ヘッドスピードが上がらないのは切り返し以降で体とクラブが一緒に動くから
多くのアマチュアゴルファーが、ゴルフをはじめた頃から耳にタコができるほど言われ続けているフレーズに「頭を残す」というのがあります。「ドライバーはボールの右サイドを見ながら打つ」とか「胸を右に向けたまま切り返す」といった言い回しもありますが、どれも実行すると右サイドに頭を残してインパクトできる効果があります。
なぜ、こうまでしつこく言われ続けるのかというと、できていない人が多いからです。本人は残しているつもりでも実際に残っているのは少数派。無意識に動いてしまう、あるいはボールを見続けることで残っていると思い込んでいる人が圧倒的に多いのです。頭が残らないと、切り返し以降で体全体とクラブが一緒に動いてしまう、いわゆるドアスイングになりがち。これではヘッドスピードが上がりません。

クラブが適度に遅れて下りることでシャフトがしなり、ヘッドがビュンと走るのがあるべきスイングの姿。ダウンスイングからインパクトで頭が右に残ることで、体とクラブの動きに適度な時間差ができます。そしてインパクトでは体とクラブが引っ張り合う形になってヘッドに遠心力が発生します。これがヘッドスピードの源で、こうなりさえすればシニアでもヘッドスピード40m/sは軽く超えます。

頭を残すためのドリルとしては、シンプルにモノを投げるのが一番です。両手でモノを持ってアドレスの姿勢をとり、スイングと同じように腕を振って、持ったモノを左にポーンと投げるだけです。ここではメディシンボールを投げていますが、クッションなど軽いものでも構いません。左に真っすぐ投げるには腕と体が一緒に動いてはダメですから結果的に頭が残ります。遠くに投げようと腕の振りが大きくなるほど残さなければいけなくなります。これと同じことをスイングで再現すれば効果的に頭が残ったスイングになるというわけです。
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若手女子プロの入谷響、荒木優奈、男子プロの今平周吾、岩田寛といった選手たちは、インパクトでめちゃくちゃ頭が残る、いわゆる「右サイドで振る」スイングをしています。頭を残していると言うよりは、重いものを左に運ぶにあたって反対方向に体を動かしヘッドを加速させている、と言った方が適切かもしれません。こういったプロたちのフォローの形を目指してスイングするのもありですが、以前にお話ししたようにグリップの握り方によって少し形が変わってくるので、そこだけは注意してください。



解説:中村 修
(なかむら おさむ)
1968年3月26日生まれ。千葉県出身。26歳でゴルフを始め、2005年にPGA入会。PGAティーチングプロB級会員。コーチとして桑木志帆の指導に携わっていた経験もあるが、執筆もこなす。ゴルフクラブに対する造詣も深い。




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