金子:T島さんと久々ラウンドして、大蔵ゴルフスタジオでは全然、計測器で数字を出せないのに、コースではちゃんと飛ぶという現象を目の当たりにしました。

T島 :そうでしょ? 新人フィッター野村とか、このオジサン大丈夫かな?と思っていると思います。

金子 :ちゃんと80前後で回ってきますよね。上達してきた過程をフィッティングスタジオ的視点で分析してみてください。

T島: 凄いシンプルですけど、得意なクラブを増やすことです。一生使いたいというクラブが増えれば増えるほど、スコアアップしますよ。

金子 :クラブを替えまくっているT島さんが言うとは面白いですね。ラウンドした時も14本中13本がコース初打ちだったらしいです。

T島: パター以外初打ちだった(笑)まあ、試打慣れしている特殊技能です。一生とは言いませんが、替えられないクラブを1本ずつ増やしていきましょう。

金子 :T島さんが言うのは違和感がありますが、フィッティングスタジオ的におっしゃる通りかと思います。T島さんがよく言う“経験というのは性能”ですよね。使えば使うほど性能が上がる。

T島 :そうですね。まずはパターを見つけて欲しい。見つけるというより、パターのせいにせず練習すること。パターに限らず、好きなクラブを増やしましょう。

パターの打感は距離感に影響を及ぼす。

金子 :そうですね。使い続けたい信じられるクラブを使うことです。T島さん的にその条件は?

T島 :まず見た目が大事です。クラブは見た目が命。皆さん“見た目”と言うと、バックフェースばかり気にされます。構えた時に違和感が無いことが大切です。

金子: T島さんが使っているブリヂストン 「B FORGED 200CB+」アイアンですが、7番だけちょっと被って見えたので、調整させてもらいました。

T島 :アイアンを購入すると、ライ角ロフト角をチェックするのですが、その際に7番だけ被って見えたので、フィッター金子が調整してくれました。

金子 :アイアンセットですが、実は意外と見え方が違うのです。ライロフトはそのままで、フェースの見え方が調整します。ライロフトはそのままで、オフセットも調整したりしますよ。

T島 :大蔵ゴルフスタジオでオススメするアイアンは、ライロフト角が調整できるモデルばかりですよね。数値だけじゃなくて見た目も揃えられるからでしょう?

金子: 見た目がかわるとアドレス時のグリップ位置が変わることがありショットにも影響が出るのです。意外と個体差があるので、調整の必要があるのです。なのでフィッティングしたクラブをお渡しする時に、アフターフィッティングと言うかなり細かな調整を行います。構えた時のクラブの見え方、フェースとシャフト、ネックとフェースの見え方や細かいバランス調整ですね。

T島: 一概に被っているのが悪いというわけではなく、好みもありますから見た目の好みって大事。アイアンやウェッジは微調整できます。意外と効きます。ウッド系は組み立ての時か、可変スリーブで調整することもあります。

金子: T島さんが、コース初打ちのクラブでも違和感無く打てるのは、顔だけじゃなくてシャフトやシャフトの硬さなどは、ちゃんとマッチングしています。アイアンとウェッジのシャフトは使い慣れているものだし、ウッド、UTもそうですね。だからいきなり使ってスコアはあまり変わらない。

T島 :良い子の皆さんは真似しないでください。構えやすいこと! とても大切です。あと意外と音と打感ですね。これはパターとウェッジかな。特にパターの音は距離感に大きく影響します。アマチュアの方にはドライバーをテストしていると、“打感はどうですか?”と聞かれる事が多い。打感大事なのですけど、芯で打っていれば打感は悪くないです(笑)T島的には、フェースの気持ち上で打つと極端に打感が悪くなるものは避けます。

金子: T島さん、パターの音はこだわりがありますからね。“音がしないとダメ“”芯で打っているか?打っていないか? わからないのはダメ“とか。

T島 :どこで打っても転がるというのは凄いメリットだけど、やっぱり芯で打つことが基本だから、そのうち迷子になっちゃいます。

金子: T島さん、クラブの重心位置など細かいスペック大好きな印象がありますが、最終的には、構えやすさ、音、打感にはこだわると…

T島: 一生使い続けたいと思えるのは、構えやすさも性能だと思う。打感も性能。ある一定の飛距離性能が出せれば、あとは感覚に訴えるもので良いと思うのです。

金子: これは替えられない! というクラブが14本揃えることが出来れば、ゴルフが楽しそうです。

T島: T島的には、それはそれでつまらないケド。ギアマニアは、それを超える1本を常に探している。でも、マニア以外の方は、これは替えられない!というクラブを増やして欲しいです。残念ながらそれが吊るしのクラブ。純正シャフトががいとうしたことはありません。ウチの奥様は「ステルスグローレ」のフェアウェイウッドを使っているけど、純正シャフトがハマっているので、そういう方もゼロではありません。

金子: 飛距離性能や寛容性というクラブの性能があります。それを支えるシャフト選びはかなり難しいので、フィッティングなど利用していただけると嬉しいです。そして意外と“構えた時の印象”ってスイングに影響します。音、打感は距離感が必要なクラブに影響します。

細かなこだわりにお答えできるように、ツアープロレベルのクラブ調整を我々はしています。ツアープロの皆さんも調整に来ていただいています。

T島:プロのこだわりに対応できるんだから、皆さんのこだわりにも出来ます。構えやすさって、実はとても大切です。スイングにも影響がでます。今回はこれだけでも覚えて置いて欲しいです。

金子:音と打感もですね。