久しぶりのゴルフでも自信満々に振れる! ラウンド直前&当日の秘策 vol.7
新型コロナウイルスの影響で自由な行動が制限され続ける中、めっきりラウンド回数が減ってしまったという人も多いのでは!? ラウンド期間が空くと、これまでとは違う緊張感と不安から、なかなか思うようなゴルフができないケースも……。そんなあなたのために、重田栄作プロが「久々のゴルフに効く、前日&当日の秘策」を伝授。自分にあった方法を取り入れて、久しぶりのゴルフでもがっちりスコアメイクしちゃいましょう!!
重田栄作
1968年6月18日生まれ。神奈川県出身。ジャンボ軍団・金子柱憲の専属キャディで4勝に貢献した後、03年にプロテスト合格。07年より山梨アーバングリーン八田でレッスン開始。現在は関東ゴルフ連盟チームKGAジュニアのコーチを務める傍ら、アマチュアからプロまで幅広くレッスン活動を展開中。
久々のラウンド前には、普段の生活では使わない「ゴルフならではの腕使い」をしっかり予行!
「タメて手首を返す」動きがスムーズになって、久々でも力強くスピーディで正確な振り切りにグッと近づく!
ゴルフは横を向いて、前傾して、一定の方向に振るという独特の動きをするスポーツ。特に、小さなヘッドのついたクラブで、小さなボールをミートする精度が求められる動作の中で不可欠なのが、「腕、手首」の繊細な動き。普段の生活の中ではなかなか使うことのない、特有の「腕の動き」が要求されるのです。
定期的にラウンドしていれば、そんなゴルフ特有の動きにもすぐさま対応できるはずですが、久しぶりのラウンドとなれば、その動きを思い出して理想的なスイングを体現するには時間がかかるはず。ということで、久々でも正しい動きにサッと近づけるストレッチを紹介します。
使用するクラブは、もっとも重いサンドウェジ。ストレッチは3種類です。個々のストレッチに入る前にクラブを担いで10回ほどゆっくり上下させて肩甲骨を柔らかくして、上体のスムーズな動きをサポートしてからスタートします。
1つ目は手首全体をくるくる回して、手首を柔らかく使うためのストレッチ。クラブを立てて持ったら、ヘッドを後ろに前に縦方向に動かします。
手首を大きく回転させることが大切で、クラブが後ろにあるときは手の甲が外側、クラブが前にきたときには手の甲が内側を向くことを確認しましょう。前後1セットで10回程度、両腕とも行います。スムーズに動かせるようになるまでゆっくり繰り返してください。
2つ目は手首の縦方向へのストレッチ。ダウンスイングでタメたパワーをインパクトにかけて一気に放出する際の動きを再現します。
「釣り」でルアーをキャスティングするように、ヒジを固定したまま手首を前後に動かします。親指が上にくる状態を保ったまま、大きく前後に動かして親指のツケ根あたりをしっかりストレッチしてください。左腕、右腕とも、10回程度を目安にゆっくり行いましょう。
そして最後、3つ目は腕全体を内旋、外旋させて、スイング中の目まぐるしく変わる腕の動きに対応するためのストレッチ。
バックスイングからフォローにかけて、右腕は外旋しながら左腕は内旋させ、インパクトに向けて戻したら、今度はフォローにかけて右腕が内旋して左腕が外旋するという逆の動きに入る。この動きをスムーズに行うには、事前のストレッチがとても有効。ヒジの位置を保ったまま、クラブが地面と水平になるあたりまで腕を内側に、外側に回してみましょう。
久しぶりのラウンドにも関わらず、腕や手首が硬いままスタートすれば、ダウンスイングでタメが効かなかったり、フォローでもローテーションができずに球がつかまらなかったり……。3つのストレッチで入念にほぐしておけば腕回りの柔軟性が増して、久しぶりのゴルフでもスムーズに振り切れるはず! スタート前はもちろん、ホール間の待ち時間にも手軽に試せて効果大! ぜひ取り入れてみてください。
取材協力/北の杜カントリー倶楽部
取材・撮影・文/今泉純子 本誌編集部
【シリーズ一覧】
●vol.1:ラウンド直前の練習法1「1球1球ルーティンを入れてリハーサル」
●vol.2:ラウンド直前の練習法2「1球ずつクラブを替えてシュミレーション」
●vol.3:ラウンド直前の練習法3「久々だと特に狂いやすい“アプローチの距離感”をチェック!」
●vol.4:ラウンド直前の練習法4「室内パタ練で狂いがちな軸&重心キープをおさらい」
●vol.5:ラウンド当日の練習法1「久々なら3本だけでOK!“スタート前30球”の使い方」
●vol.6:ラウンド当日の練習法2「スタート前のパタ練は“ティ挟み打ち”でスクエアインパクトを叩き込む」
●vol.7:ラウンド当日の練習法3「簡単ストレッチでゴルフ特有の動きに対応できる準備をしよう! その1」
●vol.8:ラウンド当日の練習法4「簡単ストレッチでゴルフ特有の動きに対応できる準備をしよう! その2」
●vol.9:久々だと狂いやすいアドレスは“ボールマーク”を使ってビシッと修正!
●vol.10:地ベタから打つFWは確実に当てやすい左軸スイングで最悪のミスを防ごう。