久しぶりのゴルフでも自信満々に振れる! ラウンド直前&当日の秘策 vol.2
ラウンド直前の練習法2「1球ずつクラブを替えてシュミレーション」
新型コロナウイルスの流行により、あらゆる行動が制限されていたこの春。大好きなゴルフも我慢していた人が大半では!? 気づけば夏! 遅れてきた2020年のゴルフシーズン到来です! とはいえ、「久しぶりのラウンドでちょっと不安…」という人も多いはず。そんなあなたのために、重田栄作プロが「久々のゴルフに効く、前日&当日の秘策」を伝授。自分にあった方法を取り入れて、久しぶりのゴルフでもがっちりスコアメイクしちゃいましょう!!
重田栄作
1968年6月18日生まれ。神奈川県出身。ジャンボ軍団・金子柱憲の専属キャディで4勝に貢献した後、03年にプロテスト合格。07年より山梨アーバングリーン八田でレッスン開始。現在は関東ゴルフ連盟チームKGAジュニアのコーチを務める傍ら、アマチュアからプロまで幅広くレッスン活動を展開中。
「1打目、2打目…」を想定して、1球ずつ打つクラブを変えよう!
ラウンドと同じように1打ずつクラブを持ち替えることで、より実践的なシュミレーションができる!
vol.1でお話ししたように、久しぶりのゴルフを控えた練習場では、より実践的な方法で、久々のラウンドでもバタバタしないよう「ゴルフ勘」を取り戻しておくことが先決です。vol.2は「ラウンド直前の練習」その2。「1球ずつクラブを持ち替えてシュミレーション」するドリルです。同じクラブを続けて打たずに、自分なりにホールをイメージして、実際のラウンドと同じ順番で番手を変えて打っていきます。
このようにドライバからアプローチまでの一連の流れを10回ほど繰り返しましょう。なぜクラブを替えることが必要なのかというと、同じクラブを続けてバンバン打っていると、例えミスショットが出ても自然とアジャストしていってしまうため、チェックポイントや改善すべき点などがボヤけてしまうからです。
反面、1打ずつクラブを替えると1発勝負ですからそうはいきません。きっちりそのクラブに合わせたアドレスをとり、そのクラブなりの理想的なスイングを即座に実行することが求められます。ラウンドにでれば当たり前のようにこの状況になるわけで、本番に近い緊張感を持ちつつシュミレーションしておくことが不可欠なのです。
クラブを持ち替えたとき特に注意してもらいたいのは、クラブごとに最適なアドレスをしっかりとること。というのは、ドライバーでナイスショットが出ると、そのイメージが残ってしまい、地面から打つフェアウェイウッドやアイアンでも軸が右に傾いたままアッパー軌道になり、ダフリのミスなどを誘発するケースがよくあるからです。
基本的に「頭の位置=重心」ですから、軸を保って振ればクラブヘッドは自動的に頭の位置に下りてきます。ティアップするドライバーはアッパー軌道で打ちたいため頭はボールより右側に、地面から打つクラブはダウンブローで打ちたいため、ボールの真上に頭があればしっかりヘッドが上から下りてくるというわけです。
事前にラウンドするコースのホール図やヤーデージを確認しておけば、よりリアリティのあるシュミレーションができるはずです。アドレス時の「軸」を意識しながら、集中して1打に向かう感覚も取り戻しておいてください!
取材協力/北の杜カントリー倶楽部
取材・撮影・文/今泉純子 本誌編集部
【シリーズ一覧】
●vol.1:ラウンド直前の練習法1「1球1球ルーティンを入れてリハーサル」
●vol.2:ラウンド直前の練習法2「1球ずつクラブを替えてシュミレーション」
●vol.3:ラウンド直前の練習法3「久々だと特に狂いやすい“アプローチの距離感”をチェック!」
●vol.4:ラウンド直前の練習法4「室内パタ練で狂いがちな軸&重心キープをおさらい」
●vol.5:ラウンド当日の練習法1「久々なら3本だけでOK!“スタート前30球”の使い方」
●vol.6:ラウンド当日の練習法2「スタート前のパタ練は“ティ挟み打ち”でスクエアインパクトを叩き込む」
●vol.7:ラウンド当日の練習法3「簡単ストレッチでゴルフ特有の動きに対応できる準備をしよう! その1」
●vol.8:ラウンド当日の練習法4「簡単ストレッチでゴルフ特有の動きに対応できる準備をしよう! その2」
●vol.9:久々だと狂いやすいアドレスは“ボールマーク”を使ってビシッと修正!
●vol.10:地ベタから打つFWは確実に当てやすい左軸スイングで最悪のミスを防ごう。