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NEW・名門ゴルフ場|太平洋クラブ佐野ヒルクレストコース(栃木県佐野市)Part3

リサオの『NEW・名門ゴルフ場』探訪

2019/11/04 リサオ(大隈 里砂)

名門ゴルフ場という言葉があります。名門テニスクラブはあるけど、名門卓球場は聞かないので、たぶんハイソサエティの人々が集まる方便にスポーツを使った名残なんでしょう。イメージは歴史がある、閉鎖的、特権階級。でもゴルフは草っ原で始まったスポーツ。肩肘張らない開かれた名門ゴルフ場も実は数多くあるのです

文・写真・絵
リサオ(大隈里砂)
元超インドア文学少女。遅咲き・狂い咲きゴルファー

コラムニスト、似顔絵作家、イラストレーター、フォトグラファー、翻訳家(英語)として(自称・ひとりスキマ産業)、主にゴルフ業界で活動

プレースタイル:山っ気たっぷり、策に溺れ式
特技:無駄ロブ(不必要なロブショット)
好きなライ:ヘンなライ、下りフック
苦手なライ:フェアウェイど真ん中
好きな言葉:インテンショナル
子供の頃の将来の夢:電気屋さん

佐野ヒルクレストコースに見るデズモンド君バンカーの存在感

さて、奇人 奇才・デズモンド ミュアヘッドが監修した佐野ヒルク。デズモンド君が手掛けた他のコース(例:セゴビア、オークビレッヂ、富士クラシック、ブリック&ウッド)に比べるとだいぶ穏やかで、

『Oh! Desmond!!!』(すげーデズモンドっぽい!)

って納得できるのは、4番PAR5、鳥の形のバンカーぐらいかなって、前の前のPart1で書きました。

4番PAR5の鳥バンカー

でもよく考えたら、デズモンド君っぽいバンカーは実は結構あったんでした。さっき写真を見直してたらそう思った。たとえばクリーク流れる11番PAR5の

11番PAR5

グリーン手前にぽこすかぽこすか並ぶバンカーとか。一番奥にある横に長いバンカーは18番の浮島グリーンにあるやつだから、手前の5つね。

11番PAR5のグリーン横から。奥に見えるのはクラブハウス

これ横から見てるからそうでもなさそげだけど、アプローチするとき、んー、ウェッジで打てるならそうでもないか、ショートアイアンでもそこまでこわくないか、いやでも調子の悪いときは50yでもヤな感じがするな。バンカーに入れないように手前に刻んだのにそこからダフってご丁寧にこのバンカーに入れたことあったしな。刻んだのに池やらバンカーに入れるって、こんなに哀しいことはないです。狙って入れるならまだやり切った感があるけど、刻み損って気がするもんね。まあそういうシッパイしたときは落ち込むかわりにズッコケるに限ります。そんで笑い飛ばして先へ進もう。なにより同伴者にシーンってなられるのが一番困る。わはははって先に笑ってもらうほうがいいです。以前、ティーショットが左の木に当たって、それが見事な角度で跳ねて右に飛んでった挙げ句OBになったことがあって、そんとき同伴者に冷静に「OBだけどボールはあると思うよ」って言われてちょっと腹が立った。OBに対してじゃなくその発言に。「ここは笑うとこだろ!」って。左に打ったのに右OBって奇跡のボケですよ。誰もができることじゃない。敬虔な気持ちになるか笑うかのどっちかにしてちょうだい。もちろん好意で言ってるんだろうけどね、ボールなくならなくてよかったねって。でもそこはまず喋る前に笑え。ボケ殺しめ。

まあ、池はボールがなくなっちゃうからなるべく入れたくないし、基本的に「超えられる距離だけど超えられる気がしない」ときには刻みます。なにしろわたくし、池メンタル、略してイケメンが極端に弱い。イケメンに、じゃなくて、イケメンが。イケメンには別に弱くない。けど池を見ると人が変わる。よく、練習で打てない球は本番でも打てないって言うけど、池を目の前にすると、練習でも出ないおかしな球が出る。スコア至上主義だった時代には特にそうだったな。今はスコアを気にしてないからイケメン度合いも減ってきたけど。要は自分に対する期待度が高すぎると力が入るんですよね。まーなるようになるわいって思ってれば案外うまくいくもんです。

さて、デズモンド君なバンカー群に話を戻すと、まあとにかく特にロングアイアン以上の番手でグリーンを狙うとき、上のみたいに正面に並ばれてるとプレッシャーがあるよねと。

  • こちらは1番PAR4のフェアウェイ右サイド

上の2枚も形が面白いデズモンド君なバンカー。同じバンカーをそれぞれ別の時に撮ってるんだけど、ちょうど2打目地点付近にあって、カート降りると目に入る光景なので、毎回「お!」って思って何度も撮っちゃう。生き物みたいで可愛いのよね。原生動物とかにいそう。

次のは13番PAR4。

13番PAR4

特にすごく変わってるってわけじゃないけど、なんかどれもシュっとしてないというか、アメーバ的なうねうね形状が目につくのですよね。

そして16番PAR5。

どんぶらこどんぶらこ

ここは見ての通りの『どんぶらこ』ホール。フェアウェイにちっさいヒトの頭がふたつ見えるでしょう。その右側には振り上げられてるクラブも見えます。ヒトの体が隠れちゃうぐらいのどんぶらこっぷり。そしてここにもありますアメーバ型バンカー。

16番PAR5

さらにグリーン手前にあるのは

16番PAR5グリーンを阻むのは

ただのバンカーじゃないよ。木がはえてるバンカーだよ。ここに入るとかなり厄介。

反対側から見るとこんな感じ。

そういえば、ここのピンフラッグは各ホールの番号が書いてありますね。自分がいま何番ホールにいるのかよく見失うので、この方式は助かります。あとで写真を見て何番だったかなーって悩まなくて済むしね。味気ないけどありがたい。他に、ピン位置が手前かセンターか奥かを旗の色を赤白青に色分けして示してるとこもわかりやすくていいです。もちろん、かっこいい/かわいいロゴマークのフラッグも気分が上がっていいけどね。ただ、毎ホール「わーい!」とはならないかな。最初に見つけたときにウキキってなって写真撮ったら落ち着いちゃう。

16番PAR5グリーン奥から

そんでもってこの16番はグリーンがまたえらいことになっております。いわゆる3段グリーン。フェアウェイから引き続きのどんぶらこ。カップを上に切られると、ちょうどバンカーにはえてる木もジャマになってグンっと難易度がアップするんだわ。大好きなインテンショナルショットを狙って痛い目に遭う予感がしますの。

16番PAR5のグリーン右横から
  • 16番PAR5グリーン右斜め奥から

  • しかしまあフォトジェニック

お次は12番PAR3のグリーン奥にあるおもしろ形状バンカー。かなりのデズモンド君感があります。このホールについては後ほどちゃんと紹介しますが、まず先に他に言っておきたいことがある。

12番PAR3

シグネチャーホール間という概念

そうです、いよいよ出てきたシグネチャーホール間。用語集の2番目にご注目。

NEW・ゴルフ用語集

丘・あの丘:ティーイングエリア
シグネチャーホール間:『シグネチャーホール・間』ではなく『シグネチャー・ホール間』。ホールとホールの間、ホールと全然関係ないとこで印象に残る場所のこと
振り返りのススメ;飛球線方向以外を見る、特に振り返ると驚きの美しい光景が広がってることが多いよ!
どんぶらこ:アップダウンやアンジュレーションのこと
サバンナ系:アフリカのサバンナを彷彿とさせる光景が見られるコースのこと
イケメン:池を見ると平常心を失って力が入っちゃう池メンタル=お豆腐メンタルのこと

で、先ほどの12番のぐねぐねバンカー、それを別角度から見るとより一層のデズモンド君感がわかると思います。それだけでなく、その角度こそが『シグネチャーホール間』なのでございます。

どんっ!

佐野ヒルク随一のシグネチャーホール間。そしていかにもデズモンド君なバンカー

13番の丘(ティーイングエリア)の横から、終わったばかりの12番グリーン付近と、右奥に18番のフェアウェイを臨む場所です。何か特徴があるポイントというわけでもなく、生け垣も写りこんでるし、設計者の意図とは違うかもしれないけど、ここがわたしの一番好きな場所です。メンバーである前回ご紹介した野村タケオ氏も同意見。一緒にまわるときは毎回必ずわれ先にこのポイントに駆けつけ、しばし息を止めて眺めてから並んで写真を撮ります。その様子を見てもなんとも思わない同伴者の多いこと。けしからん。ここで心動かされないとは、まったくもってけしからん。18番は確かに美しいし文句ナシのシグネチャーホールだけど、この12番と13番の交錯地点こそが佐野ヒルクで最も美しい光景が見られる場所、18番に負けず劣らぬ『シグネチャーホール間』なのです。

上のお花が咲いてるのは今年の5月の様子。続いて10月アタマはこちら。

そしてさらには紅葉のシグネチャーホール間。2年前の11月末に撮ったものです。あああ美しすぎる。

日本に住んでていろいろ不便なこととかイヤだなって思うことはあるけど、四季があるってのはポイント高いです。季節の移り変わりがあって、同じ場所でも様々な顔を見せてくれる、新鮮な気持ちで見ることができるって、しゃーわせなこと。

そういえば、普段は気にもとめてなかった場所が、色づくと全く別のものに見えるという好例が次の写真。3番PAR3の丘から2番PAR4のグリーンを見下ろしたら、なんとも見事な色彩がありました。これも『シグネチャーホール間』です。2番をプレーしてるときは全く気づいてなかったよ。なので本当にお願いですから、常にキョロキョロしといてください。いいこと絶対あるから。

2年前の10月。今年の10月はまだ全然色づいてなかったのにね。そしてやっぱりバンカーはアメーバ型

見て美しい、やって楽しいPAR3たち

3番PAR3の話が出たところで、そういえば佐野ヒルクは水辺が印象的なホールが多く、特にPAR3は4つのうち3つが池絡みで特徴があります。さらにその3つともグリーン奥に山を背負ってるときたらもうたまりません。大好物なんです、山を背負ってるグリーンが。つまり、グリーンの奥に見える山が壁となって、独特のスケール感と迫力を楽しめるのです。山があるということは、そこには樹木があるということ。季節によって木々の色や表情が変わるのも楽しみのひとつです。

まずは打ち下ろしの3番。

18ホール中ここだけ南国気分な樹木があったりして。

ここだけ通年、南国

続いてはグリーン奥にぐねぐねバンカーのあった池絡みの12番。ここは季節によって表情がガラっと変わります。何故ならそこに蓮池があるから。

そして不思議な不思議なハスの葉っぱ。

ハスの葉っぱに水飴みたいなのが乗っかってるなーと思ったら、それは水滴。でも不思議な質感なのよね。ハスの葉はその微細構造と表面の化学的特性により、決して濡れることがないんだそうです。葉の表面についた水は表面張力によって水銀のように丸まって水滴となり、泥や、小さい昆虫や、その他の異物を絡め取りながら転がり落ちる、と。このロータス効果ってやつは撥水技術に役立ってるらしいんだけど、そもそもハスの葉はなんでゼッタイに濡れたくなかったんだろか。なんで撥水する子になったんだろか。その理由が知りたいわ。そしてわたしも絡まって転がって落っこちてみたい。

で、これまたハスのおかげで、季節によってまーったく表情が変わってしまうのです。次の2枚、見比べてみてください。

  • 今年の5月

  • その5ヶ月後(10月)

すごくない?

なんかこわいくらい。てかちょっと邪悪♡

これまたさっきの3番→2番のシグネチャーホール間と同じく、2年前の同じ時期と比べると色付きかたが全然ちがう。なんか毎年、秋が短くなってる。今年は夏も短かった。四季がなくなったらいやだなあ。

2年前。かなりの紅葉っぷり

そして最後はナゾのギザギザクリークが行く手を阻む17番。山、背負ってます。

グリーンの背後に山とか岩とかでっかいものがあるときは、次の写真みたいに空を入れて撮るより、その次の写真のように空を入れずに画面全体をそのものでいっぱいにして撮るほうが雰囲気が出ます。ただし、ステキな山の稜線やおもしろい形したいわゆる奇岩みたいのがあるときは、その形を見せるためにお空も入れたほうがよいです。

太平洋クラブ佐野ヒルクレストコースが景観の名門であるゆえん、おわかりいただけたでしょうか。さすがデズモンド君が絡んでるだけのことはあります。凡庸でもなくトリッキーでもなく、ほどよく変化に富んでいて、グリーンもチャレンジング。プレーヤーも選びません。なんといってもヒトの顔とか名前とか行ったことのあるゴルフ場とかぜーんぶ忘れちゃうわたくしがイッパツで覚えたコースなのですから。どっかのゴルフ場で、10ホールぐらいプレーして「あ!ここ来たことある」って言って相当ばかにされたことあります。そこはおかげでもう覚えたけど。本とか映画とかもだいぶ進んでから「あ!これ知ってる」ってなること多し。でも、佐野ヒルクは全ホール覚えてます。四季折々、いろんな季節に行ってほしいコースです。

では次回、また別のコースで。

太平洋クラブ佐野ヒルクレストコース(公式サイト)

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