ワトソンに明かした「上がり3ホール全部バーディー」の決意通りのフィニッシュ!

杉浦は1打差の首位で最終日をスタートしたものの、8組前で回っていたオースティン・ヒットが1イーグル、10バーディーの60で通算28アンダーまで伸ばしてフィニッシュしていました。

残り3ホールで2打のビハインド。

ホールアウト後にアバントヘルスのアンバサダーを務めるトム・ワトソンにこの時の心境を聞かれると「残り3ホール、全部バーディーを取る」と逆転勝利しか頭になかったことを明かしました。

その言葉通り、16番パー4は2打目がカップをかすめるスーパーショットで30センチにつけます。

17番は6メートルをジャストタッチで沈めて首位に並びます。

そして18番パー5は146ヤードからの3打目を70センチにつけ、バーディーフィニッシュで優勝しました。

トム・ワトソンが直々に勝利を祝福!!

ウィニングパットをグリーンサイドで見守っていたワトソンが祝福のために歩みよって来たことに気づくと驚いた表情で即座に帽子を脱いで対応。初優勝という最高の瞬間に嬉しいサプライズがありました。

通算29アンダーの259ストロークはコーンフェリーツアー史上6位タイのロースコア。

今シーズンからコーンフェリーツアーに参戦する杉浦はこれが初のトップ10でした。

前週までは3週連続予選落ち。ポイントランキングは85位まで落ちていた矢先の優勝で、23位まで上昇。来シーズンのPGAツアー昇格の権利が得られる20位以内が目前に迫ってきました。

ポイントランキングは85→23位に浮上 PGAツアー昇格の20位以内が目前に

コーンフェリーツアーは2週のオープンウィークを挟んで、4試合のプレーオフが始まります。

PGAツアーのプレーオフシリーズと同様に出場人数は156→132→100人と絞られていき、最終戦に出場できるのは上位60位まで。

この戦いを終えてのポイントランキング20位以内が来シーズンのPGAツアーの出場資格を得ることができます。

さらに1位の選手には「プレーヤーズ選手権」と「全米オープン」の出場資格も与えられます。

“卒業生”には最強シェフラーやJT。ジェイソン・デイの名前も

ちなみにコーンフェリーツアーを“卒業”してPGAツアーに昇格した選手には現在の世界ランキング1位スコッティ・シェフラー(2019年)。ジャスティン・トーマス(2014年)、ジェイソン・デイ(2007年)といったそうそうたるメンバーの名前も連なっています。

昨年は平田憲聖が15位に入って昇格を果たしました。

この「昇格枠」は2024&2025年は30位以内までで、その前は2007年から25位位以内というのが長らく続いていましたが、昨年からは20位に減少しました。

「アドベントヘルス選手権」では石川遼も優勝した杉浦をグリーンサイドで待ち構えて祝福していました。

同大会で50位だった石川はポイントランキングが39位ですが、目の前で見た優勝を発奮材料にして7月には最高で27位まで上がった勢いを取り戻すとともに、残り4戦で20位以内にジャンプアップしてほしいものです。

(文/森伊知郎)