「なんであんなにうまくいったのかな」昨年Vの記憶とコースの難しさ

5月28日(木)から30日(土)まで、栃木県のイーストウッドカントリークラブで開催される「すまいーだカップ シニアゴルフトーナメント」。賞金総額5000万円、優勝賞金1000万円をかけ、84名が予選落ちなしの3日間で争う。

昨年大会を制したのは宮本勝昌。2日目に「62」をマークし、通算14アンダーで2位に4打差をつける完勝。今大会はディフェンディングチャンピオンとして連覇に挑む。

大会前日の練習日、宮本は昨年の優勝について「思い出しますよ。『なんであんな上手くいったのかな』って、逆にそう思いますよ」と笑った。

ただし、コースへの警戒心は強い。「攻めきれればチャンスはありますけど、攻めすぎたら大怪我になるというか、OBもあるし、リスキーにちょっと攻めにくいですよね」。前年覇者であっても、今年も簡単に攻め切れるコースではないという感覚がある。

レギュラーツアーで「40〜50ヤード置いて行かれた」悔しさ

宮本は前戦のシニアツアー「リョーマゴルフ日高村オープン」で優勝し、今週はシニア2戦連続Vもかかる。さらに、シニア2年目の2023年から3年連続で賞金王に輝いており、今季は史上3人目となる4年連続賞金王への期待もある。

一方で、直近ではレギュラーツアーにも出場。「中日クラウンズ」と「日本プロゴルフ選手権」はともに予選落ちに終わった。PGA公式によれば、同組で回った若い選手たちに40〜50ヤード置いて行かれる場面もあり、宮本自身も「悔しい2日間だった」と振り返っている。

ただ、その経験は単なる悔しさだけでは終わっていない。レギュラーツアーでは無意識に力が入り、いつものリズムでは打てていなかったことにも気づいたという。

「今週からはまた同じリズムでできるので、いつもの自分に戻れたらいいなと思います」

飛距離差を痛感したからこそ、シニアツアーで戦う上で大事にすべき“自分のリズム”を再確認した形だ。

「持続するのは難しい」経験で流れを作る3日間へ

賞金王争いについて聞かれても、宮本は「向き合ってはいないです」と話す。もちろん期待されることは光栄だとしながらも、試合が始まれば意識するのは目の前の一打だけだ。

「いい時も続かないし、持続するっていうのは本当に難しくなってきているので、経験とかでカバーしながらというか、ごまかしながらというか。良い時にいい流れを作って、スコアメイクしていくのがポイントだと思うので、今回もそれをしっかり自分の流れをつくれる3日間にできたらなと思います」

昨年は圧勝。今年は連覇、シニア2戦連続優勝、そして4年連続賞金王への足がかりがかかる一戦となる。

それでも宮本の視線は大きな記録よりも、目の前のショットと自分のリズムに向いている。レギュラーツアーで味わった悔しさをどうシニアの戦いに変換するのか。ディフェンディングチャンピオンの3日間に注目したい。