「7アンダーは必要だと思った」還暦のマークセンが見せた勝負強さ

最終日は前日までとは風向きが変わり、多くの選手がスコアメイクに苦しむコンディションとなった。その中で存在感を見せたのが、首位と4打差からスタートしたプラヤド・マークセンだった。

2番で2メートル、7番で4メートル、8番では2オンから1メートルにつけてバーディー。さらに9番でもスコアを伸ばし、前半だけで4つ伸ばして優勝争いの中心へ浮上した。後半も勢いは止まらない。14番、15番、17番でバーディーを奪い、この日7バーディー、ノーボギーの65。通算14アンダーで大会2勝目を手にした。

優勝後のマークセンは、「60歳になって、今回優勝させていただいたんですけど、あまり欲を出さずに、目の前のプレーを一生懸命やるだけだったね」と笑顔を見せた。

実は最終日の朝、大きな決断をしていた。「昨日までに使っていたパターのフィーリングが合わなくて、今日は一つ前に使っていたパターに戻したら、比較的ローリングが良かったです」

長年使い続けてきたエースパターへの変更が功を奏し、勝負どころで次々とバーディーパットを沈めた。

15番でリーダーボードを確認したというマークセンは、「15番で長めのバーディーパットを決めて、16番でもナイスセーブをしたので、そこで優勝を確信しました」と振り返った。

さらに前夜には、「明日は7アンダーくらい出さないと優勝は出来ない」とイメージして眠りについたという。その予想通り、65をマークして逆転優勝を成し遂げてシニア通算勝利数を26に伸ばした。さらに、マークセンにとって60歳になって初めての優勝は、2023年「コマツオープン」を制した久保勝美以来、史上11人目となる記録に残る優勝となった。

寺西明が2位、片山晋呉は3位タイに浮上

通算12アンダーの単独2位には寺西明が入った。また、前日17位タイからスタートした片山晋呉は、1番、2番の連続バーディーで勢いに乗ると、18ホールを通じて7バーディー、1ボギーの65をマーク。通算11アンダーまでスコアを伸ばし、藤田寛之と並ぶ3位Tで大会を終えた。

片山はラウンドを振り返り、「最後の18番ホールまでとても良い感じで行けたと思います」とコメント。

さらに、「風が昨日と真逆になったんで、昨日良かった人は今日ちょっと難しいと思ったんで。僕昨日、伸ばせなかったんで、今日ちょっとチャンスあるかなと思って、やってました」と最終日のプレーを振り返った。

優勝には届かなかったものの、「こうやって積み重ねていくことが僕たち大事なので、そういう意味では、すごい良いラウンドだなと思います」と手応えを口にした。

昨年大会を制した片山は連覇こそ逃したものの、最終日にベストスコアタイの65をマーク。今後のシニアツアーでも優勝争いの中心となりそうだ。

シニアツアー史上最多勝記録を更新し続けるマークセンが、60歳を迎えてもなお健在ぶりを見せつけた今大会。首位で最終日を迎えた飯田耕正は後退したものの、寺西明や片山晋呉、藤田寛之ら実力者たちも上位に名を連ね、シーズンの盛り上がりを予感させる3日間となった。賞金王争いを含め、今後のシニアツアーからも目が離せない。