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若き飛ばし屋キャメロン・チャンプのドライバースイングを大研究|Part1

2019/06/04 ゴルフサプリ編集部

USPGAツアーにデビューするや9戦目で初優勝を挙げたキャメロン・チャンプ。その強さを支えるのは圧倒的なドライバーの飛距離。2018年の米下部ツアーでは他の追随を許さない343.1ヤードというドライビングディスタンスを記録した。

ここではキャメロン・チャンプを現地で取材、本人ともドライバースイングについて語った吉田洋一郎にその最先端ぶりを紹介してもらう。

キャメロン・チャンプ

1995年6月15日生まれ。183㎝、79㎏。
米カリフォルニア州出身。2017年にプロ転向し、翌年のウェブドットコムツアーで1勝。シーズン6位、ドライバーの平均飛距離343.1ヤードの成績を引っさげて今季からPGAツアーに参戦。
9戦目の「サンダーソンファームズ選手権」で初優勝を挙げている。

取材・解説 よしひろいちろう 

1978年生まれ。北海道出身。世界のスイング理論に精通したスイングコンサルタント。毎年欧米に渡り最新理論に関する情報収集と研究活動を行い、ティーチングに関する20以上の資格を有する。今回はUSPGAツアーで直接キャメロン・チャンプに話を聞いた。

INDEX
【Chapter-1】
 これがチャンプの最先端スイングだ
【Chapter-2】
 チャンプが語るマイ・スイング
【Chapter-3】
 チャンプの最先端スイング大解剖①
 チャンプの最先端スイング大解剖②
 チャンプの最先端スイング大解剖③
 チャンプの最先端スイング大解剖④
【Extra Chapter】
 キャメロン・チャンプ× ダスティン・ジョンソン飛ばしのテクニック比較

Chapter-1▸コレがキャメロン・チャンプの最先端ドライバースイングだ

低弾道でもキャリーで300ヤード!!

まずはキャメロン・チャンプのスイングをご覧いただきたい。
力感あふれるパワフルスイングかと思いきや意外や意外。見た目は“普通のスイング”だった。

意外や意外!?ハードヒッターではなくスインガー

高い球で曲がるより低くてもコントロールできた方がいい

噂のとおりすごく飛ばすキャメロン・チャンプですが、ハードヒッターではありません。D・ジョンソンやB・ケプカが力強さで飛ばすタイプなら、キャメロン・チャンプはバランスよく振って飛ばす。力感も速く振っている感じもない、いわば普通のスイングです。

弾道は低いライナー。他の選手と比べると半分、ジョンソンと比べると3分の1ほどの高さです。ある程度打ち出し角がないと飛距離は出ませんから、まさに常識外れ。クラブ契約を結ぶピンのスタッフに「打ち出し角を高くすればもっと飛ぶのでは?」と聞くと「キャリーで300ヤードだから低くて大丈夫」との答えでした。

本人的には打球が上がって曲がるより、低くてもコントロールできた方がいいという選択。持ち球は軽いドローで彼も意識して打っているそうです。普通は「ドロー=ハイボール」ですが、それを覆すロードロー。ランが出るので460ヤードのパー4でも2打目はSWでした。このあたりに最先端ぶりが伺えます。


<次回>若き飛ばし屋キャメロン・チャンプ大研究【Part2】


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取材・撮影トーナメント/ウェイストマネジメント フェニックスオープン、ジェネシスオープン

GOLT TODAY本誌 No.564 30~45ページより

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