地面にあるボールを打つ場合は緩やかなダウンブローが基本
FWの中でもロフトが多く、クラブの長さが短いのがショートウッド。わかりやすくするために、ここではロフトが20度以上のFWをショートウッドと定義して話を進めます。メーカーによって多少の違いはありますが、目安としては7番ウッド以下の番手になると思います。はじめに結論から言ってしまうと、ショートウッドといえどもFWには違いありませんから、打ち方はFWと同じで変える必要はありません。

ショートウッドもFWと同じ打ち方でいいのか疑問に思っている人は、ユーティリティ(以下UT)を打つ時に、アイアンと同じイメージで打ち込んでいるのだと思います。そのためロフト帯も打つ距離も重なってくるショートウッドは、UTに打ち方を寄せた方がいいのでは、と感じるのでしょう。ですが、広い視野で見ればショートウッドとUTは形状に違いがあるだけです。おまけに打つ距離やプレーヤーが打とうとしている球、使うシチュエーションも似ていますから、ショートウッドにしろUTにしろFWと打ち方を変える必要はなく、地面にあるボールを打つ場合には緩やかなダウンブローが基本になります。ただ、UTと同じイメージで打った方が当たるのであれば、そのイメージでショートウッドを打っても構いません。ことさら払い打ちを意識すると、すくい打ちになるリスクがあるからです。


なぜ、払い打つとか打ち込むとかいう話になるかというと結果的にそうなるからです。ヘッドの入射角が一定ならボールの位置が左にあるFWほどソールが滑って払い打つことになり、ボールが真ん中になるほど打ち込む格好に近づきます。ですがスイング軌道が不安定なアマチュアの方は入射角も一定になりません。そこで払い打つとか打ち込むといったイメージングが必要になってきます。
要は入射角をアジャストするための方策で、ダフりが多ければ払い打ち、トップやチョロが多ければ打ち込むイメージが役立ちます。その意味では払い打ち、打ち込みともに正解。でも、目指すところはボールの位置を変える、言い換えればアドレスを変えるだけでオートマチックに入射角が変わるのが理想なのです。

ただし例外があります。ティアップした時やラフに浮いたボールを打つ時です。これらの状況で打ち込むとヘッドがボールの下に潜り込んでテンプラになりますから払い打たないといけません。イメージを持つことはもちろん、ちょっとボールを左に置いてレベルに打つことがショートウッドでも必要になります。

ということで、FW、ショートウッドを問わず打ち方は同じでOK。地面にあるボールを打つ場合には、ショットの基本的な傾向(入射角が一定しない)やその日の調子によって払い打ったり、打ち込むイメージが必要になり、浮いたボールを打つ場合には、払い打つイメージが役に立つ、ということになります。

勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。





















