通算12勝目はならずも、好調を示すデータが

節目の大会での逆転をめざした松山でしたが、序盤の3、4番を連続ボギーとしてしまい、優勝戦線から後退しました。

2日目には首位と1打差の2位だったたけに日本のファンとしては残念な結果ですが、実は今シーズンは2013~14年から本格参戦しているPGAツアーで、歴代3番目となる“好調”なのです。

好調、の目安のひとつが予選落ちしないことです。

奇跡の大逆転勝利!といったようなミラクルも、決勝ラウンドに進まなければ起こりようがありません。

松山は2026年シーズンで「チャールズ・シュワブチャレンジ」が13試合目となりましたが、これまで予選落ちは一度もありません。

これは2018〜19年シーズンの18試合。2024年の14試合[IM1] に次ぐ数字です。

シーズンが年をまたいだり、予選落ちのない試合もありますが、開幕戦をスタートとして数えると松山としては「歴代3位」となる好調をキープしている、といえるのです。

ちなみに2024年は「ジェネシス招待」と「セントジュード選手権」で優勝。

2018~19年は優勝こそなかったものの、いずれのシーズンもランキングで9位になっています。

このことからも、やはり安定して予選を通過し続けることが大事だということがわかります。

不運にも笑顔 冷静にラウンドを振り返るのも好調の証し?

「チャールズ・シュワブチャレンジ」での言動を見ても好調さがうかがえます。

3日目の最終18番パー4は2打目が残り105ヤードで、プロならベタピンに付けたい状況です。

ウェッジで放ったショットは会心、と思われたのがグリーンに着弾したボールはバックスピンがかかりすぎて花道へ…

怒りを露わにしそうな不運なシーンでも松山は笑顔を見せていました。

順位を落とした最終日も不機嫌モードになりそうなところを、インタビューでは冷静にラウンドの内容を振り返っていました。

優勝争いしてこそ、わかること

優勝争いしてこそ、わかること

ホールアウト直後のU-NEXTのインタビューでは「いいところと、そうでないところ。こういう上位で争っている時に気をつけなきゃいけないところもわかってくる」と話していました。

このコメントにあるように、優勝争いしてこそわからないことは多々あると思います。

来週は2014年にPGAツアー初優勝した「メモリアル・トーナメント」。

一週空けてメジャーの「全米オープン」と大事な試合を控えて、優勝争いし、かつ自分を冷静に見られているのはいい傾向でしょう。

節目の300試合目で勝利は得られなかったものの、歴代優勝者の大会とメジャーへ向けて期待は膨らむ日になりました。

(文/森伊知郎)