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女子ゴルフ黄金世代のドライバースイング連続写真【強さの秘密】

連続写真で見る女子力 PART2

2020/03/14 ゴルフサプリ 編集部

2019年の女子ゴルフの話題は渋野日向子を筆頭に、黄金世代が席巻したシーズンだった。なぜ、黄金世代は勝てるのか。なぜ、黄金世代は強いのか。計8人の黄金世代選手のドライバースイング連続写真から紐解いてみたら、共通点が見つかった!

今年の観戦は、今までと違う視点で黄金世代のスイングを見よう!

黄金世代がいかにして振り切れているのか、連続写真から解説します!

平瀬真由美
(ダイキン工業)
1969年10月30日生まれ。熊本県出身。1988年のプロテストに合格。通算18勝。現在はレジェンズツアーに参戦するかたわら、レポーターや解説として活躍中。

まず、私が黄金世代のスイングを見ていつも感じていることは「クラブを振り抜く」ということに関して、他の世代の選手たちよりも良くできていること。クラブを振る、もしくは手を振ると言ってもよいかもしれません。

クラブを振り抜くことができると、ヘッドスピードは上がりますし、スイングに淀みがないので安定につながります。力まかせに打っているわけではなく、ヘッドスピードを自分のスイングの中で最大限に引き出す方法を彼女たちは理解しているのではないかと思いました。

今回は、私が感じた彼女たちの「振り抜き重視スイング」のポイントを解説していきます。

原英莉花のドライバースイング連続写真

原英莉花
(日本通運)
1999年2月15日生まれ。神奈川県出身。ツアー通算1勝。2018年プロテスト合格。ジャンボ尾崎に師事。目標とするプロゴルファーには尾崎将司様と書くほど。

ヒザの向きをキープすることで パワーを逃さない力強いスイングができる!

トップでためたパワーを一気に解放して振り抜いている

原選手のダイナミックなスイングを生んでいるのは、力をためることができるトップであり右ヒザ。アドレスからトップまで右ヒザは常に正面を向くのがポイントです。

アマチュアがスエーしないように気をつけると、横には動かないけど上半身が起き上がってしまったりと、結局ミスに繋がる動きが出てきてしまいます。その点、右ヒザの向きをキープするだけで、スエーも上半身の上下運動もない、力をためられるトップができます。クラブを振り抜くには、まずはトップで力を分散させないことが大事です。

①両ワキを内側に締めたアドレス。開くと体とクラブの一体感が無くなる。
②トップで右ヒザの向きは変わらずに体を捻転できているのがポイント。

③フォローで力を解放するために右に乗っていた体重を左へ移動。
④左に流れると上半身が突っ込むため左足を伸ばしてヘッドを走らせる。
⑤ヘッドスピードアップにつながり、ディスタンス4位の好記録につながる。

前傾姿勢がアドレスからフォローにかけて変わっていない。ヒザの向きを変えないことも大事だが、ヒザの高さを変えないことも力強い振り抜きができる要因。

【関連】女子ゴルフ「黄金世代」によるスイングの核心見直しレッスン|原英莉花

小祝さくらのドライバースイング連続写真

小祝さくら
(ニトリ)
1998年4月15日生まれ。北海道出身。ツアー通算1勝。2017年プロテスト合格。自他ともに認める“運動音痴”。昨年「サマンサタバサレディース」で初優勝を遂げた。

腰の回転を抑えて手を速く動かすヘッドスピードを最大にしたスイング!

①ただ腰を回転させるのではなく、お尻の左後方を上に吊り上げていくことで右肩の突っ込みを抑える。
②腰の回転を抑えながら、手元は一気にフォローへと振り抜いていく。

腰を止めるのではなく、 腰の回転を抑えること

私たちの時代は腰を回転し続けると教わりましたが、今の時代は小祝選手のようにインパクトで腰の回転を抑えることでヘッドを走らせる選手が多いです。クラブと体を同時に下ろし始め、腰を止めるという意識はせずに手元が腰まできたらとにかく手を振ること。シャフトの進化もあると思いますが、そのしなりを使うことでヘッドが走り、ヘッドスピードを最大にするということが感じられるスイングです。それが小祝選手の振り抜きを作っています。

①肩をストンと落として、重心を下へと落としている。
②正面から見て右肩が消えていくように肩を回すと、両肩がしっかり回りやすい。
③手元が高いトップだが、お腹が地面を向く意識を持つことで、上半身の起き上がりを防ぐ。

④曲げていた両ヒザをインパクトで伸ばすことでもヘッドを走らせている。

【関連】女子ゴルフ「黄金世代」によるスイングの核心見直しレッスン|小祝さくら

新垣比菜のドライバースイング連続写真

新垣比菜
(ダイキン工業)
1998年12月20日生まれ。沖縄県出身。2017年プロテスト合格。アマチュア時代から数々の記録を残し、2018年に初優勝。

手元とヘッドの位置を重ねられるほどスイング軌道がブレない!

テークバックで右手首の甲を上向きにしてしまうことで、ダウンスイングフォローにかけて手首を回して球をつかまえにいく動きが出てくる。トップで右手の甲を頭の方に向かせるだけで、もっとシンプルなスイングになる。

球に力を伝えられるオンプレーンスイング

一言でオンプレーンと言っても、体格やクラブの長さによって多種多様。オンプレーンとはクラブに1番力が伝わるスイング軌道であり、ヘッドのブレを最小限に抑えるスイングです。新垣選手のオンプレーンを作っているのはテークバックでのヘッドと手元の位置です。ハーフウェイバックで手元とヘッドが重なるようにテークバックできれば体格に関係なくオンプレーンにクラブが上がっている証拠です。ヘッドのブレを少なくすることで、振り抜けるスイングが完成します。

①手首を使わずに、両肩を回しながらクラブを上げる。
②右肩を回す意識を持つことで、オンプレーンをキープできる。

③トップで肩を回せているから、ダウンスイングで右肩が突っ込まない。
④手首の形をキープしたままフォローすることで、安定性も向上する。

【関連】女子ゴルフ「黄金世代」によるスイングの核心見直しレッスン|新垣比菜

勝みなみのドライバースイング連続写真

勝みなみ
(明治安田生命)
1998年7月1日生まれ。鹿児島県出身。2017年プロテスト合格。ツアー通算3勝。14年に最年少優勝を果たし、昨年は2勝。黄金世代を引っ張る存在だ。

手よりもヘッドが上!手首を使わないミス軽減の安定スイング!

①始動のタイミングで手首を使いながらバックスイング。
②ダウンスイングでも手首の形をそのままに体で回転するスイング。

思い切り振り抜けるのは、ミスをしない自信のあるスイングだから

勝選手は、手首のコックをなるべく使わないスイングをしています。それが表れているのがトップでのクラブヘッド位置。体がしっかり回った状態で手元が高いトップですが、手元よりもヘッドの方が高い位置にあります。

コックを使わないので、体と腕、クラブを一体化して打てるので、ミスがぐんと減ります。勝選手が振り抜けるのは、手首の動きを少なくして、ミスを減らすことによって完成したシンプルなスイングがあるからです。

①トップでクラブがシャットになる時は勝の調子が悪い時のクセ。

②右足の浮きを我慢しながら下ろすことで、体の正面でインパクト。

【関連】勝みなみのドライバースイングを分析【連続写真つき】

河本結のドライバースイング連続写真

河本 結
(リコー)
1998年8月29日生まれ。愛媛県出身。2018年プロテスト合格。5歳からゴルフを始める。レギュラーツアー1勝。今季より米国LPGAに挑戦中。

体でクラブを動かすためにハーフウェイバックで肩は90度回転!

①正面から見たときに右肩が視界から消えていくような自然なトップ。体とクラブを一体化できるので、体で回転するダウンスイングになり、ヘッドを振り抜くことができます。
②手が腰を超えた時点ですで既に肩は90度回っている。

体で打てるスイングは肩のポジションが大事

黄金世代はトップで両肩をしっかり90度回転している形がとてもキレイな選手が多いです。特に河本選手は肩を回そうという意識が感じられない、自然なトップができています。

河本選手のように、アドレスの始動から両肩の間隔をキープしたまま回す意識を持つことで、トップで両肩をしっかり回すことができます。ヘッドを振り抜くためには体全体を使えるトップがとても大事になってきます。

【関連】河本結のドライバー飛距離アップ術|右足の踏み込みを回転力に変換して飛距離ドーン!!!【前編】

大里桃子のドライバースイング連続写真

大里桃子
(伊藤園)
1998年8月10日生まれ。熊本県出身。8歳からゴルフを始める。プロ入会後23日で優勝。史上最速優勝となった。

直線的に下ろせるからムダな動きをせずにインパクト!

トップから球に対して1番の近道でクラブを下ろしている。その分余計な動きをしないため、腕をしっかり振ることができる。ダウンスイングで腰が前に出てくるが、腕を振り抜くことで窮屈になることもなくスイングできる。

【関連】女子ゴルフ「黄金世代」によるスイングの核心見直しレッスン|大里桃子

淺井咲希のドライバースイング連続写真

淺井咲希
(小杉CC)
1998年6月13日生まれ。兵庫県出身。2017年プロテスト合格。6歳からゴルフを始める。黄金世代9人目のツアー優勝者。

直線的に下ろせるからムダな動きをせずにインパクト!

小柄な分、インパクトでは両ヒザを思い切り伸ばすことで、ヘッドを走らせてヘッドスピードを上げている。ヒザを伸ばす反動でヘッドと自分の頭が引き合っている形を作ることも、振り抜ける要因となっている。

体が流れるのを両足を使って我慢

淺井選手は、152㎝と小柄な選手なので、切り返しから腰を回転し続けると、ヘッドが垂れてしまいインパクトが間に合わなくなってしまいます。ダウンスイングで両ヒザを伸ばしきらずにクラブだけを下ろし、そこから両ヒザを思い切り伸ばし、体の回転でインパクトしています。両ヒザを曲げたまま粘ることは、そう簡単にできることではありません。小柄な彼女の努力を感じ取れるスイングです。

【関連】力強い球を打ちたい!淺井咲希のドライバーレッスン

吉本ひかるのドライバースイング連続写真

吉本ひかる
(マイナビ)
1999年2月25日生まれ。滋賀県出身。2017年プロテスト合格。9歳からゴルフを始める。ステップアップツアー1勝。

小柄な体を最大に活かすオーバースイングでリズム感バッチリ!

トップから右ワキを閉じる動きを入れることで、体の回転を使えるスイングになる。

小柄な選手は全身を効率的に使っていけるオーバースイングにすることで、スイングテンポが取れる。

撮影トーナメント:第32回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント/ヤマハレディースオープン葛城/NEC軽井沢72ゴルフトーナメント/ヨネックスレディスゴルフトーナメント/第38回大王製紙エリエールレディスオープン ※写真は2019年のものです。

GOLF TODAY本誌 No.573 86〜95ページより


連続写真で見る女子力

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【シリーズ一覧】
●PART1:渋野日向子のドライバースイングを連続写真で解説!
●PART2:女子ゴルフ黄金世代のドライバースイング連続写真【強さの秘密】
●PART3:2019年JLPGAトーナメント優勝者たちのドライバースイング徹底解説

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