「TOTOジャパンクラシック」最終日サンデーバックナインで圧巻の5連続バーディー
最終組のひとつ前で回った佐久間は前半でふたつバーディーを奪うと後半は11番から5連続バーディーで一気にギアを上げます。
この日の8バーディーのうち、最初の4つは1~3ヤードにショットで付けたもの。
それが13番ホールでリーダーボードを見て首位に並んでいることに気づくと、8ヤードのバーディーパットを決めて「これで抜け出したかな、と思いました」(佐久間)。
さらに14番で4ヤード。15番も9ヤードを決めて圧巻の5連続バーディーで、それまでの大混戦が一変して“ひとり旅”の様相になりました。
この圧巻のプレーに貢献したのが、今週新調したパターのグリップです。
ノーボギー優勝に貢献したクラブを不安なく“捨てる”
前週の「樋口久子 三菱電機レディス」では3日間ノーボギーで優勝しました。
その試合で使ったパターのグリップを替えるのは、常人なら出来なさそうなことですが佐久間は「不安はあまりなかったです」。

これを提案したのは後藤勝キャディで、「あまりにツルツルなので交換したら、と言われたので、じゃぁ替えるか、となりました」と佐久間は説明します。
現在の「SCOTTSDALE B63」パターを使い始めたのは7月の「明治安田レディス」から。
通常はパターのグリップは「年に2~3回替えます」佐久間にとって、ちょうど替えるタイミングでもありました。
さらにこんな綿密な狙いも込められています。
グリップを新調した、綿密な狙い
グリップの表面がすり減ってツルツルになると、滑りそうでどうしても強く握りがちです。
「新品にすれば滑るかも? と思うことはないから、グリッププレッシャーが強くなることはないですよね」と後藤キャディは交換の意図を説明してくれました。
佐久間は13番での8ヤードのバーディーパットを「なかなか打ちきれなかった距離をしっかり打ち切ることができて、そこから自分のストロークに改めて自信を持って残りのホールに臨めました」と振り返ります。
また5連続バーディーの後の16番は3メートルのパーパットを残しましたが「自分のストロークに集中して、メンタルの浮き沈みもなくプレーに入れました」とパーセーブに成功します。
最終的に4打差の圧勝でしたが、この2つのパットが入っていなかったら違う結果になっていたかもしれません。
先週のノーボギー優勝はツアー史上17人目の快挙でした。
その余韻? に浸ることなく、プレーの改善のためならそこで使ったギアをあっさり“捨てる”という強い心でした。
パターにはこんな「お洒落心」も
一方でパターに関してはこんなオシャレ心もありました。
今週から新調したパターカバーには手書きされた☆マークが4つ。

これは言うまでもなく、先週までの今シーズンの優勝数です。
そしてまだ☆が加えられるように、の意味が込められているのか、いい感じでスペースが残されています。
今シーズンは残り3試合になりました。
ポイントランキングで首位を独走する桑木志帆の年間女王は次戦の「伊藤園レディス」で決まる可能性がありますが「簡単に(年間女王を)取らせないために。少しでも長くこの争いを楽しみたいです」と佐久間は言います。
この意気込みで自身初の2週連続優勝を挙げました。
それだけにパターカバーにまだ☆が加わる可能性もありそうです。
(取材・文/森伊知郎)














