久しぶりのゴルフでも自信満々に振れる! ラウンド直前&当日の秘策 vol.5
ラウンド当日の練習法1「久々なら3本だけでOK!“スタート前30球”の使い方」
新型コロナウイルスの影響で自由な行動が制限され続ける中、めっきりラウンド回数が減ってしまったという人も多いのでは!? ラウンド期間が空くと、これまでとは違う緊張感と不安から、なかなか思うようなゴルフができないケースも……。そんなあなたのために、重田栄作プロが「久々のゴルフに効く、前日&当日の秘策」を伝授。自分にあった方法を取り入れて、久しぶりのゴルフでもがっちりスコアメイクしちゃいましょう!!
重田栄作
1968年6月18日生まれ。神奈川県出身。ジャンボ軍団・金子柱憲の専属キャディで4勝に貢献した後、03年にプロテスト合格。07年より山梨アーバングリーン八田でレッスン開始。現在は関東ゴルフ連盟チームKGAジュニアのコーチを務める傍ら、アマチュアからプロまで幅広くレッスン活動を展開中。
ラウンド直前は「一番ラクに打てるアイアン」&「ウェッジ」&「ドライバー」の3本が◎!
スタート前に不安を残しちゃダメ。ミスしやすいウッド類はあえて打たないのが正解!
そもそもラウンド当日の練習は、その日の調子を確認したり、ウォーミグアップするのが主な目的。スイング自体のチェックや修正が目的ではありません。にも関わらず、特に久しぶりのゴルフとなるとムキになって、いつも以上にたくさんのクラブを打ち込んでしまうケースも。結果、ミスショットを連発し、不安を残したままスタートするという悪循環に陥りかねません。
久々のゴルフなら、スタート前の練習では得意なアイアン(オススメは一番確実にミートできる9番)と、必ず使う場面のあるウェッジとドライバーの3本だけを持って練習場に行くのがオススメ。ミスが出やすい長いアイアンやウッド類など難しいクラブはあえて打たないのが正解です。不安を残さず、気持ちよくスタートするための準備をすることが第一です。
ではスタート前の練習で「30球打つ」と想定して、その練習順序、方法をご紹介しましょう。まずはウェッジ6球。それからアイアン10球、ドライバー10球と打ち、最後にまたウェッジに戻って4球打って仕上げます。早速個々の内容を詳しく説明します。
最初のウェッジ6球は、「ラウンド直前の練習法3」でご紹介した、3種類の振り幅をそれぞれ2球ずつ打ち、おおまかな距離感を確認します。一つ目は「手が太モモ前」二つ目が「クラブが地面と平行」三つ目が「左腕が地面と平行」の3種類です。すべて実際のショットと同じように、ルーティンを必ず入れることが大事。これは、アイアンもドライバーも同様です。
次のアイアンでは、目標を極端に変えて打っていきます。さきほどもお話したように、スイングチェックはここでは行いません。アイアンでラウンド中に求められるのは、狙った方向に正確に合わせて構え、狙った方向に確実に打てるかどうか。ヤード表示の看板や、ネットの支柱などを目標に設定し、2、3カ所変えながら10球打ちます。くれぐれもルーティンを忘れずに!
振り幅はその日いちばん気持ちよく振れるスイングが一番ですが、フルショットと、スリークオーターの2種類を試すことができればベスト。アイアンの場合、ティショットなど絶好のライから打つ場合と、傾斜やラフなどフルショットできない場合も多々あります。こういうときの対処法として準備しておくと、焦らずに対応できるはずです。
ドライバー10球は、アイアン同様にセットアップの確認がメイン。特にドライバーの場合は飛ばそうとして腕に力が入ったり、上体が突っ込んだ形になりがち。一度構えてから、肩、腰、ヒザ、ツマ先などがマットと正対しているかをしっかり確認してください。
中でももっとも注意してもらいたいのが右腕のリキミ。どうしても利き手の右腕に力が入ってかぶってしまいやすいのです。アドレスしていざスイングに入る前に、気持ち、右ヒジを体に引きつける感じで緩めてください。
右腕の力が抜けてればしっかりインサイドからクラブが下りてきますが、ガチガチだとアウトサイドから下りてきやすくさまざまなミスを誘発します。ここだけでも入念にチェックしておくと、自動的にいいポジションに上がって下りやすい。オススメです!
一番長いクラブであるドライバーで練習を終わってしまうと、勢いよく振るイメージだけが体に残ってしまうので、最後にまたウェッジに戻り、心地よいリズムで4球ポーン、ポーンと打って仕上げます。
最後に。ゴルフは横を向いて、前傾して、一方方向に打つという特有の動きが求められるスポーツ。この特有の動きに慣らすことも頭の片隅にいれつつ練習するとより効果的です!
取材協力/北の杜カントリー倶楽部
取材・撮影・文/今泉純子 本誌編集部
【シリーズ一覧】
●vol.1:ラウンド直前の練習法1「1球1球ルーティンを入れてリハーサル」
●vol.2:ラウンド直前の練習法2「1球ずつクラブを替えてシュミレーション」
●vol.3:ラウンド直前の練習法3「久々だと特に狂いやすい“アプローチの距離感”をチェック!」
●vol.4:ラウンド直前の練習法4「室内パタ練で狂いがちな軸&重心キープをおさらい」
●vol.5:ラウンド当日の練習法1「久々なら3本だけでOK!“スタート前30球”の使い方」
●vol.6:ラウンド当日の練習法2「スタート前のパタ練は“ティ挟み打ち”でスクエアインパクトを叩き込む」
●vol.7:ラウンド当日の練習法3「簡単ストレッチでゴルフ特有の動きに対応できる準備をしよう! その1」
●vol.8:ラウンド当日の練習法4「簡単ストレッチでゴルフ特有の動きに対応できる準備をしよう! その2」
●vol.9:久々だと狂いやすいアドレスは“ボールマーク”を使ってビシッと修正!
●vol.10:地ベタから打つFWは確実に当てやすい左軸スイングで最悪のミスを防ごう。