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若き飛ばし屋キャメロン・チャンプのドライバースイングを大研究|Part 5

2019/06/12 ゴルフサプリ編集部

USPGAツアーにデビューするや9戦目で初優勝を挙げたキャメロン・チャンプ。その強さを支えるのは圧倒的な飛距離。2018年の米下部ツアーでは他の追随を許さない343.1ヤードというドライビングディスタンスを記録した。

ここではチャンプを現地で取材、本人ともスイングについて語った吉田洋一郎にその最先端ぶりを紹介してもらう。

INDEX
【Chapter-1】
 これがチャンプの最先端スイングだ
【Chapter-2】
 チャンプが語るマイ・スイング
【Chapter-3】
 チャンプの最先端スイング大解剖①
 チャンプの最先端スイング大解剖②
 チャンプの最先端スイング大解剖③
 チャンプの最先端スイング大解剖④
【Extra Chapter】
 キャメロン・チャンプ× ダスティン・ジョンソン飛ばしのテクニック比較

Chapter-3▸チャンプの最先端スイング大解剖③

ダウンスイングからインパクトで両カカトが浮く

体の回転の加速がピークになるタイミングでは、必ず左足を踏み込む動きが伴います。これがヒップターンのきっかけになるわけですが、同時に地面を蹴るように右足を使うことで、地面からの反力を得られます。この力がヒップターンに強さと速さをもたらすことも飛距離アップの大きな要因となっています。

チャンプ自身も「ダウンスイングで右足を蹴るような感覚はあるね」と言っていますし、実際、ダウンスイングからインパクトで両カカトが浮き、ジャンプするような動きも見られます。

「右足」で地面を踏みターンをうながす

ダウンスイングで左腕と地面が平行になったところで、もう一つ行われるのが、右足で地面を蹴るようにする動き。ヒップターンの速さと強さが増幅される。

右足の蹴りを使って回転力をアップさせる

ヒップターンでは左足の踏み込みが不可欠。それとほぼ同時に右足で地面を蹴るような動きが入ると回転力が大幅にアップする。

インパクト付近でジャンプするのは反力を使っているから

左足の踏み込みと右足を蹴るように使うと、いわゆる地面反力が生じる。このパワーを回転に転化できるとインパクト付近でジャンプするような動きが出る。

まずは左足を踏み込む

ダウンスイングのきっかけは左足の踏み込み。バックスイングでクラブが上がっていくタイミングで踏み込むくらいのイメージが必要だ。

右カカトは無意識に上がっている

地面反力を使うとダウンスイングで無意識に右カカトが上がってくる。カカトを上げることではなく、地面を踏むことがポイントだ。

キーワードは Push the Ground![プッシュ・ザ・グラウンド]
ダウンスイングからインパクトで地面を蹴るような足使いをして地面からパワーを得ること。

チャンプのスイングボクはこう見る|ウェブ・シンプソン

歩測したらチャンプに50ヤードも置いていかれた。

「トーナメントでキャメロンと回った時、ドライバーショットを歩測したら50ヤードも置いて行かれた。もうまったく話にならないよ。スコアが良ければいいけれど、もし叩いていたら余計にダメージを受けそうだね」。

ウェブ・シンプソン

2008年にプロ転向。2011年にツアー初優勝。翌年には「全米オープン」を制覇した。


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キャメロン・チャンプ

1995年6月15日生まれ。183㎝、79㎏。
米カリフォルニア州出身。2017年にプロ転向し、翌年のウェブドットコムツアーで1勝。シーズン6位、ドライバーの平均飛距離343.1ヤードの成績を引っさげて今季からPGAツアーに参戦。
9戦目の「サンダーソンファームズ選手権」で初優勝を挙げている。

取材・解説 よしひろいちろう 

1978年生まれ。北海道出身。世界のスイング理論に精通したスイングコンサルタント。毎年欧米に渡り最新理論に関する情報収集と研究活動を行い、ティーチングに関する20以上の資格を有する。今回はUSPGAツアーで直接キャメロン・チャンプに話を聞いた。

取材・撮影トーナメント/ウェイストマネジメント フェニックスオープン、ジェネシスオープン

GOLT TODAY本誌 No.564 30~45ページより

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