ヘッドスピード40m/sで11番ウッドを打つとボールが上がりすぎる

11番ウッド(以下11W)と6番ユーティリティ(以下6U)は、ともにメーカーによって数字や呼び名が変わりますが、おおむねロフト角が27度前後。違いはヘッド形状とクラブの長さですので、ここではその前提で話を進めます。

簡単に言うとショートウッドかユーティリティどちらを選ぶか、ということになりますが、ドライバーのヘッドスピードが40m/sの人が、同じロフトのクラブでナイスショットしたとしたら6Uの方がいい結果が得られる確率が高いと思います。

11Wを使う一番の理由として考えられるのはボールの上がりやすさです。同ロフトであっても奥行きのあるヘッド形状の11Wは重心深度が深い。そのぶんインパクト時のロフトが大きくなるので打球が上がります。トータルで170ヤード飛ぶとしたらキャリーが160ヤードでランが10ヤードのイメージ。これに対し6Uはキャリーがちょっと短くなって155ヤード、ランが多くなり15ヤードのイメージになります。

なぜボールが上がりやすい11Wより6Uを推すかというと、ヘッドスピードが40m/sあれば6Uでも打球が上がるからです。11Wをおすすめするとしたらヘッドスピードの平均が30m/s台中盤から後半の人。コンスタントに40m/s以上なら6Uがいいということです。

なぜHS40m/sなら6Uが有利なのか?

では、なぜ6Uがいいか? それは11Wよりも曲がりづらいからです。これは全ての番手に言えることですが、ちょっとの差でもクラブ長は短い方が操作しやすく、タイミングも合わせやすいのでシンプルに曲がりづらくなります。こう言うと「でも、重心深度が深い11Wの方がオフセンターヒットに強いのでは?」と思う人もいるでしょう。でも、それを差し引いても長さ的に扱いやすい6Uに分があります。

加えてヘッドスピード40m/sで11Wを打った場合には、ボールが上がりすぎることも考えられます。シャフト次第ではかなり上がりますし、すくい打つ傾向が強いアマチュアゴルファーには一層リスキー。打球が上がりすぎれば当然飛距離をロスします。

11Wがフィットすると思われるのは、ドライバーのヘッドスピードが30台中盤もしくは前半のゴルファー、女性ゴルファーにもいいでしょう。あとは純粋にフェアウェイウッドが好きで、ユーティリティやアイアン型ユーティリティのヘッド形状が嫌いな人。バッグにたくさんウッドが入っている人です。

また、アイアンでシャンクが出ると止まらなくなる人にもいいと思います。ウッドはネックの形状的にシャンクしませんからね。さらにボールが上がりやすい11Wは6Uに比べてグリーンに止まりやすいとも言えます。ティアップするとさらに上がりますから距離のあるパー3では威力を発揮することもあるでしょう。

要は40m/sの人が11Wを使った場合、ショットに予測できない不確定要素が増えるということ。そう考えると6Uの方が安定していますし、ゴルファーのニーズが増えた今では種類もたくさんあって多種多様なモデルから選べます。私も6Uをはじめとする20度台後半のロフトのユーティリティはすごく好きで、アマチュアのみなさんにもおすすめしています。

そもそも論になりますが、40m/s出ても平均値がそれよりわずかに人中には6Uで170ヤード飛ばない人もいます。そんな人は9番ウッドと5番ユーティリティ、どちらかのセレクトになると思いますが、その場合でもここまで述べてきたのと同じ理由で5番ユーティリティをおすすめします。

発売中または中古で探しやすい主な27度前後の「11W」「6U(5U)」

  • 11W/27度:キャロウェイ QUANTUM MINI SPINNERフェアウェイウッド
  • 11W/27度:キャロウェイ QUANTUM MAXフェアウェイウッド
  • 11W/27度:キャロウェイ ELYTE フェアウェイウッド
  • 11W/26度:キャロウェイ EPIC MAX フェアウェイウッド
  • 5U/26度:ピン G440 (G430、G425) ハイブリッド
  • 6H/28度:キャロウェイ QUANTUM MAX FASTユーティリティ
  • 6H/27度:キャロウェイ QUANTUM MAXユーティリティ
  • #6/28度:テーラーメイド Qi4D レスキュー
  • #5/26度:テーラーメイド Qi4D MAX LITE レスキュー
  • H6/26度:ダンロップ ゼクシオ 14 ハイブリッド
  • U5/27度:グローブライド オノフ ユーティリティ ウィングス AKA

※ロフト30度の6Uは除外しました。

吉本巧
よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・中央区日本橋浜町の「吉本巧ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。