400ヤード男 ドラコンプロのドライバー飛距離アップの裏技|下半身
【連載】第3回
禁断の飛ばしを知ったらゴルフは病みつきだ!
スコアも大事だけど、やっぱりゴルフは「1ヤードでも遠くに飛ばしたい」。その夢を400ヤード超えの記録を誇るドラコンプロが叶えます!
ドライバーの飛距離を伸ばしたいゴルファーは是非参考に!
●第1回:ダウンスイング
●第2回:グリップ
●第3回:下半身
●第4回:ダウンスイング2
●第5回:スイング軸
●第6回:フックグリップの利点
●第7回:テークバック
●第8回:風のある日のティアップ
●最終回:ドラコン打法のまとめ
インパクトで〝止める〟動きが最大の瞬発力を
「いくつになっても飛距離をあきらめたくない」。そんな願いを持つすべてのゴルファーのためにお送りする、徹底的に“飛距離”にこだわったスイング。
前回、「グリップは超ユルユルがイチバン飛ぶ」とお教えしましたが、今回は、“超ユルユル”グリップで生まれたクラブのしなりを、最大限に生かすためのカラダの動きについてお話します。
飛ばしのスイングは、インパクトのほんの一瞬にヘッドスピードが最大限になることが目的です。ポイントは、上半身と下半身の捻転差をいかに作るか。まず、下半身の動きから説明しましょう。
前回も言ったように、飛ばすためのスイングは、いわゆるストロークプレーのスイングとは全く別物と考えてくださいね。ストロークプレーのスイングでは、よく、“軸を中心に腰を回転させる。左手リードで振って方向を出すとインパクトゾーンが長くなる”といいますが、回転の動きは飛距離にとってマイナス。安定感を求める分厚いインパクトも必要ありません。
飛ばしに必要なのは、ヘッドスピードがMAXの一瞬でボールをパチンとはじく、瞬発的なインパクトです。
たとえば、ムチで何かを叩こうとする瞬間、ムチを振り下ろす手首を、一瞬戻して止めますよね。この「止める」動きにより、ムチの先端が速く強くなるわけですが、この、止める動きをするのが下半身。腰ではなく足を使います。具体的に言うと、テークバックでは右足を上に最大限に伸ばし、インパクトでは左足を伸ばす。腰を回転させるのではなく、おなかが正面を向いたまま足を上下させるイメージです。
ダウンスイングで高いところから強くしならせたクラブを、左足で止めることによって(実際には止まりませんが)、インパクトの一瞬のボールをはじく動きに拍車がかかるという仕組みです。
さらに、上半身の動きにもコツがありますが、そのお話はまた次回に。
ドラコン流の技がコレ!下半身は回転しないで
オヘソは正面、左足は伸ばす!
クラブを下す前に左足で踏み込むことで重心の流れを止める。インパクト以降左足に乗りきるのではなく、カラダが右に少し戻るくらいのイメージです。
「その場で強く踏み込む」だけ
腰は上下に動くだけ。回転するとパワーロス!
ダウンスイングでは少しヒザを曲げて沈み込んでから、インパクトの寸前で左足を一気に突き上げます。ジャンプするくらい地面をけるイメージ。腰を回転させると、上半身が左右に動いてしまい、上半身と下半身の捻転差が少なくなります。結果、パワーをロスしてしまいます。
イメージは一本足打法の足づかい
テークバックで左足を上げ、トップで完全に右足一本になるイメージ。左足はクラブと同時に下すのではなく(カラダが突っ込んでしまい、止める動きにならない)、クラブを振り下ろす前に左足を着地し、右足に体重を残しながらクラブを振ります。
巽 英樹 | Hideki Tatsumi
1968年12月21日生まれ。176㎝、85㎏。18歳でゴルフを始め、ツアープロを目指しロイヤルメドウゴルフ倶楽部の研修生に。2009年にPGAプロ入会。現在は、飛距離を追求するドラコンプロとして活躍。
自己最高記録 412ヤード
GOLF TODAY本誌 No.556 114〜115ページより
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