一般的には、ほとんどの方が、シャフトを軽くする方向へ進みます。
シャフト重量を軽くすると、クラブの総重量は下がります。
一見すると、
「軽くなったから振りやすくなる」
と思いますし、変えた直後は、この軽さの恩恵を受けることも多く、飛距離も一瞬戻ることもあるでしょう。
しかし、実は、ここにこそ問題が隠されています。
シャフトの軽量化により総重量が軽くなると、持った時に軽いな~と感じることになり、人は一番力の弱い部分である腕力に頼って振りやすくなります。
クラブが軽いと手先の筋肉を使おうとする
例えば、練習場のボールのいっぱい入ったかごを想像してみてください。
その中から、ボール1個だけを取ってください、と言われたら、ほとんどの方が、手でひょいっと拾いあげるでしょう。
では、そのかごごと、こちらに持ってきてくださいと言われたら、腰を落として身体全体を使うことになるでしょう。
人間には、このような能力が備わっており、どう感じるか?によって、自然に力の出し方を変えることになるのです。
ゴルフクラブも同様で、軽いな~と感じると、手先に頼ってクラブを振ろうとし、ある程度重量があると、手先や腕だけではなく身体全体を使って振ろうとするのです。
腕力は、実は体の中では一番力の弱い部分でもありますし、また、年齢によって筋力が落ちるスピードが速いのが、この腕力でもあるわけです。
シャフトを軽くして、総重量を軽くしすぎると、このように体の中で弱い力を発揮する腕力に頼ることになってしまい、振る力が足りずにかえって重く感じたり、ヘッドスピードを上げられないということになるわけです。
さらに、シャフト重量を軽くすると、もう一つ問題があります。
これは、以前にも書かせていただいていますが、シャフト重量が軽くなると、総重量は軽くなりますが、重心位置はヘッド寄りになっていきます。
その結果「ヘッドヘビー」に感じやすくなります。
ヘッドヘビーに感じることで、いわゆる、振った時の感じの、「振り重く」なってしまうのです。
これは、先ほどの腕力に頼ることと相乗効果になりやすいです。
持った時に軽いから、腕力に頼って、振りだしてみたら、振り重くて振り遅れる、振り切るためには、さらに力を出力しなければならないとなり、クラブを軽くして楽に打とうとしているのに、逆に力いっぱい振らないとクラブをコントロールし切れないとなるわけです。
つまり、
「シャフトを軽くしたから振りやすい」とは簡単にはなりにくいのをご理解いただけますでしょうか?
最初は飛ぶというのもこの要因が絡んでいます。
最初は、体が、それまでの軽くする前のクラブの重さと同じように反応するので、比較的、腕力に頼らずに振ることができるので、軽いことのメリットを享受できるわけです。
ところが、人間はさぼること(効率よく動かすこと)が一番得意ですから、徐々に体を使わずに、腕力に頼るようになっていき、慣れてくると、振れなくなってくるという図式になるわけです。
そして、それでも、結果は出したいですから、その状態でうまく当たるようにコントロールする人がほとんどでしょう。そのうまく当てるようにするためには、スピードを落とし、合わせることが必要になってきます。
その結果、飛距離が落ちてしまいます。これが、クラブ起因により、ヘッドスピード低下の要因でもあります。
つまり、
力がなくなった
↓
シャフトを軽くしてクラブを軽くした
↓
最初は飛ぶ
↓
体の使い方が変わる
↓
振れなくなる
↓
ヘッドスピードが落ちる
↓
飛距離が落ちる
ということになりがちなわけです。
せっかくクラブを軽くしたのに逆効果ということになってしまいます。
では、どうしたらよいのでしょうか?











