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若き飛ばし屋キャメロン・チャンプのドライバースイングを大研究|Part 4

2019/06/10 ゴルフサプリ編集部

USPGAツアーにデビューするや9戦目で初優勝を挙げたキャメロン・チャンプ。その強さを支えるのは圧倒的なドライバーの飛距離。2018年の米下部ツアーでは他の追随を許さない343.1ヤードというドライビングディスタンスを記録した。

ここではチャンプを現地で取材、本人ともドライバースイングについて語った吉田洋一郎にその最先端ぶりを紹介してもらう。

INDEX
【Chapter-1】
 これがチャンプの最先端スイングだ
【Chapter-2】
 チャンプが語るマイ・スイング
【Chapter-3】
 チャンプの最先端スイング大解剖①
 チャンプの最先端スイング大解剖②
 チャンプの最先端スイング大解剖③
 チャンプの最先端スイング大解剖④
【Extra Chapter】
 キャメロン・チャンプ× ダスティン・ジョンソン飛ばしのテクニック比較

Chapter-3▸チャンプの最先端スイング大解剖②

自分が速く動くのはダウンスイングの途中まで

チャンプ自身「ロングバックスイング」と言うように、バックスイングは大きくワイドに上げています。以前に比べるとかなりコンパクトになったようですが、そこからダウンスイングに至る部分が最大のポイントで、切り返す前に左腰が回転します。

普通はインパクトで速く動くイメージをもつことが多いですが、彼の場合はダウンスイングの途中で速く動いてスイングスピードを生み出しています。

チャンプいわく「左腕が地面と平行になるまでにスピードを作り出す感じ」ということで、体の回転における加速のピークはここ。加速力の源は下半身で、速くヒップターンした結果、深いタメが作れています。ここで力のピークを迎えたら、あとは解放するだけ。

加速のピークは「左腕と地面が平行」になったところ

飛ばすにはヘッドスピードが欠かせないが、その大幅アップを実現させているのがダウンスイング。回転力のピークをこのプロセスにもってきている。

左腕が地面と平行になったらクラブを解放

左腕が地面と平行になりクラブが写真左の位置にきたら、もう何もしない。深いタメから解放されたヘッドが勝手に突っ走る。

切り返す前に左足の踏み込む力が最大になる

通常、体の回転スピードは切り返してから最大になるが、チャンプの場合は、その前のタイミングで最大限に加速される。そのため深いタメができると同時に、リリース後のボールへの助走距離が長くなりヘッドスピードがマックスになる。

キーワードは Make a Big Power[メイク・ア・ビッグ・パワー]
ボールをヒットするドンピシャのタイミングでヘッドスピードがマックスになるような力の配分で振ること。

体重移動は考えずにその場でスピーディーに回転

回転力をアップするにはヨコの動きを減らしたい。チャンプも同様で、体重移動は考えずその場でクルッと回転するイメージをもつ。


<次回>若き飛ばし屋キャメロン・チャンプ大研究【Part5】


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キャメロン・チャンプ

1995年6月15日生まれ。183㎝、79㎏。
米カリフォルニア州出身。2017年にプロ転向し、翌年のウェブドットコムツアーで1勝。シーズン6位、ドライバーの平均飛距離343.1ヤードの成績を引っさげて今季からPGAツアーに参戦。
9戦目の「サンダーソンファームズ選手権」で初優勝を挙げている。

取材・解説 よしひろいちろう 

1978年生まれ。北海道出身。世界のスイング理論に精通したスイングコンサルタント。毎年欧米に渡り最新理論に関する情報収集と研究活動を行い、ティーチングに関する20以上の資格を有する。今回はUSPGAツアーで直接キャメロン・チャンプに話を聞いた。

取材・撮影トーナメント/ウェイストマネジメント フェニックスオープン、ジェネシスオープン

GOLT TODAY本誌 No.564 30~45ページより

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