最終ホールのパーパットを沈めたシンが栄冠!
曇り時々晴れ、気温17度と穏やかなコンディションのもとで行われた最終ラウンド。一時は首位に4人が並ぶ混戦となり、最後まで緊迫した優勝争いが続いた。
そんな中、勝負強さを発揮したのがシン・フェイユー。第2ラウンドを終えて首位と2打差の2位タイにつけていたシンは、最終日に3バーディー、2ボギーの「71」でプレー。3日間のスコアを71・68・71とまとめ、通算6アンダーで頂点に立った。
勝負の行方を左右したのは、最終18番ホール。パー3のティショットはグリーンオーバーとなり、続く第2打もミスショット。しかし、そこから約4メートルのパーパットを沈め、スコアを守り切った。
優勝が決まった瞬間まで自分の順位を把握しておらず、プレーオフがあると思っていたというシン。最後まで集中を切らさず、苦しい場面でパーをセーブしたことが、初優勝を引き寄せる大きなポイントとなった。
中国生まれのシンは、幼稚園の頃にオーストラリアのメルボルンへ移住。そこでゴルフと出会い、才能を開花させた。昨年にはオーストラリアの主要ジュニア大会3冠を史上初めて達成するなど、将来を期待される15歳だ。今回は中国代表として出場した大会で、アジアの強豪ジュニアを相手に見事な勝利を収めた。
竹田妃菜は2位、20ヤードのチップインで魅せる
優勝したシンを1打差で追い、通算5アンダーの2位に入ったのは竹田妃菜(ECC学園高1年)。
最終日はスタートホールから約7メートルのバーディーパットを沈め、リズムよくプレーをスタート。その後も好調なパッティングを武器にスコアを伸ばし、最終ラウンドは「69」をマークした。
特に見せ場となったのが11番ホール。約20ヤードのアプローチを直接カップに沈めるチップインを決め、観る者を沸かせた。狙いどおりに決まったというこの一打は、竹田の技術の高さを感じさせるプレーだった。
3日間のスコアは72・70・69。最終日は目標としていた6アンダーには届かなかったものの、安定したパッティングで優勝争いを展開。惜しくも優勝は逃したが、来年の米国開催大会への出場権を手にした。
井澤優は3位、最終ホールのチップインで世界大会へ
3位に入ったのは井澤優(岡崎城西高3年)。第2ラウンドでは「67」をマークして上位に浮上し、最終日も最後まで粘り強いプレーを見せた。
この日は前半、ショットが乱れる場面もあったが、後半は積極的に攻めるゴルフへと切り替えた。特に注目したいのが最終18番ホールだ。ホールインワンを狙うような気持ちで打ったショットはグリーンをオーバーしたものの、続く約12ヤードのアプローチをチップイン。最後まで攻める姿勢を貫き、印象的なフィニッシュを飾った。
3日間のスコアは73・67・71。通算5アンダーで竹田と並んだが、今大会は最終日のスコアによって順位を決定するため、最終日「69」の竹田が2位、井澤が3位となった。
井澤にとっても、この結果は大きな意味を持つ。3位以内に入ったことで、来年の米国開催大会への出場権を獲得。世界の舞台へ挑戦するチャンスをつかんだ。
上位3人に2027年の米国開催大会出場権
今大会の上位3人には、2027年に米国フロリダ州で開催される「Hilton Grand Vacations ANNIKA Invitational presented by Rolex」の出場権が与えられた。アニカ・ソレンスタムが設立したANNIKA Foundationが主催する、世界最高峰のジュニアトーナメントのひとつだ。
アジア各国から集まった有望なジュニアゴルファーたちが競い合った3日間。シン・フェイユーが逆転優勝を果たし、日本勢の竹田妃菜、井澤優も世界への切符を手にした。
なお、大会では特別賞「31賞」も設けられ、アウト・インの各9ホールで31以下のスコアをマークした選手が対象となった。第1日にはイ・ダヨン、第2日には鈴木花風が達成し、サーティワン アイスクリームのレギュラーシングルギフト券31枚を獲得している。
競技力を競うだけでなく、世界へ羽ばたくジュニアゴルファーに新たな機会を提供する「アニカ・インビテーショナル・アジア」。今回の大会から、未来の女子ゴルフ界を担う選手たちが、さらに大きな舞台へと歩みを進める。















