつく人や、ダフリトップが多い、右にも左にも曲がるという人は、短尺化で改善できる可能性があります。
本来はアスリート向けのクラブですが、アマチュアゴルファーでもティアップして使えば、ロフト13度の上がりやすさと短尺の効果でやさしく使えるドライバーといえます。














