キャリーが揃わないクラブは合っていない?
T島 今回は、貴方のお使いのクラブがマッチしているかどうかを、どうやって見極めるのかという話です。インドアゴルフスタジオに通っているT島ですが、最近発見がありました。
野倉 えっ、還暦を過ぎても発見があるのですか?
T島 ちょっとディスられた気がしますけど(笑)。例えば、アイアンを何番まで入れるかとか、このアイアンはちょっと俺には難しすぎたかな? みたいなことってありますよね?
野倉 ありますね! どうしてもコースでの記憶に引っ張られます。いい球が出た時に「いいクラブだな」と思ったり、ミスしたら「このクラブはダメだな」と思ったりします。
T島 普通そうですよね。調子がいい時はいい球の記憶が残り、悪い時はミスした時の記憶が残って買い替えたくなるわけです。間違ってはいないのですが、余計なものを買ってしまいがちです……。
野倉 そうですね。でもカッコいいアイアン、例えばマッスルバックでいい球が出て手応えが良ければ買ってしまうわけですよ。身の程知らずに!
T島 もちろんスイングの調子もありますが、まずはキャリーが揃うことが大切でしょう? インドアゴルフスタジオには計測器がありますから、キャリーをチェックしながら打っていくわけです。例えば8番アイアンで140ヤードのグリーンを狙うとして、キャリー130ヤードで安定しているなら、「ああ、使いこなせているな」と感じます。数字が揃ってくると「よし、10回揃えるぞ!」とプレッシャーを感じて失敗するんですけどね(笑)。
野倉 縦距離がわからないとスコア的には困りますものね。自分のキャリーを把握していないと、手前のハザードに入ってしまいます。例えば難易度の高いマッスルバックで距離が揃わないということは、残念ながら力量とクラブがマッチしていないということですね。
T島 練習で揃えられないものがコースで揃うわけがないでしょう? アプローチもそうです。キャリー何ヤードでランがこれくらいというのを、まず揃えられないと距離の打ち分けもできません。飛ばないT島が飛び系アイアンを使わない理由は、距離が揃いにくかったからなんです。飛び系ってロフトの割にボールが上がるので“やさしい”印象が強いのですが、意外と揃わないんですよ。アプローチ感覚で打てるアイアンの方が揃うと思います。ウェッジみたいに打ちたいんです。ウェッジも同じ基準ですね。
野倉 そうですね。10、20、30、40ヤードとキャリーをしっかり揃えられると、コースですごく楽ですね。インドアゴルフスタジオでも練習になりますね。

T島 打音をしっかり聞いて、まずはボールに当たった音がしないと。マットの音が最初だったらダフっているので要チェックです。コースに行ったら応用編になりますが、まずはベーシックに距離を打てること。距離が揃う=クラブが合っている。という目安になります。
パターもデータで選ぶ時代
野倉 パターって合っているかどうかわかりにくくないですか?
T島 そう、入らないとコロコロ替えてしまう。中古ショップにいた頃、月曜日にパターが売れる法則がありました。“昨日、山(コース)で、ちーとも入らんかったけぇ、パター買いに来たわ”(広島弁)と常連さんが来るという。
野倉 ゴルフショップあるある ですね。T島さんはどういう指標で選んでいますか?

T島 パターは結構難しいけど、最近Garmin Approach G82というGPS距離計+計測器を使っていて、これがいろいろ測ってくれるんですよ。
野倉 パッティングデータが測れる計測器って珍しいですね。
T島 ボールスピード、クラブスピード、ストローク長比率、テンポが測れるのですが、パターって結局は、ボールスピードつまり距離感とアライメントつまりグリーンを読んで、何処に打ち出すかが大事。グリーンの読みは経験と知識が必要ですが、距離感ってボールスピードを揃えれば良いわけです。それで、ボールスピードを揃えるやすいパターを探そう! という発見がありました。
野倉 なるほど、論理的ですね。ボールスピードを揃えやすいパターってどうやって見つけるんですか?
T島 実はGarmin Approach G82を使いまくっていて、わかってきたことがあるのです。ストローク長比率というデータが測れると言ったけど、これってテークバックとフォローの比率なのです。1対1はテークバックとフォローが同じように出ているということ、つまり振り子状態。Garminの指標だとテークバック1でフォロー1から1.5までが優秀という評価になります。フォローが出しやすいパターが距離が揃いやすいというT島的結論に達しました。
野倉 なるほど!でもパターで変わるものですか?
T島 これ意外と違うんです。ヘッドの重さ、長さが同じでも、重心の深さ、重心深度結構影響されることがわかってきました。深いとミスヒットに強いけど、フォローが出しづらいとか。
野倉 面白いですね。いつもパターに悩んでいる大蔵ゴルフスタジオの市川代表に教えてあげてください。

T島 あとストロークのテンポを揃えると精度が上がるんですよ。パターもデータの時代ですわ。Garmin Approach G82はそもそもGPS距離計なんですけど、画面でかいので老眼でも良く見えます。ショットも計測できるので。ゴルフ場にある鳥かごみたいな練習場でも安心。
野倉 T島さん、朝からレストランでビール飲んでるから練習しないじゃないですか?
T島 いや、最近パターだけは熱心にやっているんですよ!
野倉 ということで、ドライバーのデータを気にする方が多いですが、アイアンやウェッジ、パターもデータを目安に自分に合っているかどうか、判断材料になりますので測ってみて下さい。

T島氏のプロフィール
ゴルフ関連のライター、動画撮影編集、ブロガー、フォトグラファー、YouTuber的な(笑)、いろいろやってます。ゴルフ、クルマ、カメラ、音楽、映画、ガジェット、が好きです。以前は、店舗の運営、出店、立て直しを25年やってましたが、何故かこんな仕事をしています。
大蔵ゴルフスタジオのYoutubeもよろしくお願いします
取材協力/大蔵ゴルフスタジオ世田谷
住所:〒156-0053 東京都世田谷区桜3-24-1 オークラランドゴルフ練習場内
営業時間:11:00〜19:00
定休日:毎週月曜日
TEL:03-6413-9272


















