来シーズンの“職場”をめぐる50位、55位と70位の壁

プロゴルファー。あるいはプロゴルファーをめざす人なら誰もが憧れる年間女王争いと同時進行するシード権争いは、来シーズンの“職場”を確保できるかどうかの切実な争いです。

シードを獲得できるのはシーズンのポイントランキング50位まで。

51~55位は、いわば「準シード」で、来シーズンの第1回リランキング(今シーズンは6月の「ニチレイレディス」まで)の出場資格が得られるのでQT(予選会)には行かなくて済みます。

56位以下だとQTで来シーズンの出場資格を争うことになりますが、ポイントランキング70位以内だとQTは「ファイナル」からになるので、最悪でも下部のステップ・アップ・ツアーの出場資格は確保することができます。

71位以下は「ファイナル」の前段階となる「ファーストQT」からの出場となり、ここで下位になるとステップ~を含めた“ツアー”への出場資格を失うことにもなりかねません。

50位の都玲華は51位と0.81点差

現在の50位は、昨シーズン50位でぎりぎりシード権を獲得した都玲華です。

4週前は61位でしたがこの3戦は12、16、10位で圏内の51位に浮上したものの、峰咲希とはわずか0.81点の差しかありません。

準シードの55位、山路晶とも45.71点差。

その山路も56位の川岸史果とは4.83ポイントの差となっています。

「ファイナルQT」をめぐる争いも熾烈で、70位のセキ・ユウティンから73位の吉﨑マーナまでが11.02点差の中にひしめいており、これらは試合での1スト―ロークで順位の変動がありそうな僅差です。

初優勝が多い終盤戦 昨シーズンは3戦全て!

さらにこの先の試合は初優勝者が多いのも特徴です。

シーズンの残りは5試合ですが「TOTOジャパンクラシック」と「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」は出場資格が限定されるので、シード争いをしている選手が出られる“フルフィールド”は3試合のみ。

その3試合で昨シーズンは「樋口久子 三菱電機レディス」(仲村果乃)、「伊藤園レディス」(脇元華)、「大王製紙エリエールレディス」(ウー・チャイエン)はなんと全員がツアー初優勝という結果でした。

女王争いがポイント制になった2022年以降で見ると、この3試合でシーズンの初優勝を挙げたケースも他に6人いました。

今年もこうした選手がシード圏外から一気に浮上するようなことがあると、ボーダーライン付近が大きく変動する可能性もあり得ます。

今シーズンの初優勝はこれまで6人でした。

複数優勝を1人と数えると優勝者数は24人です。

残り試合で新たなヒロインが誕生して、シード争いが大きく動くことはあるのでしょうか?

(文/森伊知郎)

シード、QT争いのボーダーライン付近の選手たち

ランキング 選手名 獲得ポイント数
50都玲華415.51
51永峰咲希414.70
55山路晶369.80
56川岸史果364.97
70セキ・ユウティン239.75
71浜崎未来236.06
72脇元華235.77
73吉崎マーナ228.73