マンデーをトップ通過した福田美来が宮里藍から学んだこと

5月21日から開催される「ブリヂストンレディス」の指定練習日、会場では「次世代ゴルファートークセッション」が行われた。

15時からの第1部はジュニアゴルファー主体のトークセッション。参加したのは福田美来さん(滝川第二高校2年)、阿部歩望さん(東海大相模中学校2年)、境美玲さん(埼玉栄高校1年)、仲村梓さん(千葉科学大学1年)の4人。その中で、マンデートーナメントをトップ通過して本戦出場を決めた福田さんに話を聞いた。

福田さんが宮里藍さんに教わったのは、練習ラウンドへの向き合い方だった。

「試合を想定して、試合に向けた練習ラウンドをするようにと言われました。練習ラウンドのための練習じゃなくて、試合のための練習をするように、ということです」

福田さんにとって、これはまさに疑問に思っていたテーマだったという。

「すごくお話がわかりやすくて、貴重な経験ができました。ほかの選手の質問でも、メンタル面の話が多くて勉強になりました」

宮里さんの印象については「いつも明るくて笑顔が素敵な選手。すごく尊敬しています」と話した福田さん。今大会に向けても、その姿勢を自分のプレーに生かしたいという。

「宮里藍さんみたいに笑顔を欠かさずラウンドしたいです。レギュラーツアーは今回で5回目ですが、まだ予選を通過したことがないので、まずは予選を通過して、少しでも上を目指して頑張りたいです」

伊藤愛華は「スイング」ではなく「どんな球を打つか」に意識を向ける

15時40分からの第2部には若手プロの山下心暖(写真左)、千田萌花(写真左中)、伊藤愛華(写真右)が参加。伊藤愛華は、昨年はアマチュアとして、今年はプロとしてトークセッションに参加した。

伊藤は宮里さんに、状態は上がってきているもののスコアにつながらない現状について質問。「スコアを作る上で何を意識していたのか」を聞いたという。

そこで宮里さんから返ってきたのは、「自分のやるべきことをしっかり決めきる」という考え方だった。

伊藤は最近、打ち方に迷いが出ていたというが、宮里さんからは「スイングばかり意識していてもいい球にはつながらない」とアドバイスを受けたという。大切なのは、どういうスイングをするかではなく、どういう球を打つのか。今の曲がり幅に合わせて、どこを狙っていくのかに意識を向けることだった。

初めてホステスプロとして臨む今大会へ、伊藤は「自分のゴルフの状態も上がってきているからこそ、頑張りたい」と意気込んだ。

宮里藍「答えは自分の中にしかない」

トークセッション後、宮里藍さんは参加した選手たちについて「初々しかったです。かわいかったです」と笑顔で振り返った。

印象に残った質問については、毎年似ているものが多いという。

「みんな、壁に当たる瞬間の感覚は似ているので、表現の仕方は違うんですけど、伝えていることは共通していることが多いと思います」

伊藤のようにアマチュアからプロになり、周囲の期待や環境の変化に向き合う選手についても、宮里さんは「自分で経験して、自分なりのやり方を作っていかなきゃいけない部分もある」と話した。

不調から抜け出す方法については、「私が経験してきたことが必ずしも当てはまるわけではない」と前置きした上で、こう語った。

「自分の中にしか答えはないので、それをしっかり掘り下げる作業は必要」

ジュニア、若手プロ、それぞれの立場で宮里さんの言葉を受け止めたトークセッション。技術だけでなく、試合に向かう考え方や心の整え方まで、次世代ゴルファーにとって大きなヒントとなる時間だった。